はじめて二級ボイラー技士を受ける人が、持つだろう疑問や質問のまとめ。受験資格、実務講習、免許証の発行、合格基準、勉強方法等を述べる。
二級ボイラー技士試験は、“何気にごちゃごちゃ”しているため、はじめて二級ボイラー技士を受ける人は、戸惑います。
そこで、よくある質問・疑問を簡潔にまとめました。
端的に結論を言うと、「合格証の欲しい人」や、履歴書に「二級ボイラー技士合格」と書きたい人は、試験さえ受けたらいいだけで、実務講習は要らない、という次第です
まず、二級ボイラー技士(通称:2ボ)の受験資格ですが、「受験資格なし」です。
2ボは誰でも受けられるといった次第で、ゆえに、「試験を受けるだけなら、実務経験は必要ではない」です。
端的に言うと、二級ボイラー技士の「実務講習」は、未経験の人が、「免許証を発行する」際に必要となるものです。
2ボの免許証を発行するには、「実務経験」が必要となります。
当該「実務経験」の代わりになるのが、「実務講習の受講」に当たる、といった寸法です。
反対に言うなら、「免許証を発行する気のない人」は、「実務講習」は無用、という寸法です。
先に挙げたように、履歴書に「二級ボイラー技士合格」とだけ書きたい人などは、お金を払って3日間を費やしてまで、「実務講習」を受けなくてもよい、といった寸法です。
逆に、仕事や求人等で「免許証を発行する必要のある人」で、「実務経験のない人」は、二級ボイラー技士の実務講習を受ける、といった次第です。
二級ボイラー技士の免許証を発行する際は、試験の「合格証」と、実務経験の「事業者証明書」とを併せて申請します。
先も述べましたが、実務経験がなく事業者証明書がない人は、協会が行なう「3日間の実務講習」を受講すると発行される「受講証明」を添付する、ってな次第です。
わたしは、実務経験がないので、実務講習を受けて受講証明を発行してもらい、当該証明書を免許の申請書に添付して、免許証の取得に到ったという塩梅です。
まあ、ぶっちゃけ言うと、ビルメン求人の面接を受けてほぼ内定が決まっているとか、勤務先で求められているなど、“差し迫った”ものがあるなら、免許証の発行を考えたら良いのですが、そうでないなら、無理して作る必要はないです。
わたしのケースですが、免許証を発行してから一度もケースから出していないです。
今振り返ると、無理して、自腹で、「実務講習」を受けなくてもよかったな、と思っています。
なお、「実務講習」についての詳細は「二級ボイラー技士の合格体験記」で述べているので、お目汚しをば。
2ボの本試験は、「4科目」から構成されています。
問題数は、1科目当たり「10問」です。ですから、4科目ぜんぶで「40問」あります。
配点は1問当たり10点です。ですから、「400点満点」となっている次第です。
合格基準は、「6割以上」の正解です。
いうなれば、6割の「240点」を取ればいいのですが、“絶対的注意事項”があります。
それは、「科目別」に「4割(4問正解)」という足切り点の存在です。
総合計で240点以上を取っていても、1科目でも正解が4割未満だと、そこで落ちてしまう、という次第です。
ですから、苦手科目を作らず、すべての科目を満遍なく勉強する必要があります。
後述しますが、試験そのものは、そう難しくありませんが、当該「6割合格‐4割足切り」だけは、常に意識して試験勉強に臨んでください。
詳細は「二級ボイラー技士の独学」に述べていますが、試験勉強は、正直、過去問を繰り返すのが一番です。テキストはほどほどでいいです。
熱力学など、頭の痛い論点やよくわからない箇所は、過去問の定番だけを繰り返しておけば、何とか合格点は取れます。
過去問は「3回」解いて、解説をしっかり読みこんでおきましょう。なお、過去問は、「詳解2級ボイラー技士過去6回問題集」を使いました。
ところで、本試験の試験時間は「3時間」ですが、まず余るので、焦らずじっくり取り組んでください。
また、2ボには「出張試験」という受け方もあるので、「二級ボイラー技士は、出張試験で受験する」を参考にしてみてください。
2017年2月6日 10:49 AM
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