第11問は、ばね安全弁及び逃がし弁の問題です。知らないと解けない問題です。テキストの記述をシッカリ押えておきましょう。
(クリックして拡大。)
本問のレベルは「ふつう」です。
本問の答えは、「こちら(番号のみ)」です。
選択肢1の「安全弁の調整ボルトを定められた位置に設定した後、ボイラーの圧力をゆっくり上昇させて安全弁を作動させ、吹出し圧力及び吹止まり圧力を確認する。」ですが、正しい記述です。
選択肢のいうように、調整ボルトを定められた位置に設定した後で、ボイラーの圧力を、ゆっくり上昇させます。
よって、当該選択肢は、「○」となります。
選択肢2の「安全弁の吹出し圧力が設定圧力よりも低い場合は、一旦、ボイラーの圧力を設定圧力の80%程度まで下げ、調整ボルトを緩めて再度、試験する」ですが、誤った記述です。
「安全弁の吹出し圧力が設定圧力よりも低い場合」は、調整ボルトを締めます。
よって、当該選択肢は、「×」となります。
なお、「設定圧力になっても安全弁が作動しない場合」は、調整ボルトを緩めます。
選択肢3の「ボイラー本体に安全弁が2個ある場合は、1個を最高使用圧力以下で先に作動するように調整したときは、他の1個を最高使用圧力の3%増以下で作動するように調整することができる。」ですが、正しい記述です。
「2個以上の安全弁の調整」です。
この場合、選択肢の言うように、「1個を最高使用圧力以下で先に作動するように調整」し、「他は、最高使用圧力の3%増以下で作動するように調整」することができると、規則で定められています。
そっくりそのまま、憶えるしかありません。数字が狙われるので、「3%増」のところは、念入りに見ておくべきです。
よって、当該選択肢は、「○」となります。
選択肢4の「エコノマイザの逃がし弁(安全弁)は、ボイラー本体の安全弁より高い圧力に調整する。」ですが、正しい記述です。
ボイラーに、「過熱器、エコノマイザに安全弁、逃がし弁がある場合」の調整です。
この場合、1番目に作動するのは、過熱器です。
次いで、作動するのは、ボイラー本体です。
最後に作動するのは、エコノマイザです。
エコノマイザの逃がし弁は、最後に作動することになるので、ボイラー本体の安全弁より、「高い圧力」に調整する必要があります。
よって、当該選択肢は、「○」となります。
選択肢5の「最高使用圧力の異なるボイラーが連絡している場合、各ボイラーの安全弁は、最高使用圧力の最も低いボイラーを基準に調整する。」ですが、正しい記述です。
テキストそのままの記述です。確認しておきましょう。
「ひっかけ」注意です。
「最高使用圧力の最も低いボイラー」です。
「高いボイラー」とか「常用圧力」とかになっていても、判別できるようになっておきましょう。
よって、当該選択肢は、「○」となります。
設問は、「誤っているものはどれか?」です。
答え:2
本問以外の問題は、以下のリンク先にあります。
通勤・通学中にどうぞ。
1問:ボイラーの水循環・・・「やや難」
2問:燃焼室・伝熱面・燃焼装置・・・「ふつう」
3問:水管ボイラーの特徴・・・「ふつう」
4問:ハートフォード式連結法・・・「ふつう」
5問:ボイラー各部の構造及び強さ・・・「ふつう」
6問:水面測定装置・・・「ふつう」
7問:空気予熱器・・・「ふつう」
8問:給水系統装置・・・「ふつう」
9問:圧力制御機器・・・「やや難」
10問:ボイラーの自動制御・・・「ふつう」
11問:ばね安全弁及び逃がし弁・・・「ふつう」。
12問:ボイラー炊き始め・・・「ふつう」
13問:ボイラー水の全部排出・・・「やや難」
14問:ボイラーの脱酸素剤・・・「ふつう」
15問:ボイラー水の吹き出し・・・「ふつう」。
16問:ボイラー水の異常低下・・・「ふつう」
17問:ボイラーの点火前点検・準備・・・「ふつう」。
18問:スートブロー・・・「ふつう」
19問:ボイラー補給水の単純軟化法・・・「ふつう」
20問:水面計の機能試験・・・「ふつう」
21問:燃料の工業分析・・・「ふつう」
22問:燃料の分析・性質・・・「やや難」。
23問:重油の水分及びスラッジ・・・「ふつう」
24問:燃料の加熱・・・「ふつう」
25問:油バーナ・・・「ふつう」
26問:気体燃料の特徴・・・「ふつう」
27問:低温腐食の抑制方法・・・「ふつう」
28問:ボイラー用ガスバーナ・・・「やや難」
29問:ボイラーの通風・・・「ふつう」
30問:ボイラーの熱損失・・・「ふつう」
31問:ボイラー室・・・「ふつう」
32問:ボイラーの定期自主検査・点検事項・・・「ふつう」
33問:伝熱面積の算定方法・・・「ふつう」
34問:鋳鉄製ボイラーの付属品・・・「ふつう」
35問:ボイラーの設置時の検査・・・「ふつう」
36問:付属品管理・・・「ふつう」
37問:二級ボイラー技士の選任・・・「ふつう」
38問:ボイラー変更届・・・「ふつう」
39問:鋼製ボイラーの安全弁・・・「ふつう」
40問:貫流ボイラーの付属品規制・・・「難」
独学向けの教材については「教材レビュー」にその詳細を述べています。
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過去問は、「詳解2級ボイラー技士過去6回問題集」を使い、
そして、テキストは、本格版の「一発合格! これならわかる2級ボイラー技士試験 テキスト&問題集」か、簡易版の「いちばんわかりやすい!2級ボイラー技士合格テキスト」を使用します。
わたしが再度、試験を受けるとしたら、上記の教材で勉強します。攻守揃い踏みで、鉄板合格です。
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二級ボイラー技士に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。興味のある方は、「二級ボイラー技士:ブログ記事」をばご参考ください。
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