本問は『工事進行基準』の仕訳。第31回試験の第1問‐仕訳問題の4問目。おなじみ、工事進行基準の問題です。公式をガチ暗記して臨んでください。これができないとダメです。また、本問は、シッカリと問題文を読まないと、ついウッカリと解答ミスをしかねない問題です。傾向把握の一環として、チェックしておきましょう。
◇問題◇
◇勘定科目群◇
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結論から言うと、「答えはこちら」です。
本問のレベルは「ふつう」です。
ところで、「借方」は「左がわ」で、フォークを持つ方です。
対して、「貸方」は「右がわ」で、ナイフを持ったり、配偶者にタレを塗るときの方です。
上記2つは、超絶重要な公式です。建設業経理士では、絶対に出ます。ガチ暗記しましょう。
おなじみの「工事進行基準」の問題です。
本問は、2年目が舞台なので、前期の収益を計算する必要があります。
問題文には、「甲工事(工期は5年、請負金額¥550,000,000、総工事原価見積額¥473,000,000)」と、「前期の工事原価発生額¥70,950,000」とあります。
「550000000*70950000/473000000-0」の「82500000」が、前期の工事収益であることがわかりました。
次に、当期の収益を計算します。
問題文には、「実行予算の見直しを行い、追加の工事原価見積額¥5,000,000 を認識した」とあります。
よって、総工事原価見積額を再計算しなくてはいけません。
総工事原価見積額は、「¥473,000,000」なので、「473,000,000+5,000,000」の「478000000」が新しい見積原価となります。
公式の分母部分の処理は終わりました。
次にやるのは、分子部分の実際発生原価の計算です。
問題文には、「前期の工事原価発生額¥70,950,000、当期の工事原価発生額¥72,450,000 」とあります。
んなもんで、「70950000+72450000」の「143400000」が分子となります。
んで、先に見たように、前期の工事収益は、「82500000」でした。
やっと、公式に入れる数字がそろいました。
公式ですが、「見積の修正」があるので、「こっちの公式」を使うことになります。
「(550000000*143400000/478000000)-82500000」
「(550000000*0.3)-82500000」
「165000000-82500000」
「82500000」
…と、相なります。
本問ですが、ウッカリミスだけには、注意してください。
問題文には、「当期の完成工事高に関する仕訳を示しなさい」とあります。
いいですか?「完成工事高」の仕訳だけを切ったらいいのです。
過去問にあったのですが、「工事進行基準」の問題によっては、完成工事高の仕訳に加え、工事原価の仕訳を切らせる問題もあるのです。
本問では、完成工事高だけの仕訳です。サービス精神を発揮して、工事原価の仕訳(借方:完成工事原価、貸方:未成工事支出金)まで、切らないようにしてください。
さて、答えの仕訳ですが、「資産」の増加と、「収益」の認識なので…、
借方:完成工事未収入金 82,500,000
貸方:完成工事高 82,500,000
…と、相なります。
当該82,500,000という数字ですが、前期の収益の¥82,500,000と数字が同じのため、(アレレ?)と混乱しかねませんが、それこそが出題者の罠なので、自信をもって解答してください。
先の仕訳に、勘定科目の記号を付与すれば、答えは…、
…です。
建設業経理士2級の仕訳問題には、『解答に記号を付す』という、他の簿記試験にはない、固有の特徴があります。
このように、勘定を書く左側に「記号欄」があり、当該記号は「使用勘定科目群」にあります。
本試験という緊張している時だと、“ついウッカリ”忘れることがあります。
あまり意味がないので面倒ですが、普段から、記号を記入する訓練をしておきましょう。毎回やっていると、身体が覚えるので、本試験でポカをしません。
結論から言うと、PDF形式の過去問でイライラしている人は、「タブレット」で閲覧する、といった次第です。
当方、PDF過去問の閲覧には、12インチのタブレットを使いますが、「紙」の過去問と遜色なく、問題演習に集中できています。
公式のPDF過去問は、スマホだと画面が小さくて問題文が読み難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。
本格的な“問題演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないというのが実感とするところです。
PDFタイプの過去問演習でイライラしている方は、「タブレット」の活用を勧めます。押入れから出してみてください。
なお、手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。
アンドロイド製のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDFの閲覧も可能で、コストパフォーマンスが秀逸です。
とりわけ、スマホしか持ってない方に勧めます。小さい画面での問題演習は、倍疲れます。
受験が終わっても、アレコレ使えますし、安価なサブ機としても使えます。これを機に「Fire HD」を買っても、損はないです。
教材の詳細は「教材レビュー」で述べていますが、読むのが面倒な方は…、
簿記2級持ちの方は、ネットスクールの「建設業経理士 過去問題集&テキスト 2級 出題パターンと解き方」1冊で事が足ります。
簿記3級持ちの方は、テキストと問題集は、TACの「スッキリわかる 建設業経理士2級」と「スッキリとける問題集 建設業経理士2級」を…、
過去問には、「合格するための過去問題集 建設業経理士2級 」を使えばよいでしょう。
建設業経理士2級は、市販されている教材が少ないので、大概、こうなるかと思います。試験会場でも、多くの人が同じような教材を手にしていました。
ところで、電卓です。
100円ショップで売ってるような、ぺらぺら計算機は計算ミスの元です。
高品質な電卓を使っていない方は、「簿記検定試験の計算機(電卓)選び」や「売れ筋の電卓は、結局なに?」を参考に、買い換えてください。
左のがぺらぺらで、中と右が高品質の計算機です。絶対的に高品質の方が打ちやすいです。
考えるのが面倒な人は、わたしが愛用している「DF-120GT」にすればよいでしょう。これで支障ありません。建設業経理士もこれで受験しました。
建設業経理士に関するこまごましたことは、ブログに投稿しています。
「建設業経理士の投稿記事」をばご参考ください。
合格体験記は「建設業経理士2級の合格体験記」で、合格証書は「建設業経理士2級の合格証書」です。
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