令和5年度(2023年度)に対応済み。宅建(宅地建物取引士)の試験科目「法令上の制限」の「税法」の出題を予想するページ。過去10年強の出題データをもとに、各税法の傾向を探り、不動産取得税,固定資産税,所得税,登録免許税,印紙税,贈与税のうち、どの法が出るかを推測する。時間のない人向けのページ。独学者向け。「お気に入り」にでも。
当たるも八卦当たらぬも八卦ですが、結論から言うと、令和5年度(2023年度)の宅建試験の「税法」は…、
・不動産取得税
・登録免許税
…を、“優先して”勉強します。
んで、余裕があれば、“押さえ”として、「所得税」と「贈与税」をやります。
後述する「使用上の注意」をよく読んで、活用してください。
実際の試験では、「印紙税」と「固定資産税」が出題されました。
当方の昨年の令和4年度(2022年度)の予想ですが…、
「10月試験」の人は…、
・不動産取得税
・印紙税
・贈与税
…を、
んで、「12月試験」は…、
・固定資産税
・印紙税
・贈与税
…と予想していました。
まずもって、昨年は12月試験が行われず、12月の予想が無駄になってしまいました。
よって、10月試験の予想を見てみると、印紙税は当たっていましたが、まさか、連続して固定資産税が出るとは思わず、予想は外れました。
まあ、印紙税の1問でも当たってよかったです。
予想の結果は、上記の次第です。
令和5年度(2023年度)試験の予想ですが、まずもって、「不動産取得税」を勉強します。
R4試験とR3:12月試験とで、2回連続して「固定資産税」が出題されています。
んなもんで、「3回連続はないだろう」という予想からです。
次に、勉強すべきは、「登録免許税」です。
当該「登録免許税」ですが、直近では、1~2年間隔で出題されているので、出そうな感じがします。
押さえは、「所得税」と「贈与税」です。
出題データからすると、「所得税」は、2~3年周期で、出題されています。
令和5年度(2023年度)試験には、当該「所得税」の周期に当たるので、余裕があるなら、勉強しておきましょう。
んで、「贈与税」ですが、H27に出されてから、「9回」の試験で未出題なので、“もうそろそろ”という感じの予想が立ちます。
ただ、正直、「贈与税」まで勉強できるか!というのが実感とするところ。
よって、贈与税に大きな改正があれば、勉強しておくように助言しておきます。反対に、大きな改正がないなら、勉強しなくてもいいでしょう。
押さえの「所得税」と「贈与税」は、ボリュームがそこそこあります。よほどの余裕がない限り、無理してやらなくてもいいでしょう。
「所得税」と「贈与税」は、模試等で出たものを解けるようになっておけば、十分かと思います。
さて、以下は、出題予想のデータと、その根拠です。暇なら読んでください。
「宅建「法令上の制限」の「税法」の過去問リスト」などを参考に、過去の「税法」の出題をまとめたのが、上記画像です。
上記出題データからすると、「税法」には、ある程度の傾向があることがわかります。
「税法」ですが、先の画像を見てもらえばわかるように…、
傾向1:被らない(連続しない)。
傾向2:2系統のグループ。
…の「2つ」が、見て取れます。
上記傾向は、税法に大きな改正がない限り、たとえば、新税制創出やら税率・課税標準等の大幅な変更やらがない限り、こうした傾向が続く公算が大です。
傾向1の「被らない(連続しない)」ですが、過去10年強のデータからすると、ある年度に出題された税法は、翌年には出ていません。
つまり、各々の税法は、その年に出たら、翌年には、問われないってな次第です。
連続したのは、過去10年強でも、H20・19の所得税、H21・20の印紙税、R4・R3:12月の固定資産税の「3件」しかありません。
それ以外では、出題された税法は、1年~5年の「間」を置いて、出題されています。
税法は、傾向的には、そうそう連続しない、と認識しておきましょう。
傾向2の「2つのグループ」ですが、画像を見てのとおり、「税法」の出題は…、
「不動産取得税・固定資産税」組
「所得税・登録免許税・印紙税・贈与税」組
…という「2つのグループ」が見て取れる、ってな次第です。
「不動産取得税・固定資産税」の2つは、ほぼどちらかがが問われている「定期組」です。
不動産取得税と固定資産税は、毎年、相互に入れ替わるように出題されています。
つまり、ある年度に不動産取得税が出たら、翌年度に固定資産税が出る、そして、その「逆」も然り、ってな塩梅です。
おそらく、不動産取得税と固定資産税の両法が、「税法」の「主役」なのだと思われます。
「税法」は、例年「2問」出題ですが、出題者は、両法でまずは「1問」を作り、後は、気まぐれで、残る「所得税・登録免許税・印紙税・贈与税」組から「1問」をピックアップしているように見受けられます。
「所得税・登録免許税・印紙税・贈与税」組ですが、「不定期組」です。
基本的に、この組から、「1問」が出ますが、どれが出るかは、ランダムで、不明です。
強いて、データを読み取れば…、
所得税・・・ランダム
登録免許税・・・4~5年周期(4~5年に1回出る)
印紙税・・・2~3年周期(2~3年に1回出る)
贈与税・・・5年周期(5年に1回出る)
…と、言えます。
自分が受ける年度では、どれが来そうかを見て取って、優先順位をつけるといいでしょう。
先の予想は、時間がギリギリとか余裕がないといった方を想定しています。
時間があるなら、「税法」もキッチリ勉強しておくべきです。
断言しておきたいのは、「出題者は、常に、受験生の斜め上を行く」です。
過去のデータから、ある程度、出題は絞れます。
しかし、それが、傾向的に正しくても、出題者の胸先三寸で変わります。
配偶者のように、“当てにはならない”ことは、肝に銘じておいてください。
「予想」は、あくまで非常手段です。基本は、すべての「税法」を勉強しておくことなので、この点を、強調しておきます。
とりわけ、FP技能士やファイナンシャルプランナーの資格に興味のある人は、宅建の税法を勉強しておきましょう。出題が被っているので、勉強したことは、「損」になりません。
また、税法の知識は、生活に密接しているため、後々、必ず、活きてきます。
ぶっちゃけ、宅建業法より、はるかに、有用な知識です。
税法は、ややこしくてメンドウですが、勉強する価値はある、と述べ置きます。
2020年2月6日 10:14 AM
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