第8問目の解説。第8問は、給水系統装置の問題です。基礎・基本的なものばかりなので、難しいところはありません。テキストと過去問を繰り返しておけば、まず、取れます。
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本問のレベルは「ふつう」です。
本問の答えは、「こちら(番号のみ)」です。
選択肢1の「ディフューザポンプは、羽根車の周辺に案内羽根のある遠心ポンプで、高圧のボイラーには多段ディフューザポンプが用いられる。」ですが、正しい記述です。
「案内羽の有無」は、頻出論点です。
案内羽根が「ある」のがディフューザポンプです。
案内羽根が「ない」のが渦巻ポンプです。
んで、ディフューザポンプは、高圧のボイラーに使用されます。
よって、当該選択肢は、「○」となります。
2の「渦巻ポンプは、羽根車の周辺に案内羽根のない遠心ポンプで、一般に低圧のボイラーに用いられる。」ですが、正しい記述です。
「渦流ポンプ」は、別名「円周流ポンプ」です。
選択肢の言うように、小容量の蒸気ボイラーに用いられます。
また、先の選択肢でも見ましたが…、
案内羽根が「ある」のがディフューザポンプです。
案内羽根が「ない」のが渦巻ポンプです。
…といった次第です。
よって、当該選択肢は、「○」となります。
3の「給水加熱器には、一般に、加熱管を隔てて給水を加熱する熱交換式が用いられる。」ですが、正しい記述です。
「給水過熱器」は、ボイラー給水を過熱する装置です。
選択肢のいう「熱交換式」のほか、給水に蒸気を注入する「混合方式」があります。
まれに出るので、テキストでチェックしておきましょう。
よって、当該選択肢は、「○」となります。
4の「給水弁と給水逆止め弁をボイラーに取り付ける場合は、ボイラーに近い側に給水弁を取り付ける。」ですが、正しい記述です。
実に、よく出る規定です。ガチ暗記しましょう。
「給水弁」は「ボイラー側」で、「逆止め弁」は「ポンプ側」に取り付けます。
こうすると、逆止め弁の分解点検時に、ボイラー側の圧力を残したまま、給水弁を閉じれば行うことができるからです。
「実務講習」でも、突っ込まれるところなので、押えておきましょう。
よって、当該選択肢は、「○」となります。
5の「給水内管は、一般に長い鋼管に多数の穴を設けたもので、胴又は蒸気ドラム内の安全低水面より上方に取り付ける。」ですが、誤った記述です。
これも、よく出る論点です。
給水内管は、安全低水面のやや“下方”に取り付けます。
「給水内管」とは、水を一様に分布するための装置で、安全低水面の上に付けると、水位が低下したときに、水面上に現れてしまい、上からぼたぼた水が振ってくることになり、水の循環が不安定になります。だから、“下方”です。
よって、当該選択肢は、「誤」となります。
設問は、「誤っているものはどれか?」です。
「1」は「正」です。
「2」は「正」です。
「3」は「正」です。
「4」は「正」です。
「5」は「誤」です。
正解:5
本問以外の問題は、以下のリンク先にあります。
通勤・通学中にどうぞ。
1問:ボイラーの水循環・・・「やや難」
2問:燃焼室・伝熱面・燃焼装置・・・「ふつう」
3問:水管ボイラーの特徴・・・「ふつう」
4問:ハートフォード式連結法・・・「ふつう」
5問:ボイラー各部の構造及び強さ・・・「ふつう」
6問:水面測定装置・・・「ふつう」
7問:空気予熱器・・・「ふつう」
8問:給水系統装置・・・「ふつう」
9問:圧力制御機器・・・「やや難」
10問:ボイラーの自動制御・・・「ふつう」
11問:ばね安全弁及び逃がし弁・・・「ふつう」。
12問:ボイラー炊き始め・・・「ふつう」
13問:ボイラー水の全部排出・・・「やや難」
14問:ボイラーの脱酸素剤・・・「ふつう」
15問:ボイラー水の吹き出し・・・「ふつう」。
16問:ボイラー水の異常低下・・・「ふつう」
17問:ボイラーの点火前点検・準備・・・「ふつう」。
18問:スートブロー・・・「ふつう」
19問:ボイラー補給水の単純軟化法・・・「ふつう」
20問:水面計の機能試験・・・「ふつう」
21問:燃料の工業分析・・・「ふつう」
22問:燃料の分析・性質・・・「やや難」。
23問:重油の水分及びスラッジ・・・「ふつう」
24問:燃料の加熱・・・「ふつう」
25問:油バーナ・・・「ふつう」
26問:気体燃料の特徴・・・「ふつう」
27問:低温腐食の抑制方法・・・「ふつう」
28問:ボイラー用ガスバーナ・・・「やや難」
29問:ボイラーの通風・・・「ふつう」
30問:ボイラーの熱損失・・・「ふつう」
31問:ボイラー室・・・「ふつう」
32問:ボイラーの定期自主検査・点検事項・・・「ふつう」
33問:伝熱面積の算定方法・・・「ふつう」
34問:鋳鉄製ボイラーの付属品・・・「ふつう」
35問:ボイラーの設置時の検査・・・「ふつう」
36問:付属品管理・・・「ふつう」
37問:二級ボイラー技士の選任・・・「ふつう」
38問:ボイラー変更届・・・「ふつう」
39問:鋼製ボイラーの安全弁・・・「ふつう」
40問:貫流ボイラーの付属品規制・・・「難」
独学向けの教材については「教材レビュー」にその詳細を述べています。
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