16問‐平成31年4月 二ボ公式過去問解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 平成31年4月 二級ボイラー技士の公式過去問の、第16問目の解説。本問は、ばね安全弁及び逃がし弁の問題です。知ってさえいれば解ける問題なので、文系は必ず点にしないといけません。難易度は「ふつう」です。

16問‐ばね安全弁及び逃がし弁

 

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 本問のレベルは「ふつう」です。

 本問の答えは、「こちら(番号のみ)」です。

選択肢1

 選択肢1の「安全弁の調整ボルトを定められた位置に設定した後、ボイラーの圧力をゆっくり上昇させて安全弁を作動させ、吹出し圧力及び吹止まり圧力を確認する。」ですが、正しい記述です。

 選択肢のいうように、調整ボルトを定められた位置に設定した後で、ボイラーの圧力を、ゆっくり上昇させます。

 よって、当該選択肢は、「○」となります。

選択肢2

 選択肢2の「ボイラー本体に安全弁が2個ある場合は、1個を最高使用圧力以下で先に作動するように調整したときは、他の1個を最高使用圧力の3%増以下で作動するように調整することができる。」ですが、正しい記述です。

 「2個以上の安全弁の調整」です。

 この場合、選択肢の言うように、「1個を最高使用圧力以下で先に作動するように調整」し、「他は、最高使用圧力の3%増以下で作動するように調整」することができると、規則で定められています。

 そっくりそのまま、憶えるしかありません。数字が狙われるので、「3%増」のところは、念入りに見ておくべきです。

 よって、当該選択肢は、「○」となります。

選択肢

 選択肢3の「エコノマイザの逃がし弁(安全弁)は、ボイラー本体の安全弁より低い圧力に調整する。」ですが、誤った記述です。

 ボイラーに、「過熱器、エコノマイザに安全弁、逃がし弁がある場合」の調整です。

 この場合、1番目に作動するのは、過熱器です。

 次いで、作動するのは、ボイラー本体です。

 最後に作動するのは、エコノマイザです。

 エコノマイザの逃がし弁は、最後に作動することになるので、ボイラー本体の安全弁より、「高い圧力」に調整する必要があります。

 よって、当該選択肢は、「×」となります。

選択肢4

 選択肢4の「最高使用圧力の異なるボイラーが連絡している場合、各ボイラーの安全弁は、最高使用圧力の最も低いボイラーを基準に調整する。」ですが、正しい記述です。

 テキストそのままの記述です。確認しておきましょう。

 よって、当該選択肢は、「○」となります。

選択肢

 選択肢5の「安全弁の手動試験は、最高使用圧力の75%以上の圧力で行う。」ですが、正しい記述です。

 数字は、狙われます。

 安全弁の手動試験は、「最高使用圧力の75%以上」と、憶えておきましょう。

 ひっかけで「80%以上」などと、問われる可能性があります。

 よって、当該選択肢は、「○」となります。

答え

 設問は、「誤っているものはどれか?」です。

 答え:3

 次の問題へ。

過去問その他の問題

 本問以外の問題は、以下のリンク先にあります。

 通勤・通学中にどうぞ。

構造10問

 1問:熱及び蒸気・・・「ふつう」

 2問:空気予熱器・・・「ふつう」

 3問:炉筒煙管ボイラー・・・「ふつう」

 4問:ボイラー各部の構造及び強さ・・・「ふつう」

 5問:ボイラーの自動制御・・・「ふつう」

 6問:ブルドン管圧力計・・・「ふつう」

 7問:給水系統装置・・・「ふつう」

 8問:送気系統装置・・・「ふつう」

 9問:鋳鉄製蒸気ボイラー・・・「難」

 10問:自動制御用機器・・・「ふつう」

取扱10問

 11問:油だきボイラーの手動操作・・・「ふつう」。

 12問:ガラス水面計の機能試験・・・「ふつう」

 13問:単純軟化法によるボイラー補給水・・・「ふつう」

 14問:ボイラーの運転終了・・・「ふつう」

 15問:ボイラーの水管理・・・「ふつう」。

 16問:ばね安全弁及び逃がし弁・・・「ふつう」

 17問:酸洗浄・・・「ふつう」。

 18問:たき始め・・・「ふつう」

 19問:突然消火原因・・・「ふつう」

 20問:休止中の保存法・・・「ふつう」

燃料・燃焼10問

 21問:燃料・・・「ふつう」

 22問:燃料油タンク・・・「ふつう」。

 23問:重油の水分及びスラッジ・・・「ふつう」

 24問:NOx・・・「ふつう」

 25問:燃料の分析及び性質・・・「ふつう」

 26問:燃料の燃焼・・・「ふつう」

 27問:ガンタイプオイルバーナ・・・「ふつう」

 28問:油だきボイラーの燃焼室・・・「ふつう」

 29問:ボイラー用ガスバーナ・・・「ふつう」

 30問:人工通風のファン・・・「ふつう」

法令10問

 31問:ボイラー室・・・「ふつう」

 32問:ボイラー取扱作業主任者・・・「ふつう」

 33問:伝熱面積の算定方法・・・「ふつう」

 34問:ボイラー検査証の再交付・・・「やや難」

 35問:鋳鉄製温水ボイラー・・・「ふつう」

 36問:二級ボイラー技士選任・・・「ふつう」

 37問:付属品管理・・・「ふつう」

 38問:鋼製温水ボイラー・・・「ふつう」

 39問:貫流ボイラー・・・「やや難」

 40問:事業者変更・・・「ふつう」

独学向け教材

 独学向けの教材については「教材レビュー」にその詳細を述べています。

 ま、読むのがメンドウな人は…、

 過去問は、「詳解2級ボイラー技士過去6回問題集」を使い、

 そして、テキストは、本格版の「一発合格! これならわかる2級ボイラー技士試験 テキスト&問題集」か、簡易版の「いちばんわかりやすい!2級ボイラー技士合格テキスト」を使用します。

 わたしが再度、試験を受けるとしたら、上記の教材で勉強します。攻守揃い踏みで、鉄板合格です。

PDF過去問の閲覧

 

 PDFの閲覧は、スマホだと画面が小さくて見難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。

 本格的な“過去問演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないです。

 手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。

 他のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDF過去問の閲覧も可能で、費用対効果が秀逸です。

 サブ機として、試験後も活躍するはずです。

 amazon参考‐Fire HD

ボイラの後は、乙4で

 乙4とは、「危険物取扱者 乙種4類」のことです。

 お馴染みの油炊きボイラーでは、「重油」を使います。

 「重油」の補充等の際、乙4があると“立ち合い”ができることから、「2ボ」と「乙4」とは、実に、相性のよい資格となっています。

 昨今では、油炊きボイラーが減っているとはいえ、まだまだ数があります。2ボと乙4があれば、とりあえず仕事があって、食いっぱぐれはないので、2ボ合格後は、「乙4」取得を目指してください。

 試験勉強等については、「乙種4類の独学」と、「乙4のテキスト・問題集を参考にしてください。

二級ボイラー技士のこまごましたもの

 二級ボイラー技士と相性のよい資格に、「危険物取扱者 乙種4類」があります。

 二ボ合格後の取得資格に、ピックアップしておくとよいでしょう。勉強方法等は、「乙4 独学前編:重要試験情報」や「乙4 独学後編:勉強方法」を一読ください。

 二級ボイラー技士に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。興味のある方は、「二級ボイラー技士:ブログ記事」をばご参考ください。

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