第23回‐計算問題 過去問(H30/3実施)

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 本問は『人件費予定配賦』の計算問題。第23回試験の第3問の難易度は「ふつう」。「予定配賦」の内容を知っていれば、まず解けます。難しいところはありません。ほとんど算数の問題です。ただ、計算ミスだけは、注意してください。

第3問‐人件費予定配賦

 ◇問題◇

 

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解説

 本問のレベルは「ふつう」です。

 問題そのものは、難しくありません。計算ミスだけに注意して、やっていきましょう。

人件費予定配賦率の計算

 普通に算数です。

 問題文によると、人件費の予算は、①従業員給料手当¥45,630,000、②法定福利費¥5,486,000、③福利厚生費¥2,740,000となっています。

 電卓を叩いて、これら3つの合計を出せば、「\53,856,000」となります。

 んで、これを、予定作業時間の「15,300」で割ります。

 「53856000/15300」で、「3,520/H」となります。これが、人件費予定配賦率です。

 答えは…、

 

 …と相なります.

No.1701の工事

 問題文によると、No.1701の工事は、「225」時間となっています。

 この数字を、先に求めた人件費予定配賦率の「3,520」を掛けるだけです。

 「3520*225」の「792,000」が人件費予定配賦額となります。

 答えは…、

 

 …と相なります.

配賦差異

 第3問は、配賦差異の問題です。

 当月の実際発生額は、「\4,520,000」です。

 んで、工事の実際作業時間は、No.1701の工事が「225」時間で、その他のが「1,050」時間となっています。つまり。当月の実際作業時間は、「225+1050」の「1,275」時間と相なります。

 当該「1,275」時間と、人件費予定配賦率の「3,520」とを掛ければ、“予定額の人件費”が出ます。

 「1275*3520」で、当初見積もっていた人件費は、「\4,488,000」となります。

 で、配賦差異ですが、処理の仕方の詳細は、ブログ記事の「配賦差異の機械的作業‐建設業経理士2級の勉強」を一読ください。

 さて、実際発生額は借方で、予定配賦は貸方なので…、

 借方:4,520,000

 貸方:4,488,000

 …となり、貸方が「32,000」不足しています。当該「\32,000」が配賦差異の金額です。

 んで、これを“埋める”ような仕訳を切るなら…、

 借方:配賦差異 32,000

 貸方:人件費 32,000

 …となります。

 よって、差異は、「借方差異」の「A」となります。

 答えは…、

 

 …と相なります.

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23回

 index

第1問:仕訳

 1問:貸倒引当金・・・「ふつう」。

 2問:工事進行基準・・・「ふつう」。

 3問:消費税・・・「ふつう」。

 4問:社債発行・・・「ふつう」。

 5問:手形・・・「ふつう」。

第2問:文章問題

 1問:固定資産売却・・・「ふつう」。

 2問:仕入・・・「ふつう」。

 3問:株式発行資本金・・・「難」。

 4問:本支店会計・・・「ふつう」。

第3問:計算問題

 人件費予定配賦・・・「ふつう」。

第4問 個別問題

 1問:理論問題・・・「ふつう」。

 2問:部門費振替表・・・「ふつう」。

第5問 総合問題

 精算表・・・「ふつう」。

PDF過去問の閲覧

 結論から言うと、PDF形式の過去問でイライラしている人は、「タブレット」で閲覧する、といった次第です。

 

 当方、PDF過去問の閲覧には、12インチのタブレットを使いますが、「紙」の過去問と遜色なく、問題演習に集中できています。

 公式のPDF過去問は、スマホだと画面が小さくて問題文が読み難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。

 本格的な“問題演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないというのが実感とするところです。

 PDFタイプの過去問演習でイライラしている方は、「タブレット」の活用を勧めます。押入れから出してみてください。

 なお、手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。

 アンドロイド製のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDFの閲覧も可能で、コストパフォーマンスが秀逸です。

 とりわけ、スマホしか持ってない方に勧めます。小さい画面での問題演習は、倍疲れます。

 受験が終わっても、アレコレ使えますし、安価なサブ機としても使えます。これを機に「Fire HD」を買っても、損はないです。

独学向け教材

 教材の詳細は「教材レビュー」で述べていますが、読むのが面倒な方は…、

 簿記2級持ちの方は、ネットスクールの「建設業経理士 過去問題集&テキスト 2級 出題パターンと解き方」1冊で事が足ります。

 簿記3級持ちの方は、テキストと問題集は、TACの「スッキリわかる 建設業経理士2級」と「スッキリとける問題集 建設業経理士2級」を…、

 過去問には、「合格するための過去問題集 建設業経理士2級 」を使えばよいでしょう。

 建設業経理士2級は、市販されている教材が少ないので、大概、こうなるかと思います。試験会場でも、多くの人が同じような教材を手にしていました。

 ところで、電卓です。

 100円ショップで売ってるような、ぺらぺら計算機は計算ミスの元です。

 高品質な電卓を使っていない方は、「簿記検定試験の計算機(電卓)選び」や「売れ筋の電卓は、結局なに?」を参考に、買い換えてください。

 簿記2級では必須の高品質電卓と避けるべきペラペラ計算機

 左のがぺらぺらで、中と右が高品質の計算機です。絶対的に高品質の方が打ちやすいです。

 高品質な計算機

 考えるのが面倒な人は、わたしが愛用している「DF-120GT」にすればよいでしょう。これで支障ありません。建設業経理士もこれで受験しました。

建設業経理士2級のこまごましたもの

 建設業経理士に関するこまごましたことは、ブログに投稿しています。

 「建設業経理士の投稿記事」をばご参考ください。

 合格体験記は「建設業経理士2級の合格体験記」で、合格証書は「建設業経理士2級の合格証書」です。

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