令和1年10月 二級ボイラー技士の公式過去問の、第6問目の解説。第6問は、水面測定装置の問題です。ブルドン管圧力計基礎知識ばかりなので、テキストを精読していれば、穏当に点が取れます。
(クリックして拡大。)
本問のレベルは「ふつう」です。
選択肢は、すべて基礎・基本的なもので構成されています。
こういう問題を取ることが、最大の足切り予防です。
本問の答えは、「こちら(番号のみ)」です。
選択肢1の「貫流ボイラーを除く蒸気ボイラーには、原則として、2個以上のガラス水面計を見やすい位置に取り付ける。」ですが、正しい記述です。
法令でも出る規定です。
ボイラーは、原則として、「2個以上のガラス水面計」を、「見やすい位置に取り付ける」義務があります。
よって、選択肢は、「正」となります。
2の「ガラス水面計は、可視範囲の最下部がボイラーの安全低水面と同じ高さになるように取り付ける。」ですが、正しい記述です。
そのとおりの記述です。
なお、「安全低水面」とは、「維持しなければならない最低の水面」をいいます。
まあ、水面を計るものなのですから、当たり前といえば、当たり前です。
よって、選択肢は、「正」となります。
3の「丸形ガラス水面計は、主として最高使用圧力1MPa以下の丸ボイラーなどに用いられる。」ですが、正しい記述です。
テキストそのとおりの記述です。
丸(丸形ガラス水面計)だけに丸(丸ボイラー)です。
よって、選択肢は、「正」となります。
4の「平形反射式水面計は、裏側から電灯の光を通すことにより、水面を見分けるものである。」ですが、誤った記述です。
平形反射式水面計は、平形ガラスの裏面に三角の縦溝が数条作られており、光の通過と反射とで、監視するものです。
「水」は「黒」で、「蒸気」は「白」に見えます。
よって、選択肢は、「誤」となります。
「色」も、よく出るので、押えておきましょう。
5の「二色水面計は、光線の屈折率の差を利用したもので、蒸気部は赤色に、水部は緑色に見える」ですが、正しい記述です。
二色水面計は、「平形透視式水面計」とも言われます。
光の屈折率の差によって、「水」は「緑」に、「蒸気」は「赤」に見えます。
よって、選択肢は、「正」となります。
先の選択肢の「平形反射式水面計」と整理して、憶えましょう。
本問は、「誤っているものはどれか?」です。
「1」は「正」です。
「2」は「正」です。
「3」は「正」です。
「4」は「誤」です。
「5」は「正」です。
正解:4
本問以外の問題は、以下のリンク先にあります。
通勤・通学中にどうぞ。
1問:ボイラーの水循環・・・「やや難」
2問:燃焼室・伝熱面・燃焼装置・・・「ふつう」
3問:水管ボイラーの特徴・・・「ふつう」
4問:ハートフォード式連結法・・・「ふつう」
5問:ボイラー各部の構造及び強さ・・・「ふつう」
6問:水面測定装置・・・「ふつう」
7問:空気予熱器・・・「ふつう」
8問:給水系統装置・・・「ふつう」
9問:圧力制御機器・・・「やや難」
10問:ボイラーの自動制御・・・「ふつう」
11問:ばね安全弁及び逃がし弁・・・「ふつう」。
12問:ボイラー炊き始め・・・「ふつう」
13問:ボイラー水の全部排出・・・「やや難」
14問:ボイラーの脱酸素剤・・・「ふつう」
15問:ボイラー水の吹き出し・・・「ふつう」。
16問:ボイラー水の異常低下・・・「ふつう」
17問:ボイラーの点火前点検・準備・・・「ふつう」。
18問:スートブロー・・・「ふつう」
19問:ボイラー補給水の単純軟化法・・・「ふつう」
20問:水面計の機能試験・・・「ふつう」
21問:燃料の工業分析・・・「ふつう」
22問:燃料の分析・性質・・・「やや難」。
23問:重油の水分及びスラッジ・・・「ふつう」
24問:燃料の加熱・・・「ふつう」
25問:油バーナ・・・「ふつう」
26問:気体燃料の特徴・・・「ふつう」
27問:低温腐食の抑制方法・・・「ふつう」
28問:ボイラー用ガスバーナ・・・「やや難」
29問:ボイラーの通風・・・「ふつう」
30問:ボイラーの熱損失・・・「ふつう」
31問:ボイラー室・・・「ふつう」
32問:ボイラーの定期自主検査・点検事項・・・「ふつう」
33問:伝熱面積の算定方法・・・「ふつう」
34問:鋳鉄製ボイラーの付属品・・・「ふつう」
35問:ボイラーの設置時の検査・・・「ふつう」
36問:付属品管理・・・「ふつう」
37問:二級ボイラー技士の選任・・・「ふつう」
38問:ボイラー変更届・・・「ふつう」
39問:鋼製ボイラーの安全弁・・・「ふつう」
40問:貫流ボイラーの付属品規制・・・「難」
独学向けの教材については「教材レビュー」にその詳細を述べています。
ま、読むのがメンドウな人は…、
過去問は、「詳解2級ボイラー技士過去6回問題集」を使い、
そして、テキストは、本格版の「一発合格! これならわかる2級ボイラー技士試験 テキスト&問題集」か、簡易版の「いちばんわかりやすい!2級ボイラー技士合格テキスト」を使用します。
わたしが再度、試験を受けるとしたら、上記の教材で勉強します。攻守揃い踏みで、鉄板合格です。
PDFの閲覧は、スマホだと画面が小さくて見難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。
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二級ボイラー技士に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。興味のある方は、「二級ボイラー技士:ブログ記事」をばご参考ください。
ところで、二級ボイラー技士と相性のよい資格に、「危険物取扱者 乙種4類」があります。
二ボ合格後の取得資格に、狙うといいと思います。二ボと乙4の2つ持ちは、かなり多いです。
乙4の勉強方法等は、「乙4の独学」を一読ください。
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