第1問目の解説。第1問目の解説。第1問目の解説。第1問は、「ボイラーの水循環」の論点です。あまり出ない論点なので、できなくても仕方がありません。が、多少勉強した人なら、おかしいなという勘は働くように思います。常識的に考えてみてください。
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本問のレベルは「やや難」です。
本問の答えは、「こちら(番号のみ)」です。
1の「ボイラー内で、温度が上昇した水及び気泡を含んだ水は上昇し、その後に温度の低い水が下降して、水の循環流ができる。」ですが、正しい記述です。
常識的な問題です。
お風呂を思い出せば、「上がお湯で下が水」なのがわかるように思います。
よって、選択肢は、「正」となります。
2の「丸ボイラーは、伝熱面の多くがボイラー水中に設けられ、水の対流が容易なので、水循環の系路を構成する必要がない。」ですが、正しい記述です。
そのとおりの記述です。
なお、選択肢の言う「水循環の系路」ですが、構成する必要があるのが、「水管ボイラー」です。
よって、選択肢は、「正」となります。
3の「水管ボイラーは、水循環を良くするため、水と気泡の混合体が上昇する管と、水が下降する管を区別して設けているものが多い。」ですが、正しい記述です。
水が上昇する管は、「上昇管(蒸発管)」です。
水が下降する管は、「下降管(降水管)」です。
テキストで確認しておきましょう。
よって、選択肢は、「正」となります。
4の「自然循環式水管ボイラーは、高圧になるほど蒸気と水との密度差が大きくなり、循環力が弱くなる。」ですが、誤った記述です。
間違っているのは、「蒸気と水との密度差が大きくなり」と「循環力が弱くなる」のところです。
正しくは、「蒸気と水との密度差が小さくなり」と「循環力が強くなる」です。
まあ、ふつうに考えて、高圧になれば、蒸気の圧も強くなりますから、当然、循環するパワーも増すと、推測できるように思います。
よって、選択肢は、「誤」となります。
5の「水循環が不良であると、伝熱面の焼損、膨出などの原因となる。」ですが、正しい記述です。
水が熱エネルギーを吸収できなくなると、直に、伝熱面に放射されてしまいます。
そのため、内部の圧力が上がり、伝熱面が圧力に耐えられなくなると、外部に膨れだしてしまいます。
よって、選択肢は、「正」となります。
知識問題です。
「過熱蒸気」とは、「乾き飽和蒸気」をさらに過熱した高温の蒸気です。
過熱度とは、選択肢のいうように、「過熱蒸気」と「同じ圧力の飽和蒸気の温度との差」をいいます。
テキストで確認しておきましょう。
設問は、「誤っているものはどれか?」です。
「1」は「正」です。
「2」は「正」です。
「3」は「正」です。
「4」は「誤」です。
「5」は「正」です。
正解:4
本問以外の問題は、以下のリンク先にあります。
通勤・通学中にどうぞ。
1問:ボイラーの水循環・・・「やや難」
2問:燃焼室・伝熱面・燃焼装置・・・「ふつう」
3問:水管ボイラーの特徴・・・「ふつう」
4問:ハートフォード式連結法・・・「ふつう」
5問:ボイラー各部の構造及び強さ・・・「ふつう」
6問:水面測定装置・・・「ふつう」
7問:空気予熱器・・・「ふつう」
8問:給水系統装置・・・「ふつう」
9問:圧力制御機器・・・「やや難」
10問:ボイラーの自動制御・・・「ふつう」
11問:ばね安全弁及び逃がし弁・・・「ふつう」。
12問:ボイラー炊き始め・・・「ふつう」
13問:ボイラー水の全部排出・・・「やや難」
14問:ボイラーの脱酸素剤・・・「ふつう」
15問:ボイラー水の吹き出し・・・「ふつう」。
16問:ボイラー水の異常低下・・・「ふつう」
17問:ボイラーの点火前点検・準備・・・「ふつう」。
18問:スートブロー・・・「ふつう」
19問:ボイラー補給水の単純軟化法・・・「ふつう」
20問:水面計の機能試験・・・「ふつう」
21問:燃料の工業分析・・・「ふつう」
22問:燃料の分析・性質・・・「やや難」。
23問:重油の水分及びスラッジ・・・「ふつう」
24問:燃料の加熱・・・「ふつう」
25問:油バーナ・・・「ふつう」
26問:気体燃料の特徴・・・「ふつう」
27問:低温腐食の抑制方法・・・「ふつう」
28問:ボイラー用ガスバーナ・・・「やや難」
29問:ボイラーの通風・・・「ふつう」
30問:ボイラーの熱損失・・・「ふつう」
31問:ボイラー室・・・「ふつう」
32問:ボイラーの定期自主検査・点検事項・・・「ふつう」
33問:伝熱面積の算定方法・・・「ふつう」
34問:鋳鉄製ボイラーの付属品・・・「ふつう」
35問:ボイラーの設置時の検査・・・「ふつう」
36問:付属品管理・・・「ふつう」
37問:二級ボイラー技士の選任・・・「ふつう」
38問:ボイラー変更届・・・「ふつう」
39問:鋼製ボイラーの安全弁・・・「ふつう」
40問:貫流ボイラーの付属品規制・・・「難」
独学向けの教材については「教材レビュー」にその詳細を述べています。
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過去問は、「詳解2級ボイラー技士過去6回問題集」を使い、
そして、テキストは、本格版の「一発合格! これならわかる2級ボイラー技士試験 テキスト&問題集」か、簡易版の「いちばんわかりやすい!2級ボイラー技士合格テキスト」を使用します。
わたしが再度、試験を受けるとしたら、上記の教材で勉強します。攻守揃い踏みで、鉄板合格です。
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二級ボイラー技士に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。興味のある方は、「二級ボイラー技士:ブログ記事」をばご参考ください。
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