令和5年4月 二級ボイラー技士の公式過去問の、第39問目の解説。本問は、「鋼製ボイラーの安全弁」を問う問題です。基礎・基本的なものばかりですが、1つだけ、小難しい選択肢があります。他の選択肢は解けるものなので、消去法から最終解答を導いてください。
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本問のレベルは「ふつう」です。
本問の答えは、「こちら(番号のみ)」です。
選択肢1の「伝熱面積が50m2を超える蒸気ボイラーには、安全弁を2個以上備えなけ ればならない。」ですが、正しい記述です。
正しい記述です。そのまんま、憶えてしまいましょう。
ちなみに、伝熱面積が50m2“未満”の蒸気ボイラーは、安全弁が1個でいいです。
よって、選択肢は、「正」となります。
選択肢2の「貫流ボイラー以外の蒸気ボイラーの安全弁は、ボイラー本体の容易に検査 できる位置に直接取り付け、かつ、弁軸を鉛直にしなければならない。」ですが、正しい記述です。
そのとおりの記述です。テキストで確認しておきましょう。
なお、「鉛直」には気を付けてください。水平などに変えられています。
ちなみに、鉛直ですが、「水平面に対して垂直の方向」の意味です。
よって、選択肢は、「正」となります。
選択肢3の「貫流ボイラーに備える安全弁については、ボイラー本体の安全弁より先に 吹き出すように調整するため、当該ボイラーの最大蒸発量以上の吹出し量の ものを、過熱器の入口付近に取り付けることができる。」ですが、誤った記述です。
小難しい選択肢です。
間違っているのは、「過熱器の入口付近」のところです。
正しくは、「過熱器の出口付近」です。
過去問に出たことは、甘く見てはいけないので、復習だけはしておきましょう。
よって、選択肢は、「法令に定められて いない」となります。
選択肢4の「過熱器には、過熱器の出口付近に過熱器の温度を設計温度以下に保持する ことができる安全弁を備えなければならない。」ですが、正しい記述です。
そのとおりの記述です。憶えてしまいましょう。
なお、「出口付近」のところは、注意してください。入口などに変えられます。
よって、選択肢は、「正」となります。
選択肢5の「水の温度が120°Cを超える温水ボイラーには、安全弁を備えなければなら ない。」ですが、正しい記述です。
「温水ボイラー・・・120°C超・・・安全弁」と「温水ボイラー・・・120°C以下・・・逃がし弁・逃がし管」は、穴埋め問題でも出るのでガチ暗記してください。
よって、選択肢は、「正」となります。
設問は、「法令に定められて いないものはどれか?」です。
「1」は「正」です。
「2」は「正」です。
「3」は「法令に定められていない」です。
「4」は「正」です。
「5」は「正」です。
正解:3
本問以外の問題は、以下のリンク先にあります。
通勤・通学中にどうぞ。
1問:ボイラーの水循環・・・「ふつう」
2問:伝熱面、燃焼室及び燃焼装置・・・「ふつう」
3問:水管ボイラーの特徴・・・「ふつう」
4問:鋳鉄製蒸気ボイラー・・・「ふつう」
5問:ボイラー各部の構造及び強さ・・・「ふつう」
6問:水面測定装置・・・「ふつう」
7問:エコノマイザ・・・「ふつう」
8問:給水系統装置・・・「ふつう」
9問:圧力制御機器・・・「ふつう」
10問:自動制御・・・「ふつう」
11問:ばね安全弁及び逃がし弁・・・「ふつう」。
12問:ボイラーのたき始め・・・「ふつう」
13問:ボイラー水の全部排出・・・「ふつう」
14問:脱酸素剤・・・「ふつう」
15問:ボイラー水の吹出し・・・「ふつう」。
16問:ボイラー水位の異常低下・・・「ふつう」
17問:点火前の点検・準備・・・「ふつう」。
18問:スートブロー・・・「ふつう」
19問:単純軟化法・・・「ふつう」
20問:ガラス水面計の機能試験・・・「ふつう」
21問:工業分析・・・「ふつう」
22問:液体燃料・・・「ふつう」。
23問:重油の性質・・・「ふつう」
24問:重油の加熱・・・「ふつう」
25問:油バーナ・・・「やや難」
26問:固体燃料と気体燃料・・・「ふつう」
27問:低温腐食の抑制方法・・・「ふつう」
28問:ボイラー用ガスバーナ・・・「ふつう」
29問:通風・・・「ふつう」
30問:熱損失・・・「ふつう」
31問:ボイラー室・・・「ふつう」
32問:定期自主検査・・・「ふつう」
33問:ボイラーの伝熱面積・・・「ふつう」
34問:鋳鉄製ボイラーの附属品・・・「ふつう」
35問:ボイラーを設置した者の検査・・・「ふつう」
36問:附属品の管理・・・「ふつう」
37問:ボイラー取扱作業主任者・・・「ふつう」
38問:ボイラー変更届・・・「ふつう」
39問:鋼製ボイラーの安全弁・・・「ふつう」
40問:自動的に燃料の供給を遮断する装置・・・「ふつう」
独学向けの教材については「教材レビュー」にその詳細を述べています。
ま、読むのがメンドウな人は…、
過去問は、「詳解2級ボイラー技士過去6回問題集」を使い、
そして、テキストは、本格版の「一発合格! これならわかる2級ボイラー技士試験 テキスト&問題集」か、簡易版の「いちばんわかりやすい!2級ボイラー技士合格テキスト」を使用します。
わたしが再度、試験を受けるとしたら、上記の教材で勉強します。攻守揃い踏みで、鉄板合格です。
PDFの閲覧は、スマホだと画面が小さくて見難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。
本格的な“過去問演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないです。
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二級ボイラー技士に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。興味のある方は、「二級ボイラー技士:ブログ記事」をばご参考ください。
ところで、二級ボイラー技士と相性のよい資格に、「危険物取扱者 乙種4類」があります。
二ボ合格後の取得資格に、狙うといいと思います。二ボと乙4の2つ持ちは、かなり多いです。
乙4の勉強方法等は、「乙4の独学」を一読ください。
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