第27回‐文章問題 過去問(R2/10実施)

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 本問は『未払利息・支払利息』の文章問題。第27回試験の第2問‐文章問題の1問目。おなじみ経過勘定項目の問題です。建設業経理士2級の定番の問題です。T字勘定を切る到って普通の問題なので、必ず、点にしましょう。

第1問‐未払利息・支払利息

 ◇問題◇

 

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解説

 結論から言うと、「答えはこちら」です。

 本問のレベルは「ふつう」です。

 ところで、「借方」は「左がわ」で、フォーク・お茶碗・スマホを持つ方です。

 対して、「貸方」は「右がわ」で、ナイフ・お箸を持ったり、配偶者にオリーブオイルをかけるときの方です。

ポイント

 本問は、経過勘定項目の理解と、「T字勘定」の作成が、解答のキーです。

ひとまず、『前期』の処理

 まずもって、『前期』の処理から見ていきます。

 「未払利息」の当期首残高が「80,000」あるということは、『前期』の末に、それが計上されたわけです。

 『前期』末に切られた仕訳は…、

 借方:支払利息 80,000

 貸方:未払利息 80,000

 …と相なります。

 上記仕訳が切られたので、当期首の「未払利息」のT字勘定は…、

 

 …となったわけです。

当期の処理

 先の「未払利息」ですが、当期が始まったので、振替処理を行います。

 その処理の仕訳は、単に反対仕訳を切るだけなので…、

 借方:未払利息 80,000

 貸方:支払利息 80,000

 …と相なります。

 よって、「未払利息」のT字勘定は…、

 

 …となります。

 んで、「支払利息」のT字勘定は…、

 

 …となります。

当期の支払利息の処理

 問題文によると、当期の利息の支払額は、「120,000」となっています。

 この仕訳を切ると…、

 借方:支払利息 120,000

 貸方:現金とか 120,000

 …と相なります。

 「支払利息」のT字勘定は…、

 

 …となります。

当期末の未払利息の処理

 問題文によると、当期末の「未払利息」のB/S残高を「60,000」にしたいそうです。

 現時点の「未払利息」は、借方:80,000で、貸方:80,000なので、B/S価額は、「0」となっています。

 先に見たように、残高を「60,000」にするには、それだけ、増やす仕訳を切ることになります。

 よって、仕訳は…、

 借方:支払利息 60,000

 貸方:未払利息 60,000

 …と相なります。

 この仕訳によって、「未払利息」のT字勘定は…、

 

 …となって、残高が「60,000」となります。

 んで、先の仕訳が切られたことによって、「支払利息」のT字勘定は…、

 

 …となります。

支払利息の残高

 P/L上の「支払利息」の残高を求めます。

 「借方」は、「120000+60000」の「180,000」です。

 「貸方」は、「80,000」です。

 んなもんで、「180000-80000」で、「支払利息」のP/L価額が「100,000」ならば、問題文の指定に合致することになります。

まとめとこたえ

 答えは…、

 

 …です。

 >>> 次の問題へ。


27回

 インデックス

第1問:仕訳

 1問:投資有価証券・・・「ふつう」。

 2問:利益処分・・・「ふつう」。

 3問:修繕工事・・・「ふつう」。

 4問:貸倒処理・・・「ふつう」。

 5問:割引・・・「ふつう」。

第2問:文章問題

 1問:未払利息・支払利息・・・「ふつう」。

 2問:固定資産売却損・・・「ふつう」。

 3問:本支店会計・・・「ふつう」。

 4問:工事進行基準・・・「ふつう」。

第3問 計算問題

 1問:計算問題・・・「ふつう」

 2問:計算問題・・・「ふつう」

第4問 個別問題

 理論問題・・・「ふつう」

 部門費振替表・・・「ふつう」

第5問 総合問題

 精算表:インデックス・ポイント・・・「ふつう」。

 精算表:設問1・・・「ふつう」。

 精算表:設問2・・・「難」。

 精算表:設問3・・・「ふつう」。

 精算表:設問4・・・「ふつう」。

 精算表:設問5・・・「ふつう」。

 精算表:設問6・・・「ふつう」。

 精算表:設問7・・・「ふつう」。

 精算表:設問8・・・「ふつう」。

 精算表:設問9・・・「ふつう」。

 精算表:設問10・・・「難」。

PDF過去問の閲覧

 結論から言うと、PDF形式の過去問でイライラしている人は、「タブレット」で閲覧する、といった次第です。

 

 当方、PDF過去問の閲覧には、12インチのタブレットを使いますが、「紙」の過去問と遜色なく、問題演習に集中できています。

 公式のPDF過去問は、スマホだと画面が小さくて問題文が読み難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。

 本格的な“問題演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないというのが実感とするところです。

 PDFタイプの過去問演習でイライラしている方は、「タブレット」の活用を勧めます。押入れから出してみてください。

 なお、手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。

 アンドロイド製のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDFの閲覧も可能で、コストパフォーマンスが秀逸です。

 とりわけ、スマホしか持ってない方に勧めます。小さい画面での問題演習は、倍疲れます。

 受験が終わっても、アレコレ使えますし、安価なサブ機としても使えます。これを機に「Fire HD」を買っても、損はないです。

独学向け教材

 教材の詳細は「教材レビュー」で述べていますが、読むのが面倒な方は…、

 簿記2級持ちの方は、ネットスクールの「建設業経理士 過去問題集&テキスト 2級 出題パターンと解き方」1冊で事が足ります。

 簿記3級持ちの方は、テキストと問題集は、TACの「スッキリわかる 建設業経理士2級」と「スッキリとける問題集 建設業経理士2級」を…、

 過去問には、「合格するための過去問題集 建設業経理士2級 」を使えばよいでしょう。

 建設業経理士2級は、市販されている教材が少ないので、大概、こうなるかと思います。試験会場でも、多くの人が同じような教材を手にしていました。

 ところで、電卓です。

 100円ショップで売ってるような、ぺらぺら計算機は計算ミスの元です。

 高品質な電卓を使っていない方は、「簿記検定試験の計算機(電卓)選び」や「売れ筋の電卓は、結局なに?」を参考に、買い換えてください。

 簿記2級では必須の高品質電卓と避けるべきペラペラ計算機

 左のがぺらぺらで、中と右が高品質の計算機です。絶対的に高品質の方が打ちやすいです。

 高品質な計算機

 考えるのが面倒な人は、わたしが愛用している「DF-120GT」にすればよいでしょう。これで支障ありません。建設業経理士もこれで受験しました。

建設業経理士2級のこまごましたもの

 建設業経理士に関するこまごましたことは、ブログに投稿しています。

 「建設業経理士の投稿記事」をばご参考ください。

 合格体験記は「建設業経理士2級の合格体験記」で、合格証書は「建設業経理士2級の合格証書」です。

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