| カテゴリー: 過去のススメ |
お勉強の基本単位は、1人でございます。できるだけ、1人になってのお勉強を提案する次第でございます。
というのも、お勉強をしていますと、どうしても声が出てしまうからでございます。
問題文やテキストの文章をぶつぶつと読み上げたりいたします。
ときには、うーん・・・と頭を抱えて呟いてしまうこともあるでしょう。
なんぞこら?と難問を前に嘆声を発してしまうこともありましょう。
知るかボケ!とキレてしまうこともあるでしょう。
お勉強は、意外に騒がしいものなのでございます。
ですから、周りに人が居りますと、気兼ねをしなければなりませんし、周りの人にとってもうざいことこの上ないのでございます。
お勉強時はできるだけ、1人になれる場所に移ってくださればと存じます。
しかしながら、お勉強とは、シーンとした全く無音の状態だと、逆に能率が落ちてしまうことにご留意くださればと存じます。
というのも、無音状態だと脳の活動が著しく低下してしまうのでございます。
物静かな会議や授業などで、眠たくなった経験をお持ちの人が居られるかと存じます。
それはやはり、あまりの無音と単調さで、脳の活動量が低くなったからでございます。
思えば、原始の人間というのは、耳の良さひとつで生き死にが分かれたものでございます。
草むらのがさっという物音を聞き分けることで、生き延びてきたわけでございます。
それは、テクノロジー満載の現代におきましても、綿々と遺伝子に組み込まれているものでございます。
音というのものが、脳にとって大きいものであることをご理解くださればと存じます。
ちなみに、無音のところに人を閉じ込めると、3日で発狂すると言われてございます。
音がないというのは、脳の活動にブレーキをかけ、やる気や意欲を失わせるのでございます。
有体に言えば、マグロ状態の人が如何ほどにつまらないかを思い起こしてくださればと存じます。
さてさて、お勉強におきましても、同様の事情にあるかと存じます。
たとえば、テキストの読み方でございます。
テキストの文章を黙読で読んで行くと、20分くらい過ぎたあたりから猛烈に眠たくはならないでしょうか。
それは、脳の活動が低下し始めた証拠ではないかと考える次第でございます。
逆に、声に出して読んで行くと、それほど眠たくはならないものでございます。
そらそうで、声に出したものを自分の耳で聞いているわけですから、眠たくはならないかと思われます。
お勉強の基本は1人で静かにではありますが、あまりに静かだとお勉強の能率も落ち込んでまいります。
ですから、ぼーとしてきたら、テキストの難しい部分を声に出してみたり、問題文を読み上げるなどして、声で脳みそを活性化してくださればと存じます。
特に、テキストの音読は、お勉強効果が最も高くなってございます。声に出して読んで行くだけで、自分が理解しているところとそうでないところが明らかになるかと思います。
理解できていないところは、声に出して読んで行くと詰まるものでございます。わからないところにあたると、何ゆえか声のトーンが小さくなるものでございます。
逆に、自信のあるところ、理解と記憶が完了したところを読むときは、声に張りがあるものでございます。
黙ってもそもそやるだけがお勉強ではありません。
何処がわからんのかな〜と声に出しながら問題を解いてみるのも良いでしょう。
あーでこうなって、こうなるからあーでと声に出しながら、わからないところに臨むのも良いでしょう。
「音」から、目の前のお勉強に向かい合ってくださればと存じます。
声と音から
2009年6月17日 9:12 AM
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