令和3年10月 二級ボイラー技士の公式過去問の、第32問目の解説。本問は、「鋼製ボイラー」を問うの問題です。これまた、「法令」で定番の論点で、同じような問題が繰り返し出題されています。必ず取れるようになりましょう。
(クリックして拡大。)
本問のレベルは「ふつう」です。
本問の答えは、「こちら(番号のみ)」です。
選択肢1の「貫流ボイラーに備える安全弁については、当該ボイラーの最大蒸発量以上 の吹出し量のものを過熱器の出口付近に取り付けることができる。」ですが、正しい記述です。
そのとおりの記述です。
“こういうもの”として押えておきましょう。
よって、選択肢は、「正」となります。
選択肢2の「貫流ボイラー以外の蒸気ボイラーの安全弁は、ボイラー本体の容易に検査 できる位置に直接取り付け、かつ、弁軸を鉛直にしなければならない」ですが、正しい記述です。
『鉛直』のところが、よく出ます。
テキストの該当箇所には、グリグリと印をつけておきましょう。
よって、選択肢は、「正」となります。
選択肢3の「水の温度が120°Cを超える温水ボイラーには、逃がし弁を備えなければな らない。」ですが、誤った記述です。
間違っているのは、「逃がし弁」のところです。
本問の温水ボイラーは、120度を超えているので、「安全弁」が必要となります。
なお、120度以下なら「逃し弁」となります。(逃がし管を備えたら、無用です。)
よって、選択肢は、「誤」となります。
選択肢4の「過熱器には、過熱器の出口付近に過熱器の温度を設計温度以下に保持する ことができる安全弁を備えなければならない」ですが、正しい記述です。
「過熱器」の正しい記述です。テキストで確認しておきましょう。
よって、選択肢は、「正」となります。
選択肢5の「伝熱面積が50m2を超える蒸気ボイラーには、安全弁を2個以上備えなけ ればならない」ですが、正しい記述です。
「50m2」を超えるときは、「安全弁を2個以上」です。
つまり、伝熱面積が512とかなら、安全弁は2個以上要ります。
「50m2」以下のときは、「安全弁を1個以上」です。
んで、きっちり50m2なら、1個でOKです。
実際の数字で問うこともあるので、注意してください。
超える・以上が、少し不安のある人は、「以下・以上・未満・超える」を一読ください。
よって、選択肢は、「正」となります。
設問は、「誤っているものはどれか?」です。
「1」は「正」です。
「2」は「正」です。
「3」は「誤」です。
「4」は「正」です。
「5」は「正」です。
正解:3
本問以外の問題は、以下のリンク先にあります。
通勤・通学中にどうぞ。
1問:ボイラーの構造・・・「ふつう」
2問:丸ボイラーの特徴・・・「ふつう」
3問:計測器・・・「ふつう」
4問:ステー・・・「ふつう」
5問:ボイラー構造・・・「ふつう」
6問:鋳鉄製ボイラー・・・「ふつう」
7問:ボイラーの吹出し装置・・・「ふつう」
8問:エコノマイザ・・・「ふつう」
9問:ボイラーの自動制御・・・「ふつう」
10問:ドラム水位制御・・・「ふつう」
11問:点火前の点検・準備・・・「ふつう」。
12問:ボイラーの水管理・・・「ふつう」
13問:酸洗浄・・・「ふつう」
14問:突然消火原因・・・「ふつう」
15問:ディフューザポンプ・・・「ふつう」。
16問:清缶剤・・・「ふつう」
17問:蒸気圧力上昇時の取扱い・・・「ふつう」。
18問:水面測定装置・・・「ふつう」
19問:スケール及びスラッジの害・・・「ふつう」
20問:キャリオーバ・・・「ふつう」
21問:液体燃料の供給装置・・・「ふつう」
22問:重油に含まれる成分・・・「ふつう」。
23問:石炭の工業分析・・・「ふつう」
24問:気体燃料の燃焼方式・・・「ふつう」
25問:圧力噴霧式バーナ・・・「やや難」
26問:NOxの抑制方法・・・「ふつう」
27問:ボイラー用気体燃料・・・「ふつう」
28問:燃料の分析及び性質・・・「ふつう」
29問:一次空気及び二次空気・・・「ふつう」
30問:ボイラーの通風・・・「ふつう」
31問:法定検査・・・「ふつう」
32問:鋼製ボイラー・・・「ふつう」
33問:検査及び検査証・・・「ふつう」
34問:鋳鉄製温水ボイラー・・・「ふつう」
35問:附属品の管理・・・「ふつう」
36問:鋼製ボイラーの水面測定装置・・・「ふつう」
37問:ボイラー取扱作業主任者の職務・・・「ふつう」
38問:ボイラー技士・・・「ふつう」
39問:定期自主検査・・・「ふつう」
40問:法定距離・・・「ふつう」
独学向けの教材については「教材レビュー」にその詳細を述べています。
ま、読むのがメンドウな人は…、
過去問は、「詳解2級ボイラー技士過去6回問題集」を使い、
そして、テキストは、本格版の「一発合格! これならわかる2級ボイラー技士試験 テキスト&問題集」か、簡易版の「いちばんわかりやすい!2級ボイラー技士合格テキスト
」を使用します。
わたしが再度、試験を受けるとしたら、上記の教材で勉強します。攻守揃い踏みで、鉄板合格です。
PDFの閲覧は、スマホだと画面が小さくて見難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。
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二級ボイラー技士に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。興味のある方は、「二級ボイラー技士:ブログ記事」をばご参考ください。
ところで、二級ボイラー技士と相性のよい資格に、「危険物取扱者 乙種4類」があります。
二ボ合格後の取得資格に、狙うといいと思います。二ボと乙4の2つ持ちは、かなり多いです。
乙4の勉強方法等は、「乙4の独学」を一読ください。
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