37問‐令和5年4月 二ボ公式過去問解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 令和5年4月 二級ボイラー技士の公式過去問の、第37問目の解説。本問は、「ボイラー取扱作業主任者」を問う問題です。基礎・基本的なものばかりなので、難しいところはありません。テキストと過去問を繰り返しておけば、まず、取れます。

37問‐ボイラー取扱作業主任者

 

 (クリックして拡大。)

 本問のレベルは「ふつう」です。

 本問の答えは、「こちら(番号のみ)」です。

 問題一覧は、こちらです。

 全問の答えは、こちらです。

解説

 二級ボイラー技士が「ボイラー取扱作業主任者」となれるのは、「伝熱面積の合計」が「25m2未満」のボイラーです。

 んで、「ボイラー取扱作業主任者」の伝熱面積の算定ですが…、

 ・原則…伝熱面積をそのまま使う。

 ・貫流ボイラーと他のボイラーを混用する場合、貫流ボイラーの伝熱面積は「1/10」で計算する。

 ・電気ボイラーは、電気設備容量20kwを1m2と換算する。

 ・廃熱ボイラーは、伝熱面積は「1/2」で計算する。

 …となっています。

選択肢1

 選択肢1の「最大電力設備容量が450kWの電気ボイラー」ですが、正しい記述です。

 先のリストによると…、

 ・電気ボイラーは、電気設備容量20kwを1m2と換算する。

 …とあります。

 本問では、「450kw」ですから、「450/20」で、換算的に「22.5」m2と相なります。

 「25m2未満」なので、二級ボイラー技士でなれます。

 よって、選択肢は、「二級ボイラー技士を選任できる」となります。

選択肢2

 選択肢2の「伝熱面積が30m2の鋳鉄製蒸気ボイラー」ですが、誤った記述です。

 「伝熱面積の合計」が「25m2未満」のボイラーではないので、二級ボイラー技士ではなれません。

 よって、選択肢は、「できない」となります。

選択肢3

 選択肢3の「伝熱面積が40m2の炉筒煙管ボイラー」ですが、誤った記述です。

 「伝熱面積の合計」が「25m2未満」のボイラーではないので、二級ボイラー技士ではなれません。

 よって、選択肢は、「できない」となります。

選択肢4

 選択肢4の「伝熱面積が30m2の煙管ボイラー」ですが、誤った記述です。

 「伝熱面積の合計」が「25m2未満」のボイラーではないので、二級ボイラー技士ではなれません。

 よって、選択肢は、「できない」となります。

選択肢5

 選択肢5の「伝熱面積が30m2の鋳鉄製温水ボイラー」ですが、誤った記述です。

 「伝熱面積の合計」が「25m2未満」のボイラーではないので、二級ボイラー技士ではなれません。

 よって、選択肢は、「できない」となります。

答え

 設問は、「ボイラー取扱作業主任者として 二級ボイラー技士を選任できるボイラーはどれか?」です。

 「1」は「二級ボイラー技士を選任できる」です。

 「2」は「正」です。

 「3」は「正」です。

 「4」は「正」です。

 「5」は「正」です。

 正解:1

 次の問題へ。

過去問その他の問題

 本問以外の問題は、以下のリンク先にあります。

 通勤・通学中にどうぞ。

令和5年4月過去問

 インデックス

 問題一覧

 答え一覧

構造10問

 1問:ボイラーの水循環・・・「ふつう」

 2問:伝熱面、燃焼室及び燃焼装置・・・「ふつう」

 3問:水管ボイラーの特徴・・・「ふつう」

 4問:鋳鉄製蒸気ボイラー・・・「ふつう」

 5問:ボイラー各部の構造及び強さ・・・「ふつう」

 6問:水面測定装置・・・「ふつう」

 7問:エコノマイザ・・・「ふつう」

 8問:給水系統装置・・・「ふつう」

 9問:圧力制御機器・・・「ふつう」

 10問:自動制御・・・「ふつう」

取扱10問

 11問:ばね安全弁及び逃がし弁・・・「ふつう」。

 12問:ボイラーのたき始め・・・「ふつう」

 13問:ボイラー水の全部排出・・・「ふつう」

 14問:脱酸素剤・・・「ふつう」

 15問:ボイラー水の吹出し・・・「ふつう」。

 16問:ボイラー水位の異常低下・・・「ふつう」

 17問:点火前の点検・準備・・・「ふつう」。

 18問:スートブロー・・・「ふつう」

 19問:単純軟化法・・・「ふつう」

 20問:ガラス水面計の機能試験・・・「ふつう」

燃料・燃焼10問

 21問:工業分析・・・「ふつう」

 22問:液体燃料・・・「ふつう」。

 23問:重油の性質・・・「ふつう」

 24問:重油の加熱・・・「ふつう」

 25問:油バーナ・・・「やや難」

 26問:固体燃料と気体燃料・・・「ふつう」

 27問:低温腐食の抑制方法・・・「ふつう」

 28問:ボイラー用ガスバーナ・・・「ふつう」

 29問:通風・・・「ふつう」

 30問:熱損失・・・「ふつう」

法令10問

 31問:ボイラー室・・・「ふつう」

 32問:定期自主検査・・・「ふつう」

 33問:ボイラーの伝熱面積・・・「ふつう」

 34問:鋳鉄製ボイラーの附属品・・・「ふつう」

 35問:ボイラーを設置した者の検査・・・「ふつう」

 36問:附属品の管理・・・「ふつう」

 37問:ボイラー取扱作業主任者・・・「ふつう」

 38問:ボイラー変更届・・・「ふつう」

 39問:鋼製ボイラーの安全弁・・・「ふつう」

 40問:自動的に燃料の供給を遮断する装置・・・「ふつう」

独学向け教材

 独学向けの教材については「教材レビュー」にその詳細を述べています。

 ま、読むのがメンドウな人は…、

 過去問は、「詳解2級ボイラー技士過去6回問題集」を使い、

 そして、テキストは、本格版の「一発合格! これならわかる2級ボイラー技士試験 テキスト&問題集」か、簡易版の「いちばんわかりやすい!2級ボイラー技士合格テキスト」を使用します。

 わたしが再度、試験を受けるとしたら、上記の教材で勉強します。攻守揃い踏みで、鉄板合格です。

PDF過去問の閲覧

 

 PDFの閲覧は、スマホだと画面が小さくて見難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。

 本格的な“過去問演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないです。

 手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。

 他のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDF過去問の閲覧も可能で、費用対効果が秀逸です。

 サブ機として、試験後も活躍するはずです。

 amazon参考‐Fire HD

二級ボイラー技士のこまごましたもの

 二級ボイラー技士に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。興味のある方は、「二級ボイラー技士:ブログ記事」をばご参考ください。

 ところで、二級ボイラー技士と相性のよい資格に、「危険物取扱者 乙種4類」があります。

 二ボ合格後の取得資格に、狙うといいと思います。二ボと乙4の2つ持ちは、かなり多いです。

 乙4の勉強方法等は、「乙4の独学」を一読ください。

みんなとシェアする