3問‐平成31年4月 二ボ公式過去問解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 第3問は、炉筒煙管ボイラーの問題です。基礎・基本的なものばかりなので、難しいところはありません。テキストと過去問を繰り返しておけば、まず、取れます。

3問‐炉筒煙管ボイラー

 

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 本問のレベルは「ふつう」です。

 本問の答えは、「こちら(番号のみ)」です。

選択肢1

 選択肢1の「加圧燃焼方式を採用し、燃焼室熱負荷を高くして燃焼効率を高めたものがある。」ですが、正しい記述です。

 炉筒煙管ボイラーのキーワード「加圧燃焼方式」の問題です。

 加圧燃焼方式とは、炉内に空気を送り込んで、炉内の圧力を高めて、燃焼効率を高めることを指します。

 炉筒煙管ボイラーというと、当該「加圧燃焼方式」なので、きっちり暗記です。

 よって、当該選択肢は、「正」となります。

選択肢2

 2の「水管ボイラーに比べ、蒸気使用量の変動による圧力変動が小さい。」ですが、正しい記述です。

 炉筒煙管ボイラーは、水管ボイラーに比べ、保有水量が“大きい”ので、蒸気使用量の変動による圧力変動が“小さい”です。

 よって、当該選択肢は、「正」となります。

 付け加えると、炉筒煙管ボイラーは、保有水量が大きいため、起動までに時間がかかります。

 なお、水管ボイラーですが、「保有水量が“少ない”ので、起動に時間がかからないが、蒸気使用量の変動による圧力変動が大きい」という特徴があります。

 これも、頻出論点なので、一緒に押えておきましょう。

選択肢3

 3の「外だき式ボイラーで、一般に、径の大きい波形炉筒と煙管群を組み合わせてできている。」ですが、誤った記述です。

 間違っているのは、「外だき式ボイラー」のところです。

 正しくは、「内だき式ボイラー」です。

 「炉筒煙管ボイラー」の作りが頭に入っていれば、「外だき」はおかしいなぁーと思えるはずです。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢4

 4の「戻り燃焼方式を採用し、燃焼効率を高めたものがある。」ですが、正しい記述です。

 炉筒煙管ボイラーのキーワード「戻り燃焼方式」の問題です。

 戻り燃焼方式とは、燃焼ガスをボイラーの端で反転させることで、燃焼効率を高める方式です。

 炉筒煙管ボイラーというと、「戻り燃焼方式」なので、キーワードをきっちり暗記です。

 よって、当該選択肢は、「正」となります。

選択肢5

 5の「煙管には、伝熱効果の高いスパイラル管を使用しているものが多い。」ですが、正しい記述です。

 これまた、炉筒煙管ボイラーのキーワードです。

 炉筒煙管ボイラーといえば、「スパイラル管」なので、暗記しておきましょう。

 スパイラル管は、「グーグル画像検索-スパイラル管」を参考にしてみてください

 よって、当該選択肢は、「正」となります。

答え

 本問は、「誤っているものはどれか?」です。

 「1」は「正」です。

 「2」は「正」です。

 「3」は「誤」です。

 「4」は「正」です。

 「5」は「正」です。

 正解:3

 次の問題へ。

過去問その他の問題

 本問以外の問題は、以下のリンク先にあります。

 通勤・通学中にどうぞ。

構造10問

 1問:熱及び蒸気・・・「ふつう」

 2問:空気予熱器・・・「ふつう」

 3問:炉筒煙管ボイラー・・・「ふつう」

 4問:ボイラー各部の構造及び強さ・・・「ふつう」

 5問:ボイラーの自動制御・・・「ふつう」

 6問:ブルドン管圧力計・・・「ふつう」

 7問:給水系統装置・・・「ふつう」

 8問:送気系統装置・・・「ふつう」

 9問:鋳鉄製蒸気ボイラー・・・「難」

 10問:自動制御用機器・・・「ふつう」

取扱10問

 11問:油だきボイラーの手動操作・・・「ふつう」。

 12問:ガラス水面計の機能試験・・・「ふつう」

 13問:単純軟化法によるボイラー補給水・・・「ふつう」

 14問:ボイラーの運転終了・・・「ふつう」

 15問:ボイラーの水管理・・・「ふつう」。

 16問:ばね安全弁及び逃がし弁・・・「ふつう」

 17問:酸洗浄・・・「ふつう」。

 18問:たき始め・・・「ふつう」

 19問:突然消火原因・・・「ふつう」

 20問:休止中の保存法・・・「ふつう」

燃料・燃焼10問

 21問:燃料・・・「ふつう」

 22問:燃料油タンク・・・「ふつう」。

 23問:重油の水分及びスラッジ・・・「ふつう」

 24問:NOx・・・「ふつう」

 25問:燃料の分析及び性質・・・「ふつう」

 26問:燃料の燃焼・・・「ふつう」

 27問:ガンタイプオイルバーナ・・・「ふつう」

 28問:油だきボイラーの燃焼室・・・「ふつう」

 29問:ボイラー用ガスバーナ・・・「ふつう」

 30問:人工通風のファン・・・「ふつう」

法令10問

 31問:ボイラー室・・・「ふつう」

 32問:ボイラー取扱作業主任者・・・「ふつう」

 33問:伝熱面積の算定方法・・・「ふつう」

 34問:ボイラー検査証の再交付・・・「やや難」

 35問:鋳鉄製温水ボイラー・・・「ふつう」

 36問:二級ボイラー技士選任・・・「ふつう」

 37問:付属品管理・・・「ふつう」

 38問:鋼製温水ボイラー・・・「ふつう」

 39問:貫流ボイラー・・・「やや難」

 40問:事業者変更・・・「ふつう」

独学向け教材

 独学向けの教材については「教材レビュー」にその詳細を述べています。

 ま、読むのがメンドウな人は…、

 過去問は、「詳解2級ボイラー技士過去6回問題集」を使い、

 そして、テキストは、本格版の「一発合格! これならわかる2級ボイラー技士試験 テキスト&問題集」か、簡易版の「いちばんわかりやすい!2級ボイラー技士合格テキスト」を使用します。

 わたしが再度、試験を受けるとしたら、上記の教材で勉強します。攻守揃い踏みで、鉄板合格です。

PDF過去問の閲覧

 

 PDFの閲覧は、スマホだと画面が小さくて見難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。

 本格的な“過去問演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないです。

 手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。

 他のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDF過去問の閲覧も可能で、費用対効果が秀逸です。

 サブ機として、試験後も活躍するはずです。

 amazon参考‐Fire HD

二級ボイラー技士のこまごましたもの

 二級ボイラー技士に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。興味のある方は、「二級ボイラー技士:ブログ記事」をばご参考ください。

 ところで、二級ボイラー技士と相性のよい資格に、「危険物取扱者 乙種4類」があります。

 二ボ合格後の取得資格に、狙うといいと思います。二ボと乙4の2つ持ちは、かなり多いです。

 乙4の勉強方法等は、「乙4の独学」を一読ください。

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