第27回‐個別問題 過去問(R2/10実施)

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 本問は『部門費振替』の問題。資料をキッチリ読んで、やるべき作業をつかめば、それで終わる問題です。怖いのは、ただただ、計算ミスです。カンタンな部類なので、落ち着いて解きましょう。

第2問‐部門費振替

 ◇問題◇

 

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解説

 結論から言うと、「答えはこちら」です。

 本問のレベルは「ふつう」です。

 奇を衒わない、ふつうの計算問題です。

 ホント、余裕レベルです。

 落ち着いて計算して行きましょう。

 解答用紙は…、

 

 …です。

処理1

 まず、資料に当たって、解答用紙の枡目を埋めていきましょう。

 資料にある各部門費の発生原価を記入していくと…、

 

 …となります。

処理2

 んでは、総計「50,000」の「機械部門費」から、振り替えて行きましょう。

 資料によると、配布率は…、

 「第1工事部・・・60%」

 「第2工事部・・・25%」

 「第3工事部・・・15%」

 …です。

 よって、

 「第1工事部」は、「50,000*0.6」で「30,000」。

 「第2工事部」は、「50,000*0.25」で「12,500」。

 「第3工事部」は、「50,000*0.15」で「7,500」。

 …となります。

 この数字を埋めていくと…、

 

 …となります。

処理3

 「仮設部門費」は、総計が「?」なので、飛ばします。

 次にやるのは、総計「35,000」の「材料管理部門費」です。

 資料によると、配布率は…、

 「第1工事部・・・40%」

 「第2工事部・・・40%」

 「第3工事部・・・20%」

 …です。

 よって、

 「第1工事部」は、「35,000*0.4」で「14,000」。

 「第2工事部」は、「35,000*0.4」で「14,000」。

 「第3工事部」は、「35,000*0.2」で「7,000」。

 …となります。

 この数字を埋めていくと…、

 

 …となります。

処理4

 「仮設部門費」は、総計が「?」でした。

 しかし、「第3工事部」の総計から、引き算すれば、下の画像の「黄色い」部分を算出できそうです。

 

 「第3工事部」の総計は、「1,268,700」です。

 「1,268,700-1,250,000-7,500-7,000」で、「4,200」が、「第3工事部」の「仮設部門費」なことがわかりました。

処理5

 資料によると、「仮設部門費」の配布率は…、

 「第1工事部・・・50%」

 「第2工事部・・・?%」

 「第3工事部・・・?%」

 …です。

 解答用紙には、元から、「第1工事部」の「仮設部門費」に、「14,000」と記入されています。

 んなもんで、ここから、「14000/0.5」で、「仮設部門費」の総額が「28,000」なことがわかります。

 さて、「第3工事部」の「仮設部門費」は、「4,200」でした。

 ここから、「4,200/28,000」で、配布率が、「0.15」なことがわかります。

 ようやく、「第2工事部」の配布率が判明しました。

 「1-0.5-0.15」で、「0.35」。

 「28000*0.35」で、「9,800」が「第2工事部」の「仮設部門費」となります。

 この数字を埋めていくと…、

 

 …となります。

 後は、個々の合計を、検算する意味で集計していけば、答えと相なります。

まとめとこたえ

 答えは…、

 

 …です。

 >>> 次の問題へ。


27回

 インデックス

第1問:仕訳

 1問:投資有価証券・・・「ふつう」。

 2問:利益処分・・・「ふつう」。

 3問:修繕工事・・・「ふつう」。

 4問:貸倒処理・・・「ふつう」。

 5問:割引・・・「ふつう」。

第2問:文章問題

 1問:未払利息・支払利息・・・「ふつう」。

 2問:固定資産売却損・・・「ふつう」。

 3問:本支店会計・・・「ふつう」。

 4問:工事進行基準・・・「ふつう」。

第3問 計算問題

 1問:計算問題・・・「ふつう」

 2問:計算問題・・・「ふつう」

第4問 個別問題

 理論問題・・・「ふつう」

 部門費振替表・・・「ふつう」

第5問 総合問題

 精算表:インデックス・ポイント・・・「ふつう」。

 精算表:設問1・・・「ふつう」。

 精算表:設問2・・・「難」。

 精算表:設問3・・・「ふつう」。

 精算表:設問4・・・「ふつう」。

 精算表:設問5・・・「ふつう」。

 精算表:設問6・・・「ふつう」。

 精算表:設問7・・・「ふつう」。

 精算表:設問8・・・「ふつう」。

 精算表:設問9・・・「ふつう」。

 精算表:設問10・・・「難」。

PDF過去問の閲覧

 結論から言うと、PDF形式の過去問でイライラしている人は、「タブレット」で閲覧する、といった次第です。

 

 当方、PDF過去問の閲覧には、12インチのタブレットを使いますが、「紙」の過去問と遜色なく、問題演習に集中できています。

 公式のPDF過去問は、スマホだと画面が小さくて問題文が読み難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。

 本格的な“問題演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないというのが実感とするところです。

 PDFタイプの過去問演習でイライラしている方は、「タブレット」の活用を勧めます。押入れから出してみてください。

 なお、手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。

 アンドロイド製のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDFの閲覧も可能で、コストパフォーマンスが秀逸です。

 とりわけ、スマホしか持ってない方に勧めます。小さい画面での問題演習は、倍疲れます。

 受験が終わっても、アレコレ使えますし、安価なサブ機としても使えます。これを機に「Fire HD」を買っても、損はないです。

独学向け教材

 教材の詳細は「教材レビュー」で述べていますが、読むのが面倒な方は…、

 簿記2級持ちの方は、ネットスクールの「建設業経理士 過去問題集&テキスト 2級 出題パターンと解き方」1冊で事が足ります。

 簿記3級持ちの方は、テキストと問題集は、TACの「スッキリわかる 建設業経理士2級」と「スッキリとける問題集 建設業経理士2級」を…、

 過去問には、「合格するための過去問題集 建設業経理士2級 」を使えばよいでしょう。

 建設業経理士2級は、市販されている教材が少ないので、大概、こうなるかと思います。試験会場でも、多くの人が同じような教材を手にしていました。

 ところで、電卓です。

 100円ショップで売ってるような、ぺらぺら計算機は計算ミスの元です。

 高品質な電卓を使っていない方は、「簿記検定試験の計算機(電卓)選び」や「売れ筋の電卓は、結局なに?」を参考に、買い換えてください。

 簿記2級では必須の高品質電卓と避けるべきペラペラ計算機

 左のがぺらぺらで、中と右が高品質の計算機です。絶対的に高品質の方が打ちやすいです。

 高品質な計算機

 考えるのが面倒な人は、わたしが愛用している「DF-120GT」にすればよいでしょう。これで支障ありません。建設業経理士もこれで受験しました。

建設業経理士2級のこまごましたもの

 建設業経理士に関するこまごましたことは、ブログに投稿しています。

 「建設業経理士の投稿記事」をばご参考ください。

 合格体験記は「建設業経理士2級の合格体験記」で、合格証書は「建設業経理士2級の合格証書」です。

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