本問は『貸倒』の仕訳。第16回試験の第1問‐仕訳問題の5問目。本問は、貸倒処理を問うている。基礎・基本レベルのふつうの問題なので、必ず点にしたい。仕訳の切り方の要領や手順、注意事項など。憶え方、まとめページへのリンクもある。
◇問題◇
◇勘定科目群◇
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結論から言うと、「答えはこちら」です。
本問のレベルは「ふつう」です。
普通に仕訳を切ればいいです。気にするところはありません。
本問のポイントは、前期末に「貸倒引当金」を計上しているところです。
んなもんで、当該「貸倒引当金」を充てて、その不足分は、「貸倒損失」で処理すればいい、ってな次第です。
ところで、「借方」は「左がわ」で、フォーク・お茶碗・スマホを持つ方です。
対して、「貸方」は「右がわ」で、ナイフ・お箸を持ったり、配偶者に呼び戻しをするときの方です。
前期末に計上された貸倒引当金の額を計算します。
設問では「\600,000に対し50%」とあるので、「600000*0.5」の「300000」が計上額となります。
つまり、前期末では…、
借方:貸倒引当金繰入額 300,000
貸方:貸倒引当金 300,000
…といった仕訳が切られ、貸倒引当金が、貸方に、\300,000計上された、という次第です。
なお、「50%」を計算機で打つときは、「5」「0」「%」と入力できます。こっちのほうが楽なので、ぜひ試してみてください。「50%」を「0.5」と読み替えないで済みます。
債権が回収不能になったので、先の「貸倒引当金」で処理します。
貸倒引当金を減らす仕訳なので…、
借方:貸倒引当金 300,000
…と相なります。
回収不能になった債権の額は「600,000」です。
貸倒引当金との差額(設定不足額)は、「600000-300000」の「300,000」となります。
当該差額の300,000を、「貸倒損失」で処理します。費用の増加なので…、
借方:貸倒損失 300,000
…と相なります。
借方のほうは、出揃いました。
お相手の貸方は、問題文にあるように、\600,000分の「完成工事未収入金」です。回収不能で減らす処理をするので…、
貸方:完成工事未収入金 600,000
…と相なります。
答えは…、
…です。
一口コメントです。
本問では問われていませんが、貸倒引当金には、重要な論点があります。
それは、「当期の分は当期の分、前期の分は前期の分」です。
B/Sに計上されている貸倒引当金は、前期の債権に対応するものです。
ですから、前期の債権を貸倒処理する際は、当該計上された貸倒引当金を、充当することができます。本問の様なケースです。
しかし、当期発生した債権には、貸倒引当金を充当できません。
先も言ったように、「当期の分は当期の分、前期の分は前期の分」だからです。
んなもんで、当期発生した債権が回収不能になった場合、その全額を「貸倒損失」で処理します。貸倒引当金は、前期の債権に対応するものなので、当期の債権には充てれない、ってな次第です。
この“問い方”も頻出なので、併せて憶えておきましょう。
建設業経理士2級の仕訳問題には、『解答に記号を付す』という、他の簿記試験にはない、固有の特徴があります。
このように、勘定を書く左側に「記号欄」があり、当該記号は「使用勘定科目群」にあります。
本試験という緊張している時だと、“ついウッカリ”忘れることがあります。
あまり意味がないので面倒ですが、普段から、記号を記入する訓練をしておきましょう。毎回やっていると、身体が覚えるので、本試験でポカをしません。
1問:資本的支出・・・「ふつう」。
2問:有価証券の種類・・・「ふつう」。
3問:中間金・・・「ふつう」。
4問:新株発行・・・「ふつう」。
5問:貸倒・・・「ふつう」。
結論から言うと、PDF形式の過去問でイライラしている人は、「タブレット」で閲覧する、といった次第です。
当方、PDF過去問の閲覧には、12インチのタブレットを使いますが、「紙」の過去問と遜色なく、問題演習に集中できています。
公式のPDF過去問は、スマホだと画面が小さくて問題文が読み難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。
本格的な“問題演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないというのが実感とするところです。
PDFタイプの過去問演習でイライラしている方は、「タブレット」の活用を勧めます。押入れから出してみてください。
なお、手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。
アンドロイド製のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDFの閲覧も可能で、コストパフォーマンスが秀逸です。
とりわけ、スマホしか持ってない方に勧めます。小さい画面での問題演習は、倍疲れます。
受験が終わっても、アレコレ使えますし、安価なサブ機としても使えます。これを機に「Fire HD」を買っても、損はないです。
教材の詳細は「教材レビュー」で述べていますが、読むのが面倒な方は…、
簿記2級持ちの方は、ネットスクールの「建設業経理士 過去問題集&テキスト 2級 出題パターンと解き方」1冊で事が足ります。
簿記3級持ちの方は、テキストと問題集は、TACの「スッキリわかる 建設業経理士2級」と「スッキリとける問題集 建設業経理士2級」を…、
過去問には、「合格するための過去問題集 建設業経理士2級 」を使えばよいでしょう。
建設業経理士2級は、市販されている教材が少ないので、大概、こうなるかと思います。試験会場でも、多くの人が同じような教材を手にしていました。
ところで、電卓です。
100円ショップで売ってるような、ぺらぺら計算機は計算ミスの元です。
高品質な電卓を使っていない方は、「簿記検定試験の計算機(電卓)選び」や「売れ筋の電卓は、結局なに?」を参考に、買い換えてください。
左のがぺらぺらで、中と右が高品質の計算機です。絶対的に高品質の方が打ちやすいです。
考えるのが面倒な人は、わたしが愛用している「DF-120GT」にすればよいでしょう。これで支障ありません。建設業経理士もこれで受験しました。
建設業経理士に関するこまごましたことは、ブログに投稿しています。
「建設業経理士の投稿記事」をばご参考ください。
合格体験記は「建設業経理士2級の合格体験記」で、合格証書は「建設業経理士2級の合格証書」です。
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