令和5年4月 二級ボイラー技士の公式過去問の、第20問目の解説。本問は、「ガラス水面計の機能試験」の問題です。基礎・基本的なものばかりなので、難しいところはありません。テキストと過去問を繰り返しておけば、まず、取れます。
(クリックして拡大。)
本問のレベルは「ふつう」です。
本問の答えは、「こちら(番号のみ)」です。
選択肢1の「ホーミングが生じたとき。」ですが、「ガラス水面計の機能試験を行う必要性がある時期」に該当します。
「ホーミング」ですが、別名「泡立ち」で、「ドラム内に泡が発生して広がり、蒸気に水分が混入して運び出される現象」です。
ボイラー水位に異常があるかもなので、水面計で機能試験を行う必要があります。
よって、選択肢は、「正」となります。
選択肢2の「水位が絶えず上下にかすかに動いているとき。」ですが、「ガラス水面計の機能試験を行う時期として、必要性の低い時期」に該当します。
つーか、選択肢の状態が、ふつうの、つまり、異常のないボイラーの状態なのです。
通常運転中なわけですから、水面計による機能試験は無用と相なります。
よって、選択肢は、「必要性が低い」となります。
選択肢3の「ガラス管の取替えなどの補修を行ったとき。」ですが、「ガラス水面計の機能試験を行う必要性がある時期」に該当します。
ちゃんと取り換えられたか、チェックしないとダメですね。
よって、選択肢は、「正」となります。
選択肢4の「取扱い担当者が交替し、次の者が引き継いだとき。」ですが、「ガラス水面計の機能試験を行う必要性がある時期」に該当します。
交代したときは、ボイラーの水位に異常がないか、チェックするようになっています。
よって、選択肢は、「正」となります。
選択肢5の「プライミングが生じたとき。」ですが、「ガラス水面計の機能試験を行う必要性がある時期」に該当します。
「プライミング」とは、別名「水気立ち」で、「水面から激しく蒸発する蒸気とともに、ボイラー水が水滴となって運び出される現象」です。
ボイラー水位に異常があるかもなので、水面計で機能試験を行う必要があります。
よって、選択肢は、「正」となります。
設問は、「必要性が低いものはどれか?」です。
正解:2
本問以外の問題は、以下のリンク先にあります。
通勤・通学中にどうぞ。
1問:ボイラーの水循環・・・「ふつう」
2問:伝熱面、燃焼室及び燃焼装置・・・「ふつう」
3問:水管ボイラーの特徴・・・「ふつう」
4問:鋳鉄製蒸気ボイラー・・・「ふつう」
5問:ボイラー各部の構造及び強さ・・・「ふつう」
6問:水面測定装置・・・「ふつう」
7問:エコノマイザ・・・「ふつう」
8問:給水系統装置・・・「ふつう」
9問:圧力制御機器・・・「ふつう」
10問:自動制御・・・「ふつう」
11問:ばね安全弁及び逃がし弁・・・「ふつう」。
12問:ボイラーのたき始め・・・「ふつう」
13問:ボイラー水の全部排出・・・「ふつう」
14問:脱酸素剤・・・「ふつう」
15問:ボイラー水の吹出し・・・「ふつう」。
16問:ボイラー水位の異常低下・・・「ふつう」
17問:点火前の点検・準備・・・「ふつう」。
18問:スートブロー・・・「ふつう」
19問:単純軟化法・・・「ふつう」
20問:ガラス水面計の機能試験・・・「ふつう」
21問:工業分析・・・「ふつう」
22問:液体燃料・・・「ふつう」。
23問:重油の性質・・・「ふつう」
24問:重油の加熱・・・「ふつう」
25問:油バーナ・・・「やや難」
26問:固体燃料と気体燃料・・・「ふつう」
27問:低温腐食の抑制方法・・・「ふつう」
28問:ボイラー用ガスバーナ・・・「ふつう」
29問:通風・・・「ふつう」
30問:熱損失・・・「ふつう」
31問:ボイラー室・・・「ふつう」
32問:定期自主検査・・・「ふつう」
33問:ボイラーの伝熱面積・・・「ふつう」
34問:鋳鉄製ボイラーの附属品・・・「ふつう」
35問:ボイラーを設置した者の検査・・・「ふつう」
36問:附属品の管理・・・「ふつう」
37問:ボイラー取扱作業主任者・・・「ふつう」
38問:ボイラー変更届・・・「ふつう」
39問:鋼製ボイラーの安全弁・・・「ふつう」
40問:自動的に燃料の供給を遮断する装置・・・「ふつう」
独学向けの教材については「教材レビュー」にその詳細を述べています。
ま、読むのがメンドウな人は…、
過去問は、「詳解2級ボイラー技士過去6回問題集」を使い、
そして、テキストは、本格版の「一発合格! これならわかる2級ボイラー技士試験 テキスト&問題集」か、簡易版の「いちばんわかりやすい!2級ボイラー技士合格テキスト」を使用します。
わたしが再度、試験を受けるとしたら、上記の教材で勉強します。攻守揃い踏みで、鉄板合格です。
PDFの閲覧は、スマホだと画面が小さくて見難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。
本格的な“過去問演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないです。
手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。
他のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDF過去問の閲覧も可能で、費用対効果が秀逸です。
サブ機として、試験後も活躍するはずです。
amazon参考‐Fire HD
二級ボイラー技士に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。興味のある方は、「二級ボイラー技士:ブログ記事」をばご参考ください。
ところで、二級ボイラー技士と相性のよい資格に、「危険物取扱者 乙種4類」があります。
二ボ合格後の取得資格に、狙うといいと思います。二ボと乙4の2つ持ちは、かなり多いです。
乙4の勉強方法等は、「乙4の独学」を一読ください。
★みんなとシェアする