社債発行の問題です。1つだけ、注意事項があります。基本的な出題なので、点にしましょう。仕訳の切り方の要領や手順、注意事項など。憶え方、まとめページへのリンクもある。仕訳の切り方の要領や手順、注意事項など。憶え方、まとめページへのリンクもある。
◇問題◇
◇勘定科目群◇
(クリックして拡大。)
結論から言うと、「答えはこちら」です。
本問のレベルは「ふつう」です。
ところで、「借方」は「左がわ」で、フォーク・お茶碗・スマホを持つ方です。
対して、「貸方」は「右がわ」で、ナイフ・お箸を持ったり、配偶者にブラッシングをするときの方です。
問題文には、「社債発行に係る費用¥300,000については小切手を振り出して支払ったが、同支出額は“繰延経理”することとした」とあります。
要は、社債の発行に要した費用を、繰延資産として計上して、それを期末の決算で、償却するってな塩梅です。
まず、社債発行時の費用の仕訳ですが、使用勘定科目群を見ると、「社債発行費」とあるので、これで、仕訳を切ることになります。
んで、支払いは、小切手で行なっているので、「当座預金」で処理することなり…、
借方:社債発行費 300,000
貸方:当座預金 300,000
…と相なります。
これが、問題文が求める社債発行時おける社債発行費に係る仕訳です。
次に、期末の処理に入ります。
問題文には、「期首に償還期限3年の社債を発行した」とあります。
「社債発行費」は、償還期限まで月割均等額で償却します。
償還期限は、「3年」の「36ヶ月」です。
社債の発行は、問題文にあるように、「期首」ですから、当期は、「12か月分」を償却します。
んなもんで、「300000*12/36」で「\100,000」が当期の償却額となります。
注意して欲しいのは、月割計算のところです。「年計算」ではありません。また、本問では、「期首発行」なので、「月数」をする必要はありませんが、これが、期中のときなら、数字が違ってきます。油断せず、月割計算してください。
さて、当期の償却の仕訳ですが、使用勘定科目群に、「社債発行費償却」とあるので、これを使用して…、
借方:社債発行費償却 100,000
貸方:社債発行費 100,000
…と相なります。
先の仕訳に、勘定科目の記号を付与すれば、答えは…、
…です。
一言だけ。
本問は、「社債発行費」でしたが、似たようなものに、「株式交付費」があります。これは、「3年にわたり月割均等額で処理」します。併せて覚えておきましょう。
建設業経理士2級の仕訳問題には、『解答に記号を付す』という、他の簿記試験にはない、固有の特徴があります。
このように、勘定を書く左側に「記号欄」があり、当該記号は「使用勘定科目群」にあります。
本試験という緊張している時だと、“ついウッカリ”忘れることがあります。
あまり意味がないので面倒ですが、普段から、記号を記入する訓練をしておきましょう。毎回やっていると、身体が覚えるので、本試験でポカをしません。
1問:貸倒引当金・・・「ふつう」。
2問:工事進行基準・・・「ふつう」。
3問:消費税・・・「ふつう」。
4問:社債発行・・・「ふつう」。
5問:手形・・・「ふつう」。
1問:固定資産売却・・・「ふつう」。
2問:仕入・・・「ふつう」。
3問:株式発行資本金・・・「難」。
4問:本支店会計・・・「ふつう」。
人件費予定配賦・・・「ふつう」。
1問:理論問題・・・「ふつう」。
2問:部門費振替表・・・「ふつう」。
精算表・・・「ふつう」。
結論から言うと、PDF形式の過去問でイライラしている人は、「タブレット」で閲覧する、といった次第です。
当方、PDF過去問の閲覧には、12インチのタブレットを使いますが、「紙」の過去問と遜色なく、問題演習に集中できています。
公式のPDF過去問は、スマホだと画面が小さくて問題文が読み難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。
本格的な“問題演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないというのが実感とするところです。
PDFタイプの過去問演習でイライラしている方は、「タブレット」の活用を勧めます。押入れから出してみてください。
なお、手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。
アンドロイド製のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDFの閲覧も可能で、コストパフォーマンスが秀逸です。
とりわけ、スマホしか持ってない方に勧めます。小さい画面での問題演習は、倍疲れます。
受験が終わっても、アレコレ使えますし、安価なサブ機としても使えます。これを機に「Fire HD」を買っても、損はないです。
教材の詳細は「教材レビュー」で述べていますが、読むのが面倒な方は…、
簿記2級持ちの方は、ネットスクールの「建設業経理士 過去問題集&テキスト 2級 出題パターンと解き方」1冊で事が足ります。
簿記3級持ちの方は、テキストと問題集は、TACの「スッキリわかる 建設業経理士2級」と「スッキリとける問題集 建設業経理士2級」を…、
過去問には、「合格するための過去問題集 建設業経理士2級 」を使えばよいでしょう。
建設業経理士2級は、市販されている教材が少ないので、大概、こうなるかと思います。試験会場でも、多くの人が同じような教材を手にしていました。
ところで、電卓です。
100円ショップで売ってるような、ぺらぺら計算機は計算ミスの元です。
高品質な電卓を使っていない方は、「簿記検定試験の計算機(電卓)選び」や「売れ筋の電卓は、結局なに?」を参考に、買い換えてください。
左のがぺらぺらで、中と右が高品質の計算機です。絶対的に高品質の方が打ちやすいです。
考えるのが面倒な人は、わたしが愛用している「DF-120GT」にすればよいでしょう。これで支障ありません。建設業経理士もこれで受験しました。
建設業経理士に関するこまごましたことは、ブログに投稿しています。
「建設業経理士の投稿記事」をばご参考ください。
合格体験記は「建設業経理士2級の合格体験記」で、合格証書は「建設業経理士2級の合格証書」です。
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