本問は『社債』の仕訳。第18回試験の第1問‐仕訳問題の4問目。社債を購入した際の処理が問われている。本問では、端数利息を計算しなくていいので楽。仕訳の切り方の要領や手順、注意事項など。憶え方、まとめページへのリンクもある。
◇問題◇
◇勘定科目群◇
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結論から言うと、「答えはこちら」です。
本問のレベルは「ふつう」です。
「社債」を購入は、少々複雑です。
当該社債の額面と、買い入れ金額と、端数利息と、数字が乱舞します。
落ち着いて、慎重に、仕訳を切って行きましょう。
ところで、「借方」は「左がわ」で、フォーク・お茶碗・スマホを持つ方です。
対して、「貸方」は「右がわ」で、ナイフ・お箸を持ったり、配偶者に魚醤を塗るときの方です。
カンタンなところから、仕訳を切って行きましょう。
本問では、額面\3,000,000の社債を購入しています。
購入金額は、「額面100円当たり98円」なので、つまり、「98%」で買ったという次第です。
んなもんで、「3,000,000*0.98」で「2,940,000」が、社債の取得原価となります。
さて、仕訳ですが、思わず「社債」と仕訳を切りたくなりますが、使用勘定科目には、「社債」なる科目はありません。
目を皿にすると、どうも「投資有価証券」くらいしか、該当するものがありません。本問は、「投資有価証券」で仕訳を切るよう、指定されているようです。資産の増加ですから…、
借方:投資有価証券 2,940,000
…と相なります。
社債を購入した際は、端数利息を支払うことになります。
前利払い日から購入日までの利息は、「売り手」のものだからです。
本問では、ご丁寧に、「端数利息は\1,504」と指定されています。そっくりそのまま、この数字を使うのみです。
さて、端数利息ですが、「有価証券利息」の科目で処理します。費用の増加なので…、
借方:有価証券利息 1,504
…と相なります。
なお、端数利息の計算方法は後述してます。
社債の購入代金と端数利息は、当座預金から支払っています。
社債代金は\2,940,000で、端数利息は\1,504なので、「2940000+1504」の「2,941,504」が支払額となります。
貸方:当座預金 2,941,504
…と相なります。
答えは…、
…です。
一口コメントです。
本問では、「有価証券利息」を使うので注意です。
思わず「支払利息」で仕訳を切りそうになりますが、「有価証券利息」です。
「支払利息」は、「金銭債務がらみ」と憶えておきましょう。
次に、端数利息ですが、本問では金額が指定されていますが、「ない」のが普通です。
なかった場合の計算は以下。
本問の社債では、利払いが「3月31日」で、購入日が「5月31日」なので、「4月1日から5月31日」の、合計「61日間」の利息を計算することになります。
なお、4月は「30日」までしかありません。「にしむくさむらい‐西向く侍‐で日数計算」を参考に、日数計算の要領を憶えてください。
んで、社債の額面は\3,000,000で、利率は「0.3%」なので、「3,000,000×0.3%×61/365」で「1504.1095…」となり、おおむね小数点以下を四捨五入するので、「1,504」と相なります。
端数計算は、「日数計算」が手間取るので、今のうちに、慣れておきましょう。
建設業経理士2級の仕訳問題には、『解答に記号を付す』という、他の簿記試験にはない、固有の特徴があります。
このように、勘定を書く左側に「記号欄」があり、当該記号は「使用勘定科目群」にあります。
本試験という緊張している時だと、“ついウッカリ”忘れることがあります。
あまり意味がないので面倒ですが、普段から、記号を記入する訓練をしておきましょう。毎回やっていると、身体が覚えるので、本試験でポカをしません。
1問:対照勘定・・・「ふつう」。
2問:有価証券を担保・・・「ふつう」。
3問:火災保険・・・「ふつう」。
4問:社債・・・「ふつう」。
5問:固定資産購入・・・「ふつう」。
結論から言うと、PDF形式の過去問でイライラしている人は、「タブレット」で閲覧する、といった次第です。
当方、PDF過去問の閲覧には、12インチのタブレットを使いますが、「紙」の過去問と遜色なく、問題演習に集中できています。
公式のPDF過去問は、スマホだと画面が小さくて問題文が読み難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。
本格的な“問題演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないというのが実感とするところです。
PDFタイプの過去問演習でイライラしている方は、「タブレット」の活用を勧めます。押入れから出してみてください。
なお、手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。
アンドロイド製のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDFの閲覧も可能で、コストパフォーマンスが秀逸です。
とりわけ、スマホしか持ってない方に勧めます。小さい画面での問題演習は、倍疲れます。
受験が終わっても、アレコレ使えますし、安価なサブ機としても使えます。これを機に「Fire HD」を買っても、損はないです。
教材の詳細は「教材レビュー」で述べていますが、読むのが面倒な方は…、
簿記2級持ちの方は、ネットスクールの「建設業経理士 過去問題集&テキスト 2級 出題パターンと解き方」1冊で事が足ります。
簿記3級持ちの方は、テキストと問題集は、TACの「スッキリわかる 建設業経理士2級」と「スッキリとける問題集 建設業経理士2級」を…、
過去問には、「合格するための過去問題集 建設業経理士2級 」を使えばよいでしょう。
建設業経理士2級は、市販されている教材が少ないので、大概、こうなるかと思います。試験会場でも、多くの人が同じような教材を手にしていました。
ところで、電卓です。
100円ショップで売ってるような、ぺらぺら計算機は計算ミスの元です。
高品質な電卓を使っていない方は、「簿記検定試験の計算機(電卓)選び」や「売れ筋の電卓は、結局なに?」を参考に、買い換えてください。
左のがぺらぺらで、中と右が高品質の計算機です。絶対的に高品質の方が打ちやすいです。
考えるのが面倒な人は、わたしが愛用している「DF-120GT」にすればよいでしょう。これで支障ありません。建設業経理士もこれで受験しました。
建設業経理士に関するこまごましたことは、ブログに投稿しています。
「建設業経理士の投稿記事」をばご参考ください。
合格体験記は「建設業経理士2級の合格体験記」で、合格証書は「建設業経理士2級の合格証書」です。
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