第27回‐総合問題 過去問(R2/10実施)

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 第27回試験の第5問『精算表』の設問2を解説するページです。当該設問は、「仮払金」を処理する問題です。①はカンタンですが、②は、最後の最後で計算する「法人税等」が絡んでくるので、難しいです。②は、「後回し」です。

第5問‐精算表:設問2‐仮払金

 ◇問題◇

 

 ◇問題全文◇

 

 ◇解答用紙◇

 

 (クリックして拡大。)

解説

 結論から言うと、当該設問の「仕訳はこちら」です。

 なお、精算表の丸ごとの答えはこちらです。

前提

 \41,000の「仮払金」ですが、要は、以前に…、

 借方:仮払金 41,000

 貸方:現金 41,000

 …という仕訳が切られています。

 んで、期末に用途が判明した分を、振り替える処理をします。

処理①

 ①ですが、これは、ふつうに処理が可能です。

 問題文に、「\5,000は本社事務員の出張仮払金であった。精算の結果、実費との差額¥800が当該本社事務員より現金にて返金された。」とあります。

 出張の費用は、「5000-800」の「4,200」と判明したので、当該金額を処理します。

 ふつうなら、「販管費」などで処理しますが、解答用紙には、「旅費交通費」と、独自の勘定を切っているので、これで処理することになります。

 後半の「実費との差額¥800が当該本社事務員より現金にて返金された。」ですが、これは、ふつうに「現金」で処理するのみです。

 仕訳は、「費用」の認識と「資産」の増加と、「資産」の減少なので…、

 借方:旅費交通費 4,200

 借方:現金 800

 貸方:仮払金 5,000

 …と、相なります。

処理②

 ②の「\36,000は法人税等の中間納付額である」ですが、これは、最終的な「法人税等」を計算しないと処理できません。

 まあ、いつもどおり、「当期純利益」が出て、「法人税等」を納付するわけですが、もしかしたら、赤字になって、税の支払いがないことも、可能性としてあります。

 予断で仕訳を切るのもアレなので、最終的な損益の計算まで、処理を先延ばししましょう。

 なお、当該②の仕訳は、「設問10」に載せています。

確認用

 当該設問の仕訳は、「こちら」です。

 あと、念のために、問題全体の答えですが…、

 

 …こうなっています。

 >>> 次の問題はこちら。


27回

 インデックス

第1問:仕訳

 1問:投資有価証券・・・「ふつう」。

 2問:利益処分・・・「ふつう」。

 3問:修繕工事・・・「ふつう」。

 4問:貸倒処理・・・「ふつう」。

 5問:割引・・・「ふつう」。

第2問:文章問題

 1問:未払利息・支払利息・・・「ふつう」。

 2問:固定資産売却損・・・「ふつう」。

 3問:本支店会計・・・「ふつう」。

 4問:工事進行基準・・・「ふつう」。

第3問 計算問題

 1問:計算問題・・・「ふつう」

 2問:計算問題・・・「ふつう」

第4問 個別問題

 理論問題・・・「ふつう」

 部門費振替表・・・「ふつう」

第5問 総合問題

 精算表:インデックス・ポイント・・・「ふつう」。

 精算表:設問1・・・「ふつう」。

 精算表:設問2・・・「難」。

 精算表:設問3・・・「ふつう」。

 精算表:設問4・・・「ふつう」。

 精算表:設問5・・・「ふつう」。

 精算表:設問6・・・「ふつう」。

 精算表:設問7・・・「ふつう」。

 精算表:設問8・・・「ふつう」。

 精算表:設問9・・・「ふつう」。

 精算表:設問10・・・「難」。

PDF過去問の閲覧

 結論から言うと、PDF形式の過去問でイライラしている人は、「タブレット」で閲覧する、といった次第です。

 

 当方、PDF過去問の閲覧には、12インチのタブレットを使いますが、「紙」の過去問と遜色なく、問題演習に集中できています。

 公式のPDF過去問は、スマホだと画面が小さくて問題文が読み難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。

 本格的な“問題演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないというのが実感とするところです。

 PDFタイプの過去問演習でイライラしている方は、「タブレット」の活用を勧めます。押入れから出してみてください。

 なお、手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。

 アンドロイド製のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDFの閲覧も可能で、コストパフォーマンスが秀逸です。

 とりわけ、スマホしか持ってない方に勧めます。小さい画面での問題演習は、倍疲れます。

 受験が終わっても、アレコレ使えますし、安価なサブ機としても使えます。これを機に「Fire HD」を買っても、損はないです。

独学向け教材

 教材の詳細は「教材レビュー」で述べていますが、読むのが面倒な方は…、

 簿記2級持ちの方は、ネットスクールの「建設業経理士 過去問題集&テキスト 2級 出題パターンと解き方」1冊で事が足ります。

 簿記3級持ちの方は、テキストと問題集は、TACの「スッキリわかる 建設業経理士2級」と「スッキリとける問題集 建設業経理士2級」を…、

 過去問には、「合格するための過去問題集 建設業経理士2級 」を使えばよいでしょう。

 建設業経理士2級は、市販されている教材が少ないので、大概、こうなるかと思います。試験会場でも、多くの人が同じような教材を手にしていました。

 ところで、電卓です。

 100円ショップで売ってるような、ぺらぺら計算機は計算ミスの元です。

 高品質な電卓を使っていない方は、「簿記検定試験の計算機(電卓)選び」や「売れ筋の電卓は、結局なに?」を参考に、買い換えてください。

 簿記2級では必須の高品質電卓と避けるべきペラペラ計算機

 左のがぺらぺらで、中と右が高品質の計算機です。絶対的に高品質の方が打ちやすいです。

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建設業経理士2級のこまごましたもの

 建設業経理士に関するこまごましたことは、ブログに投稿しています。

 「建設業経理士の投稿記事」をばご参考ください。

 合格体験記は「建設業経理士2級の合格体験記」で、合格証書は「建設業経理士2級の合格証書」です。

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