第1問目の解説。第1問は、「熱・蒸気」の論点です。基礎・基本的なものばかりなので、難しいところはありません。テキストと過去問を繰り返しておけば、まず、取れます。
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本問のレベルは「ふつう」です。
基本的な数字と用語を問うていますが、過去に“あまり出題実績がない”ために、解けない受験生もいるはずです。
二級ボイラー技士も、少しずつ傾向が変わっているので、テキストを精読しておく必要があります。
本問の答えは、「こちら(番号のみ)」です。
1の「水の温度は、沸騰を開始してから全部の水が蒸気になるまで一定である。」ですが、正しい記述です。
水は、100度までしか、上がりませんね。
よって、選択肢は、「正」となります。
2の「乾き飽和蒸気は、乾き度が1の飽和蒸気である。」ですが、正しい記述です。
その通りとしか言いようがありません。
1kgの湿り蒸気のうち、(1-x)kgの水分が含まれているとき、「x」を乾き度といいます。
乾き度が「1」なのですから、(1-1)で「0」となり、水分が含まれてないことになります。
よって、「乾き飽和蒸気」と相なります。
選択肢は、「正」となります。
なお、「飽和蒸気」ですが、おなじみの…、
…のグラフで確認しておいてください。
3の「飽和蒸気の比エンタルピは、飽和水の比エンタルピに蒸発熱を加えた値である。」ですが、正しい記述です。
何が何やら分からない人は、そっくりそのまま、語句を覚えてしまいましょう。
比エンタルピなんて言葉は、ボイラーの試験勉強時にしか遭遇しません。
さて、「飽和蒸気の比エンタルピ」ですが、選択肢のような言のほかに、「飽和蒸気の比エンタルピとは、飽和水の顕熱に、潜熱を加えた値である。」などと、出ます。
いっしょに、暗記してしまいましょう。
選択肢は、「正」となります。
なお、「飽和蒸気の比エンタルピ」は、「2,676kJ/kg」です。数字も出るので、テキストで確認しておきましょう。
4の「飽和蒸気の比体積は、圧力が高くなるほど大きくなる。」ですが、誤った記述です。
間違っているのは、「大きくなる」のところです。
正しくは、「小さくなる」です。
よって、選択肢は、「誤」となります。
なお、「飽和水」の比体積は、圧力が高くなるほど大きくなります。
「飽和蒸気」と「飽和水」とでは、比体積が変わるので、整理して憶えましょう。
5の「過熱蒸気の温度と、同じ圧力の飽和蒸気の温度との差を過熱度という。」ですが、正しい記述です。
知識問題です。
「過熱蒸気」とは、「乾き飽和蒸気」をさらに過熱した高温の蒸気です。
過熱度とは、選択肢のいうように、「過熱蒸気」と「同じ圧力の飽和蒸気の温度との差」をいいます。
テキストで確認しておきましょう。
設問は、「誤っているものはどれか?」です。
「1」は「正」です。
「2」は「正」です。
「3」は「正」です。
「4」は「誤」です。
「5」は「正」です。
正解:4
本問以外の問題は、以下のリンク先にあります。
通勤・通学中にどうぞ。
1問:熱及び蒸気・・・「ふつう」
2問:空気予熱器・・・「ふつう」
3問:炉筒煙管ボイラー・・・「ふつう」
4問:ボイラー各部の構造及び強さ・・・「ふつう」
5問:ボイラーの自動制御・・・「ふつう」
6問:ブルドン管圧力計・・・「ふつう」
7問:給水系統装置・・・「ふつう」
8問:送気系統装置・・・「ふつう」
9問:鋳鉄製蒸気ボイラー・・・「難」
10問:自動制御用機器・・・「ふつう」
11問:油だきボイラーの手動操作・・・「ふつう」。
12問:ガラス水面計の機能試験・・・「ふつう」
13問:単純軟化法によるボイラー補給水・・・「ふつう」
14問:ボイラーの運転終了・・・「ふつう」
15問:ボイラーの水管理・・・「ふつう」。
16問:ばね安全弁及び逃がし弁・・・「ふつう」
17問:酸洗浄・・・「ふつう」。
18問:たき始め・・・「ふつう」
19問:突然消火原因・・・「ふつう」
20問:休止中の保存法・・・「ふつう」
21問:燃料・・・「ふつう」
22問:燃料油タンク・・・「ふつう」。
23問:重油の水分及びスラッジ・・・「ふつう」
24問:NOx・・・「ふつう」
25問:燃料の分析及び性質・・・「ふつう」
26問:燃料の燃焼・・・「ふつう」
27問:ガンタイプオイルバーナ・・・「ふつう」
28問:油だきボイラーの燃焼室・・・「ふつう」
29問:ボイラー用ガスバーナ・・・「ふつう」
30問:人工通風のファン・・・「ふつう」
31問:ボイラー室・・・「ふつう」
32問:ボイラー取扱作業主任者・・・「ふつう」
33問:伝熱面積の算定方法・・・「ふつう」
34問:ボイラー検査証の再交付・・・「やや難」
35問:鋳鉄製温水ボイラー・・・「ふつう」
36問:二級ボイラー技士選任・・・「ふつう」
37問:付属品管理・・・「ふつう」
38問:鋼製温水ボイラー・・・「ふつう」
39問:貫流ボイラー・・・「やや難」
40問:事業者変更・・・「ふつう」
独学向けの教材については「教材レビュー」にその詳細を述べています。
ま、読むのがメンドウな人は…、
過去問は、「詳解2級ボイラー技士過去6回問題集」を使い、
そして、テキストは、本格版の「一発合格! これならわかる2級ボイラー技士試験 テキスト&問題集」か、簡易版の「いちばんわかりやすい!2級ボイラー技士合格テキスト」を使用します。
わたしが再度、試験を受けるとしたら、上記の教材で勉強します。攻守揃い踏みで、鉄板合格です。
PDFの閲覧は、スマホだと画面が小さくて見難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。
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サブ機として、試験後も活躍するはずです。
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二級ボイラー技士に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。興味のある方は、「二級ボイラー技士:ブログ記事」をばご参考ください。
ところで、二級ボイラー技士と相性のよい資格に、「危険物取扱者 乙種4類」があります。
二ボ合格後の取得資格に、狙うといいと思います。二ボと乙4の2つ持ちは、かなり多いです。
乙4の勉強方法等は、「乙4の独学」を一読ください。
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