本問は『部門費振替表』の問題。奇を衒わない計算と、シンプルな予定配賦率と配賦差異を問う問題です。基礎・基本的なものばかりなので、難しいところはありません。テキストと過去問を繰り返しておけば、まず、取れます。
◇問題◇
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結論から言うと、「答えはこちら」です。
本問のレベルは「ふつう」です。
本問ですが、そう難しい処理をするわけではないです。
注意すべきは、「計算ミス」です。
落ち着いて計算・記入していってください。
ひとまず、上記解答用紙と、問題の資料とを眺めましょう。
補助部門を振り分けていくんじゃないの?的な見当がつくかと思います。
資料を見ると、「車両部門:1,200,000」と「機械部門:1,440,000」とあるので、これを、計算用紙に転記したらいいことがわかります。
これらの数字を転記すると…、
…となります。
「仮設部門」ですが、資料には、「???」となっています。
しかし、解答用紙を見ると…、
「仮設部門費」とあって、A工事・B工事・C工事のマス目に、「336,000」と「924,000」と「420,000」とあります。
これら3つの数字を合計すれば、「仮設部門費」を求められそうです。
「336,000+924,000+420,000」で「1,680,000」となります。
「仮設部門費」の数字を転記すると…、
…となります。
次に、「車両部門」を振り替えていきましょう。
資料の「補助部門費の配賦基準と配賦データ」を見ると、「車両部門」は、「運搬量」が配賦基準となっています。
解答用紙を見ると、「B工事」に「600,000」が配布されています。
「車両部門」は、「1,200,000」でしたので、残額は、「1200000-600000」の「600000」となります。
当該「600000」をA工事とC工事に配賦したらよいことがわかります。
資料を見ると…、
A工事:135 t/km
C工事:115 t/km
…となっています。
この数字を使って配賦します。
「135+115」で「250」。「600000/250」で「@2400」です。
A工事:135 t/km・・・135*2400で「324,000」。
C工事:115 t/km・・・115*2400で「276,000」。
上のように配賦していきます。
「車両部門」のA工事とC工事の数字を解答用紙に記入すると…、
…となります。
次に、「機械部門」を振り替えていきましょう。
解答用紙を見ると、もう既に、「C工事」に「240,000」が計上されていることがわかります。
んなもんで、残額は、「1440000-240000」で「1,200,000」となります。
資料の「補助部門費の配賦基準と配賦データ」を見ると「馬力数x時間」となっていて…、
A工事は、「10x40時間」。
B工事は、「12x50時間」。
…となっています。
ざっくり計算すると、A工事の「10x40時間」は、「400」で、B工事の「12x50時間」は、「600」となります。
合計は、「600+400」の「1000」です。
これを残額「1,200,000」で割ると「1200000/1000」で「@1,200」となります。
A工事は、「400」なので、「400*1200」で「480,000」です。
B工事は、「600」なので、「600*1200」で「720,000」です。
「機械部門」のA工事とB工事の数字を解答用紙に記入すると…、
…となります。
個々の工事の配賦額がわかったので、「補助部門費配賦額合計」を求めましょう。
各工事ごとに、仮設部門費・車両部門費・機械部門費の合計を求めます。
計算した数字を記入すると…、
…となります。
最後の「工事原価」の計算に入ります。
ここで注意すべきは、全部を集計しないことです。
計算すべきは、「部門費合計+補助部門費配賦額合計」の2つの数字の足し算です。
焦っていると、たとえば、A工事なら、上から「8,530,000+336,000+324,000+480,000+1,140,000」と計算して、工事原価を「10,810,000」などと解答しかねません。
解答用紙のマス目の意味に注意して、計算しましょう。
A工事は、「8,530,000+1,140,000」で「9,670,000」となります。
B工事は、「4,290,000+2,244,000」で「6,534,000」となります。
C工事は、「2,640,000+936,000」で「3,576,000」となります。
計算した数字を記入すると…、
…となります。
あとは、個々の数字を検算して、間違いがなければ、終了です。
答えは…、
…です。
結論から言うと、PDF形式の過去問でイライラしている人は、「タブレット」で閲覧する、といった次第です。
当方、PDF過去問の閲覧には、12インチのタブレットを使いますが、「紙」の過去問と遜色なく、問題演習に集中できています。
公式のPDF過去問は、スマホだと画面が小さくて問題文が読み難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。
本格的な“問題演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないというのが実感とするところです。
PDFタイプの過去問演習でイライラしている方は、「タブレット」の活用を勧めます。押入れから出してみてください。
なお、手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。
アンドロイド製のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDFの閲覧も可能で、コストパフォーマンスが秀逸です。
とりわけ、スマホしか持ってない方に勧めます。小さい画面での問題演習は、倍疲れます。
受験が終わっても、アレコレ使えますし、安価なサブ機としても使えます。これを機に「Fire HD」を買っても、損はないです。
教材の詳細は「教材レビュー」で述べていますが、読むのが面倒な方は…、
簿記2級持ちの方は、ネットスクールの「建設業経理士 過去問題集&テキスト 2級 出題パターンと解き方」1冊で事が足ります。
簿記3級持ちの方は、テキストと問題集は、TACの「スッキリわかる 建設業経理士2級」と「スッキリとける問題集 建設業経理士2級」を…、
過去問には、「合格するための過去問題集 建設業経理士2級 」を使えばよいでしょう。
建設業経理士2級は、市販されている教材が少ないので、大概、こうなるかと思います。試験会場でも、多くの人が同じような教材を手にしていました。
ところで、電卓です。
100円ショップで売ってるような、ぺらぺら計算機は計算ミスの元です。
高品質な電卓を使っていない方は、「簿記検定試験の計算機(電卓)選び」や「売れ筋の電卓は、結局なに?」を参考に、買い換えてください。
左のがぺらぺらで、中と右が高品質の計算機です。絶対的に高品質の方が打ちやすいです。
考えるのが面倒な人は、わたしが愛用している「DF-120GT」にすればよいでしょう。これで支障ありません。建設業経理士もこれで受験しました。
建設業経理士に関するこまごましたことは、ブログに投稿しています。
「建設業経理士の投稿記事」をばご参考ください。
合格体験記は「建設業経理士2級の合格体験記」で、合格証書は「建設業経理士2級の合格証書」です。
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