本問は『有価証券の種類』の仕訳。第16回試験の第1問‐仕訳問題の2問目。有価証券には、保有目的で勘定科目を変える必要がある。当該保有目的に応じた仕訳が切れるかどうかが問われている。仕訳の切り方の要領や手順、注意事項など。憶え方、まとめページへのリンクもある。
◇問題◇
◇勘定科目群◇
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結論から言うと、「答えはこちら」です。
本問のレベルは「ふつう」です。
先述したように、保有目的に応じた、有価証券の処理ができるかどうかを問うています。
本問のポイントは、問題文中の「取引関係を強化するため」です。ここを読み落とすと正解できません。
後は、有価証券の売却処理が理解できていれば、穏当に解答できます。
ところで、「借方」は「左がわ」で、フォーク・お茶碗・スマホを持つ方です。
対して、「貸方」は「右がわ」で、ナイフ・お箸を持ったり、配偶者を上手投げをするときの方です。
設問には「取引関係を強化するため」とあるので、「投資有価証券」の勘定科目を使用します。
なお、売買目的なら、「売買目的有価証券」で処理します。
設問では、「1,000株を@580で売却、手数料は\11,600」となっています。
ポイントは、「売却額から手数料を引く」です。
んなもんで、「1000*580-11600」の「568400」が正味の売却額となっています。
当該「568400」が、「当座預金」に入金された金額となります。資産の増加なので…、
借方:当座預金 568,400
…と相なります。
おなじみ、有価証券の取得原価の計算です。そう、「付随費用」込みで計算ってな塩梅です。
設問では、「3,000株を@520で購入、手数料は\45,000」なので、取得原価は「3000*520+45000」の「1605000」となります。
3000株なので、単価は、「1605000÷3000」の「@535」となります。
売った株数は1,000株です。「1000*535」の「535000」が元手部分となります。
投資有価証券を売ったのですから、資産の減少の仕訳となるので…、
貸方:投資有価証券 535,000
…と相なります。
先述したように、買った株式の単価は「@535」です。
1,000株売ったので、「1000*535」の「535000」が元手となります。
「535000」で買ったものが、最初に見たように「568,400」で売れたのですから、損益は「568,400‐535000」でプラス「33400」となります。
投資有価証券を売って利益が出たので…、
貸方:投資有価証券売却益 33,400
…と相なります。
答えは…、
…です。
一口コメントです。
有価証券の売却は、「元手」と「売り出し時価格」が複雑怪奇に入り組むので、混乱しがちです。
とはいえ、1つ1つはカンタンな算数なので、落ち着いて解答すれば、正解できるはずです。多少、時間が取られても仕方がない問題なので、冷静に対処です。
建設業経理士2級の仕訳問題には、『解答に記号を付す』という、他の簿記試験にはない、固有の特徴があります。
このように、勘定を書く左側に「記号欄」があり、当該記号は「使用勘定科目群」にあります。
本試験という緊張している時だと、“ついウッカリ”忘れることがあります。
あまり意味がないので面倒ですが、普段から、記号を記入する訓練をしておきましょう。毎回やっていると、身体が覚えるので、本試験でポカをしません。
1問:資本的支出・・・「ふつう」。
2問:有価証券の種類・・・「ふつう」。
3問:中間金・・・「ふつう」。
4問:新株発行・・・「ふつう」。
5問:貸倒・・・「ふつう」。
結論から言うと、PDF形式の過去問でイライラしている人は、「タブレット」で閲覧する、といった次第です。
当方、PDF過去問の閲覧には、12インチのタブレットを使いますが、「紙」の過去問と遜色なく、問題演習に集中できています。
公式のPDF過去問は、スマホだと画面が小さくて問題文が読み難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。
本格的な“問題演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないというのが実感とするところです。
PDFタイプの過去問演習でイライラしている方は、「タブレット」の活用を勧めます。押入れから出してみてください。
なお、手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。
アンドロイド製のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDFの閲覧も可能で、コストパフォーマンスが秀逸です。
とりわけ、スマホしか持ってない方に勧めます。小さい画面での問題演習は、倍疲れます。
受験が終わっても、アレコレ使えますし、安価なサブ機としても使えます。これを機に「Fire HD」を買っても、損はないです。
教材の詳細は「教材レビュー」で述べていますが、読むのが面倒な方は…、
簿記2級持ちの方は、ネットスクールの「建設業経理士 過去問題集&テキスト 2級 出題パターンと解き方」1冊で事が足ります。
簿記3級持ちの方は、テキストと問題集は、TACの「スッキリわかる 建設業経理士2級」と「スッキリとける問題集 建設業経理士2級」を…、
過去問には、「合格するための過去問題集 建設業経理士2級 」を使えばよいでしょう。
建設業経理士2級は、市販されている教材が少ないので、大概、こうなるかと思います。試験会場でも、多くの人が同じような教材を手にしていました。
ところで、電卓です。
100円ショップで売ってるような、ぺらぺら計算機は計算ミスの元です。
高品質な電卓を使っていない方は、「簿記検定試験の計算機(電卓)選び」や「売れ筋の電卓は、結局なに?」を参考に、買い換えてください。
左のがぺらぺらで、中と右が高品質の計算機です。絶対的に高品質の方が打ちやすいです。
考えるのが面倒な人は、わたしが愛用している「DF-120GT」にすればよいでしょう。これで支障ありません。建設業経理士もこれで受験しました。
建設業経理士に関するこまごましたことは、ブログに投稿しています。
「建設業経理士の投稿記事」をばご参考ください。
合格体験記は「建設業経理士2級の合格体験記」で、合格証書は「建設業経理士2級の合格証書」です。
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