令和2年4月 二級ボイラー技士の公式過去問の、第21問目の解説。本問は、「重油の性質」の問題です。基礎・基本的なものばかりなので、難しいところはありません。テキストと過去問を繰り返しておけば、まず、取れます。
(クリックして拡大。)
本問のレベルは、「ふつう」です。
問題そのものは、難しくはありません。
難しく考えず、解答して下さい。
本問の答えは、「こちら(番号のみ)」です。
選択肢1の「重油の密度は、温度が上昇すると減少する。」ですが、正しい記述です。
「密度が高い=ドロドロしている」です。
「密度が低い=サラサラしている」です。
重油をあらかじめ温めておくのは、サラサラさせて、燃えやすくするためです。
「密度が低い=サラサラしている」なので、正しい記述となります。
よって、当該選択肢は、「○」となります。
選択肢2の「密度の小さい重油は、密度の大きい重油より一般に引火点が低い。」ですが、正しい記述です。
「引火点が低い」とは、言うなれば、「引火しやすい」という意味です。
「密度の小さい重油」ですが、サラサラした重油と言い換えてみてください。
「密度の大きい重油」は、ドロドロした重油と言い換えてみてください。
サラサラした重油は、ドロドロした重油より、燃えやすいです。つまり、引火しやすいです。つまりは、引火点が低いです。
こう考えれば、判断できるように思います。
よって、当該選択肢は、「○」となります。
選択肢3の「重油の比熱は、温度及び密度によって変わる。」ですが、 正しい記述です。
そのとおりの記述です。解説のしようがありません。
テキストで確認しておきましょう。
よって、当該選択肢は、「○」となります。
選択肢4の「重油が低温になって凝固するときの最低温度を凝固点という」ですが、誤った記述です。
間違っているのは、「最低温度」のところです。
正しくは、「最高温度」です。
なお、凝固点とは、液体が凝固し固化する温度です。
よって、当該選択肢は、「×」となります。
選択肢5の「密度の大きい重油は、密度の小さい重油より単位質量当たりの発熱量が小さい。」ですが、正しい記述です。
「密度の小さい重油」ですが、さらさらした重油と言い換えてみてください。
「密度の大きい重油」は、ドロドロした重油と言い換えてみてください。
不ドロドロ重油は燃えにくいのですから、選択肢のいうように、「単位質量当たりの発熱量が小さく」なります。
よって、当該選択肢は、「○」となります。
設問は、「誤っているものはどれか?」です。
答え:4
本問以外の問題は、以下のリンク先にあります。
通勤・通学中にどうぞ。
1問:温度及び圧力・・・「ふつう」
2問:伝熱・・・「ふつう」
3問:炉筒煙管ボイラー・・・「ふつう」
4問:超臨界圧力ボイラー・・・「ふつう」
5問:計測器・・・「ふつう」
6問:送気系統装置・・・「やや難」
7問:伝熱管・・・「難」
8問:給水系統装置・・・「ふつう」
9問:オンオフ式温度調節器・・・「やや難」
10問:附属品・・・「ふつう」
11問:ばね安全弁及び逃がし弁・・・「ふつう」。
12問:水面測定装置の取扱・・・「ふつう」
13問:清缶剤・・・「やや難」
14問:蒸気圧力上昇時の取扱・・・「ふつう」
15問:ボイラー水の異常低下・・・「ふつう」。
16問:逆火・・・「ふつう」
17問:直接開閉形電磁弁・・・「難」。
18問:内面腐食・・・「ふつう」
19問:水位検出器の点検及び整備・・・「ふつう」
20問:キャリオーバ・・・「ふつう」
21問:重油の性質・・・「ふつう」
22問:重油に含まれる成分・・・「ふつう」。
23問:燃料の分析及び性質・・・「ふつう」
24問:重油の加熱・・・「ふつう」
25問:気体燃料の燃焼方式・・・「ふつう」
26問:ガンタイプオイルバーナ・・・「ふつう」
27問:大気汚染物質・・・「ふつう」
28問:石炭・・・「やや難」
29問:NOxの抑制方法・・・「ふつう」
30問:1次空気・2次空気・・・「ふつう」
31問:附属品の管理・・・「やや難」
32問:ボイラーの伝熱面積・・・「ふつう」
33問:検査及び検査証・・・「ふつう」
34問:ボイラー取扱作業主任者・・・「ふつう」
35問:ボイラー変更届・・・「ふつう」
36問:鋳鉄製温水ボイラー・・・「ふつう」
37問:鋳鉄製温水ボイラーの付属品・・・「難」
38問:鋼製ボイラーの安全弁・・・「ふつう」
39問:ボイラー技士・・・「やや難」
40問:ボイラー内部に入るとき・・・「やや難」
独学向けの教材については「教材レビュー」にその詳細を述べています。
ま、読むのがメンドウな人は…、
過去問は、「詳解2級ボイラー技士過去6回問題集」を使い、
そして、テキストは、本格版の「一発合格! これならわかる2級ボイラー技士試験 テキスト&問題集」か、簡易版の「いちばんわかりやすい!2級ボイラー技士合格テキスト」を使用します。
わたしが再度、試験を受けるとしたら、上記の教材で勉強します。攻守揃い踏みで、鉄板合格です。
PDFの閲覧は、スマホだと画面が小さくて見難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。
本格的な“過去問演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないです。
手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。
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サブ機として、試験後も活躍するはずです。
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二級ボイラー技士に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。興味のある方は、「二級ボイラー技士:ブログ記事」をばご参考ください。
ところで、二級ボイラー技士と相性のよい資格に、「危険物取扱者 乙種4類」があります。
二ボ合格後の取得資格に、狙うといいと思います。二ボと乙4の2つ持ちは、かなり多いです。
乙4の勉強方法等は、「乙4の独学」を一読ください。
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