第27回‐総合問題 過去問(R2/10実施)

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 第27回試験の第5問『精算表』の設問3を解説するページです。当該設問は、「減価償却」を処理する問題です。基礎・基本的なものばかりなので、難しいところはありません。テキストと過去問を繰り返しておけば、まず、取れます。

第5問‐精算表:設問3‐減価償却

 ◇問題◇

 

 ◇問題全文◇

 

 ◇解答用紙◇

 

 (クリックして拡大。)

解説

 結論から言うと、当該設問の「仕訳はこちら」です。

 本問は、「減価償却」の処理ですが、おなじみの「配賦差異」がないため、実にカンタンです。

 深く考えず、正確に処理をしましょう。

処理①

 ①は、「本社」の「建物」の償却です。

 「本社」ですから、工事原価には含めません。

 ふつうなら、「販管費」で処理するのですが、解答用紙には、「建物減価償却費」とあるので、これで処理することになります。

 後は、問題文の指示の「取得原価¥456,000 残存価額ゼロ 耐用年数38年 減価償却方法:定額法」のとおりに、計算機を叩きます。

 定額法で残存価額ゼロなので、「456000/38」で「12,000」が、当期の償却額となります。

 仕訳は、「費用」の認識と、「負債」の増加なので…、

 借方:建物減価償却費 12,000

 貸方:建物減価償却累計額 12,000

 …と相なります。

処理②

 ②は、「工事現場用」とあるので、工事原価となります。

 ②の機械装置は、「当期首取得」とあります。

 よって、過去の減価償却累計額を、気にしなくてよくなります。

 後は、問題文の指示の「取得原価¥60,000(当期首取得)残存価額ゼロ 耐用年数年 償却率0.333 減価償却方法:定率法」のとおりに、計算機を叩きます。

 要は、掛け算すればいいだけなので、「60000*0.333」の「19,980」が、当期の償却額となります。

 先に見たように、工事原価となるので、当該償却は、おなじみ、「未成工事支出金」で処理します。

 相手勘定の「機械装置減価償却累計額」ですが、場所に注意してください。

 通常は、「負債」のコーナーにあるのですが、今回は、下の方にあるので、注意してください。

 仕訳は、「費用」の認識と、「負債」の増加なので…、

 借方:未成工事支出金 19,980

 貸方:機械装置減価償却累計額 19,980

 …と相なります。

確認用

 当該設問の仕訳は、「こちら」です。

 あと、念のために、問題全体の答えですが…、

 

 …こうなっています。

 >>> 続きはこちら。


27回

 インデックス

第1問:仕訳

 1問:投資有価証券・・・「ふつう」。

 2問:利益処分・・・「ふつう」。

 3問:修繕工事・・・「ふつう」。

 4問:貸倒処理・・・「ふつう」。

 5問:割引・・・「ふつう」。

第2問:文章問題

 1問:未払利息・支払利息・・・「ふつう」。

 2問:固定資産売却損・・・「ふつう」。

 3問:本支店会計・・・「ふつう」。

 4問:工事進行基準・・・「ふつう」。

第3問 計算問題

 1問:計算問題・・・「ふつう」

 2問:計算問題・・・「ふつう」

第4問 個別問題

 理論問題・・・「ふつう」

 部門費振替表・・・「ふつう」

第5問 総合問題

 精算表:インデックス・ポイント・・・「ふつう」。

 精算表:設問1・・・「ふつう」。

 精算表:設問2・・・「難」。

 精算表:設問3・・・「ふつう」。

 精算表:設問4・・・「ふつう」。

 精算表:設問5・・・「ふつう」。

 精算表:設問6・・・「ふつう」。

 精算表:設問7・・・「ふつう」。

 精算表:設問8・・・「ふつう」。

 精算表:設問9・・・「ふつう」。

 精算表:設問10・・・「難」。

PDF過去問の閲覧

 結論から言うと、PDF形式の過去問でイライラしている人は、「タブレット」で閲覧する、といった次第です。

 

 当方、PDF過去問の閲覧には、12インチのタブレットを使いますが、「紙」の過去問と遜色なく、問題演習に集中できています。

 公式のPDF過去問は、スマホだと画面が小さくて問題文が読み難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。

 本格的な“問題演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないというのが実感とするところです。

 PDFタイプの過去問演習でイライラしている方は、「タブレット」の活用を勧めます。押入れから出してみてください。

 なお、手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。

 アンドロイド製のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDFの閲覧も可能で、コストパフォーマンスが秀逸です。

 とりわけ、スマホしか持ってない方に勧めます。小さい画面での問題演習は、倍疲れます。

 受験が終わっても、アレコレ使えますし、安価なサブ機としても使えます。これを機に「Fire HD」を買っても、損はないです。

独学向け教材

 教材の詳細は「教材レビュー」で述べていますが、読むのが面倒な方は…、

 簿記2級持ちの方は、ネットスクールの「建設業経理士 過去問題集&テキスト 2級 出題パターンと解き方」1冊で事が足ります。

 簿記3級持ちの方は、テキストと問題集は、TACの「スッキリわかる 建設業経理士2級」と「スッキリとける問題集 建設業経理士2級」を…、

 過去問には、「合格するための過去問題集 建設業経理士2級 」を使えばよいでしょう。

 建設業経理士2級は、市販されている教材が少ないので、大概、こうなるかと思います。試験会場でも、多くの人が同じような教材を手にしていました。

 ところで、電卓です。

 100円ショップで売ってるような、ぺらぺら計算機は計算ミスの元です。

 高品質な電卓を使っていない方は、「簿記検定試験の計算機(電卓)選び」や「売れ筋の電卓は、結局なに?」を参考に、買い換えてください。

 簿記2級では必須の高品質電卓と避けるべきペラペラ計算機

 左のがぺらぺらで、中と右が高品質の計算機です。絶対的に高品質の方が打ちやすいです。

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建設業経理士2級のこまごましたもの

 建設業経理士に関するこまごましたことは、ブログに投稿しています。

 「建設業経理士の投稿記事」をばご参考ください。

 合格体験記は「建設業経理士2級の合格体験記」で、合格証書は「建設業経理士2級の合格証書」です。

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