本問は『支払賃金・未払賃金』の文章問題。第34回試験の第2問‐文章問題の1問目。仕訳を切ってT字勘定を書けば解答できます。経過勘定項目の意味も、押えておきましょう。
◇問題◇
(クリックして拡大。)
結論から言うと、「答えはこちら」です。
本問のレベルは「ふつう」です。
ところで、「借方」は「左がわ」で、フォークを持つ方です。
対して、「貸方」は「右がわ」で、ナイフを持ったり、配偶者を追い出すときの方です。
T字勘定で考えると、答えやすいです。
T字勘定を使って考えましょう。
問題文には、「前月賃金未払高が¥723,000」とあります。
ということは、前月末には、「未払賃金」が「¥723,000」計上されていることになります。
「未払賃金」ですが、当月になったときに、振替処理します。その仕訳は…、
借方:未払賃金 723,000
貸方:労務費 723,000
…となります。
先の「未払賃金」の振替処理の仕訳を、「労務費」のT字勘定に反映させると…、
…となります。
当月の「労務費」の処理をします。
問題文には、「支給総額¥4,260,000 から源泉所得税等¥538,000 を控除し、現金にて支給した。」とあります。
仕訳は、「費用の認識」と「資産の減少」と「負債の増加」なので…、
借方:労務費 4,260,000
貸方:現金 3,722,000
貸方:預り所得税 538,000
…となります。
「労務費」のT字勘定に、当該仕訳を反映させると…、
…となります。
ちなみに、先の仕訳の預り所得税とかは、解答に関係ないので、考えなくていいです。
大事なのは、「労務費」のT字勘定です。
問題文には、「当月賃金未払高が¥821,000 であった」とあります。
当月の「未払賃金」は、そのまんまですが、「821,000」なわけです。
仕訳を切ると、「費用の認識」「負債の増加」なので…、
借方:労務費 821,000
貸方:未払賃金 821,000
…となります。
当該仕訳を「労務費」のT字勘定に反映させると…、
…となります。
あとは、「労務費」のT字勘定の貸借差額を求めるだけです。
借方は、「4260000+821000」の「5,081,000」です。
貸方は、「723000」です。
貸借差額は、「5,081,000-723,000」で「4,358,000」です。
これが、答えとなります。
なお、解答には関係ないですが、「未払賃金」の最終的なT字勘定は…、
…となります。
答えは…、
…です。
結論から言うと、PDF形式の過去問でイライラしている人は、「タブレット」で閲覧する、といった次第です。
当方、PDF過去問の閲覧には、12インチのタブレットを使いますが、「紙」の過去問と遜色なく、問題演習に集中できています。
公式のPDF過去問は、スマホだと画面が小さくて問題文が読み難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。
本格的な“問題演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないというのが実感とするところです。
PDFタイプの過去問演習でイライラしている方は、「タブレット」の活用を勧めます。押入れから出してみてください。
なお、手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。
アンドロイド製のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDFの閲覧も可能で、コストパフォーマンスが秀逸です。
とりわけ、スマホしか持ってない方に勧めます。小さい画面での問題演習は、倍疲れます。
受験が終わっても、アレコレ使えますし、安価なサブ機としても使えます。これを機に「Fire HD」を買っても、損はないです。
教材の詳細は「教材レビュー」で述べていますが、読むのが面倒な方は…、
簿記2級持ちの方は、ネットスクールの「建設業経理士 過去問題集&テキスト 2級 出題パターンと解き方」1冊で事が足ります。
簿記3級持ちの方は、テキストと問題集は、TACの「スッキリわかる 建設業経理士2級」と「スッキリとける問題集 建設業経理士2級」を…、
過去問には、「合格するための過去問題集 建設業経理士2級 」を使えばよいでしょう。
建設業経理士2級は、市販されている教材が少ないので、大概、こうなるかと思います。試験会場でも、多くの人が同じような教材を手にしていました。
ところで、電卓です。
100円ショップで売ってるような、ぺらぺら計算機は計算ミスの元です。
高品質な電卓を使っていない方は、「簿記検定試験の計算機(電卓)選び」や「売れ筋の電卓は、結局なに?」を参考に、買い換えてください。
左のがぺらぺらで、中と右が高品質の計算機です。絶対的に高品質の方が打ちやすいです。
考えるのが面倒な人は、わたしが愛用している「DF-120GT」にすればよいでしょう。これで支障ありません。建設業経理士もこれで受験しました。
建設業経理士に関するこまごましたことは、ブログに投稿しています。
「建設業経理士の投稿記事」をばご参考ください。
合格体験記は「建設業経理士2級の合格体験記」で、合格証書は「建設業経理士2級の合格証書」です。
★みんなとシェアする