本問は『中間金』の仕訳。第16回試験の第1問‐仕訳問題の3問目。 有価証券には、保有目的で勘定科目を変える必要がある。当該保有目的に応じた仕訳が切れるかどうかが問われている。仕訳の切り方の要領や手順、注意事項など。憶え方、まとめページへのリンクもある。
◇問題◇
◇勘定科目群◇
(クリックして拡大。)
結論から言うと、「答えはこちら」です。
本問のレベルは「ふつう」です。
一口で言うと、本問の言う「中間金」とは、「未成工事受入金」のことです。
請負工事は、「請負契約」が大半です。当該「請負契約」の場合、おおむね「工事が完成してから」、工事代金を受け取る契約が多いです。
しかし、そうだと、工事中のすべての資金需要を、建設側が負うことになり、資金繰りがかなり厳しくなってしまいます。
こう考えてください。多くの方は、『月給』という形で月毎にお給金を頂いています。しかし、これが、『年給』という形で、「年に1回」しか支給日がないとしたらどうなるか、と。完全後払いとなり、結構、きついものがあります。
んなもんで、時には、工事代金を先払いをしてもらって、支出に充てる、という塩梅です。
先に代金を貰うという点で、簿記で言う「前受金」に似たものと考えれば、いいかと思います。
ところで、「借方」は「左がわ」で、フォーク・お茶碗・スマホを持つ方です。
対して、「貸方」は「右がわ」で、ナイフ・お箸を持ったり、配偶者をうっちゃるときの方です。
使用する勘定科目が定まれば、後は、普通の仕訳です。
額面\650,000の約束手形を受け取ったのですから、資産の増加で…、
借方:受取手形 650,000
…と相なります。
相手先の勘定は、先述したように、「未成工事受入金」なので…、
貸方:未成工事受入金 650,000
…と相なります。
答えは…、
…です。
一口コメントです。
本問のように、工事代金の一部先払いは、「未成工事受入金」で処理します。文言どおり、「“未”完“成”の工事代金を受入れた、くらいに憶えればいいでしょう。
なお、当該「未成工事受入金」は、工事完成後の代金受取時に、売上債権と相殺することになります。
ところで、材料費等の仕入時に、代金の一部を先払いするときは、「前渡金」として処理します。併せて憶えておきましょう。
建設業経理士2級の仕訳問題には、『解答に記号を付す』という、他の簿記試験にはない、固有の特徴があります。
このように、勘定を書く左側に「記号欄」があり、当該記号は「使用勘定科目群」にあります。
本試験という緊張している時だと、“ついウッカリ”忘れることがあります。
あまり意味がないので面倒ですが、普段から、記号を記入する訓練をしておきましょう。毎回やっていると、身体が覚えるので、本試験でポカをしません。
1問:資本的支出・・・「ふつう」。
2問:有価証券の種類・・・「ふつう」。
3問:中間金・・・「ふつう」。
4問:新株発行・・・「ふつう」。
5問:貸倒・・・「ふつう」。
結論から言うと、PDF形式の過去問でイライラしている人は、「タブレット」で閲覧する、といった次第です。
当方、PDF過去問の閲覧には、12インチのタブレットを使いますが、「紙」の過去問と遜色なく、問題演習に集中できています。
公式のPDF過去問は、スマホだと画面が小さくて問題文が読み難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。
本格的な“問題演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないというのが実感とするところです。
PDFタイプの過去問演習でイライラしている方は、「タブレット」の活用を勧めます。押入れから出してみてください。
なお、手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。
アンドロイド製のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDFの閲覧も可能で、コストパフォーマンスが秀逸です。
とりわけ、スマホしか持ってない方に勧めます。小さい画面での問題演習は、倍疲れます。
受験が終わっても、アレコレ使えますし、安価なサブ機としても使えます。これを機に「Fire HD」を買っても、損はないです。
教材の詳細は「教材レビュー」で述べていますが、読むのが面倒な方は…、
簿記2級持ちの方は、ネットスクールの「建設業経理士 過去問題集&テキスト 2級 出題パターンと解き方」1冊で事が足ります。
簿記3級持ちの方は、テキストと問題集は、TACの「スッキリわかる 建設業経理士2級」と「スッキリとける問題集 建設業経理士2級」を…、
過去問には、「合格するための過去問題集 建設業経理士2級 」を使えばよいでしょう。
建設業経理士2級は、市販されている教材が少ないので、大概、こうなるかと思います。試験会場でも、多くの人が同じような教材を手にしていました。
ところで、電卓です。
100円ショップで売ってるような、ぺらぺら計算機は計算ミスの元です。
高品質な電卓を使っていない方は、「簿記検定試験の計算機(電卓)選び」や「売れ筋の電卓は、結局なに?」を参考に、買い換えてください。
左のがぺらぺらで、中と右が高品質の計算機です。絶対的に高品質の方が打ちやすいです。
考えるのが面倒な人は、わたしが愛用している「DF-120GT」にすればよいでしょう。これで支障ありません。建設業経理士もこれで受験しました。
建設業経理士に関するこまごましたことは、ブログに投稿しています。
「建設業経理士の投稿記事」をばご参考ください。
合格体験記は「建設業経理士2級の合格体験記」で、合格証書は「建設業経理士2級の合格証書」です。
★みんなとシェアする