独学でススメ-読むだけで独学合格できるかもしれない、適当なヒントとTips

ふたつの試験慣れ

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

試験慣れ、と言う言葉がございます。
その文言の通りに、試験になれるという現象を指すわけでありますが、本当にそういうものはあるのかというわけでございます。
試験慣れは、ふたつの場合に分けて考えるのが宜しかろうかと存じます。
ひとつは、試験というものに慣れてしまった事が挙げられるかと思います。
そう、もう、試験という考査を何回も経験したために、緊張する事もないし慌てふためくことも無いというわけでございます。
しかし、試験というものは個々の試験によって個性がございます。
どんなに試験というものを経験しても、新しく受ける試験はそれなりに新しいわけで、緊張するのが自然の理であるかと存じます。
まあ、よっぽどレベルの低い試験、例えば大学生が小学生漢字テスト受けるレベルの差があるのであれば、緊張のきの字も感じないでしょう。
しかしそんな、その当人にとって低いレベルの試験に価値があるのか、というわけでございます。おそらく、大学生にとって漢字テストなど何の価値もないでしょう。漢字の彼方にあるもの、漢字を用いたもので大学生は評価されるべきでございます。
このようなことから考えますと、個々の試験に慣れることはないし、慣れた状態の試験というのは、難易度の難しくない物と考えられるわけでございます。
試験とは誰でも緊張するものであり、緊張しない試験などよっぽどレベル差のある試験、得てして難易度の低い試験でありましょう。
「試験慣れしたよ」なんて事をわざわざ言う御人が居られましたら、話半分に伺った方が宜しいかと存じます。
さて、試験慣れには、もうひとつ、意味がございます。
それは、同じ試験への慣れでございます。不名誉なことではありますが、何回も落ちに落ちるということは十分に考えられます。
人間不思議な物で、1回でも見聞きした物には驚かなくなる、心を動かされることが少なくなる物でございます。
試験といえども例外ではなく、最初の時に比べれば、緊張も幾分和らぐものでございます。
大学受験で言えば浪人生にあたる、1度落ちてしまった再受験組の人たちは、まあ、穏当に合格していくものでございます。
初めて受ける受験生に比べれば、2回目の分の試験勉強がありますから、実質倍の勉強量があるわけですから、まあ、受かるのが普通でありましょう。
しかし、再受験組の合格率の高さは、勉強量のみに還元できないかと思います。
勿論、勉強の量があってこその勝利合格なのでありますが、やはり、心の余裕と言いますか、2回目というのも、大きく受験の解答に影響を及ぼしていると言うわけでございます。
何しろ、試験といいますのは大概、同じ場所・同じ季節・同じ時間帯で行われます。
ですから、まあ、再受験のときも、かつて知りたる同じ場所・同じ季節・同じ時間帯で受験することと相なるわけでございます。
一度受けたことがあることがメンタルの強みとなって現われるというわけでございます。
ですから、最低1回でも本試験の形式を疑似体験できる模試を受け、1度くらいは散歩がてらに試験会場の下見をするのが良いかと思います。
ま、土地勘のある場所で試験が行われるのであれば、試験会場の下見は必要ありませんが、模試は受けておく事を推奨いたします。
模試には、実力の考査や実力チェック以外にも、模擬で本試験を体感しておくと言う重要な役割がございます。
一度でも、模擬の試験とはいえ模試にて、本試験の感触を味わい、本試験の予行演習をしておけば、本試験当日に心の余裕となって現われるかと思います。
タフで何事にも動じない人なら結構でありますが、緊張しいや見知らぬ場所に行くのがストレスになる方などは、時間を作ってで下見や模試に行くことをお勧めいたします。


よい方に

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