| カテゴリー: 過去のススメ |
先日、本棚の整理をしておりますと、懐かしい本が出てきたのでございます。
おそらく、皆様もお読みになったことがあるかとぞんじますが、その本とは、「ロビンソン漂流記」でございました。
軽くぱらぱらとめくったところ、やはり、面白いのはロビンソンの無人島での生活の有様でございます。
信仰生活の大切さや神の偉大さはよくはわかりませんが、彼がどう無人島で暮らしていったのは、実に面白くございます。
大変興味深かったのは、ロビンソンが一日のスケジュールをしっかり立てていたことでございます。
朝は見回り、畑や家畜の世話、昼はパンの研究や弓矢の手入れ、そして、夜はお祈り、聖書を読むといったように、やることを明確に決めていたのでございます。
文中では、1時間ごとに何をするかを決めていたくだりがございます。
日々のスケジュールだけではありません。
彼は、明日は○○、明後日は××、1週間後にはほにゃらら、1ヵ月後にはアレコレ、季節の境目まで何たら、といったように、自分でやるべきことと時間を創出していったのでございます。
この小説から思うことは、やろうと思うことは時間というスパイスがあると、着手しやすいのでございます。
もし、会社に始業時間が無ければ、会社に行くのは実に億劫になることでありましょう。
時間という区切りと制限があるからこそ、できやすくなることもあるのでございます。
締め切りの無い仕事というのはろくなことがありません。明確な締め切りや納期があるからこそ、いい仕事になるためのテンションが高まるものでございます。
営業時間が曖昧な食べ物屋は必ず潰れると申します。
のんべんだらりとしたなかでは、いいものは生まれないものでございます。
さて、お勉強においても、時間の区切りは大事でございます。
勢いがあって気合が満々であるなら、時間意識やスケジュール管理などは必要ないのでございます。
問題は、やる気が出ないとき、気分が乗らないときでございます。そして、こうした状態こそが、試験勉強のほとんどなのでございます。
こうした場合は、お勉強と時間というものをきっちり関係付けると、事が運んで行くものでございます。
単純に今日は○○をやる、と思うよりも、今日の○時から○をやる!と時間を絡めておくだけで、身体は動きます。
何時の何分までに○○を仕上げてしまう、やりきってしまうと考えた方が、何とかやりきってしまうものでございます。
ま、あまりにがちがちのスケジュールにしてしまうと、逆に効率が落ちる面もありますが、けだるいとき、低空飛行を続けているときなどは、時間で己を縛る、時間で己を律するのも一方策であるかと存じます。
無人島でさえ
2008年12月1日 10:34 AM
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