独学でススメ-読むだけで独学合格できるかもしれない、適当なヒントとTips

これからが、放射線との長い戦い

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

今、耳目にする食品の基準値は、暫定基準値でございます。

福島原発事故によって、基準値は100倍以上に引き上げられたのでございます。

たとえば、これまで、1キロ当たり5ベクレルだったものが、3月11日以降は、500ベクレルになったのでございます。

その背景は、いろいろと言われております。

たとえば、どこから放射線が漏れているのかわからないときは、その発生源が特定できないために、徹底して基準をきつくしていた。だから以前は、低い基準値を設けていた、今は放射性物質の流出が福島原発とわかる以上、出荷停止や作付け禁止と言った処置が取れるので、高くしたといった塩梅でございます。

たとえば、もともと、めちゃくちゃに厳しい基準だったので、原発事故に際して、『国際基準』にまで引き上げた、とも言われております。

もともと、基準値というのは、学者や研究者によってまちまちであって、厳密には決められていなかった。だから、原発事故に際して、『国際基準』を採用した、とも言われております。

本当のところはよくわかりませんし、何ともある意図が見え隠れするので、よくは言えませんが、確実に言えることは、今後、わたしたちは、いかにして被曝を少なくするか、でございます。

放射線と言うのは、何ミリまでは安全、とはならないのでございます。

20ミリまで、100ミリまで安全と言われていても、放射線を受ければ、低い線量であっても、発症する人はいるのです。

これまで何度も言っていますが、20ミリとか100ミリといった数字は、シールを張る・計量器を装着し、きっちりと被曝する放射線量を測って、そして、健康診断を義務付けられるなどの過程を経て、大丈夫といわれる数字でございます。

例えば、福島県の住民の方々に対して、政府や県は、そういう手厚くて細かい処置ができるのか、という次第でございます。

わたしが、子どもの放射線量を年20ミリシーベルトまで認めた文部科学省のやり方を批判するのは、どこの誰が、どこの機関が、受ける放射線量をはかるのか、記録するのか、調べるのか、健康診断をするのか、こうした点が全く抜け落ちているからでございます。だから許せないのです。できないなら疎開させろ、としか言えません。

原発作業者の発症例や死亡例を検索してみてください。少ない被曝でも、発症する可能性があることを、ご理解いただけるかと存じます。

何かしらの影響は受けるのでございます。だからこわいのでしょ。

これだけ被曝しても、1万人中、ガンになる人が数人増えるくらいです、と学者や研究者や大学教授で言う人がいます。しかし、誰がその増加分の数人になりたいのか、とわたしは強く思います。言った当人とその家族が引き受けるがいい。

投資の世界で、at one’s money という言葉がございます。トレーダー、アナリストは、真摯wにその業務を遂行するとはいえ、所詮は他人の金だぜ、損するのはオレじゃない、てな意味でございます。

上記の学者や研究者や大学教授の言っていることは、at one’s life てな「のり」なのでしょう。死ぬのはオレじゃない、病気になるのはオレじゃない、だからこそ、こんな発言ができるのでしょう。

これまでは数マイクロシーベルトでも放射線が漏れようなら、大騒ぎしていたのに、この体たらくでございます。日本人は、急に放射線への耐性が備わったのでしょう。馬鹿らしい。

こういう事態と世相でございます。

だからこそ、できるだけわたくしたちは、自身と家族、特に子ども達の安全を守るために、あれこれと知恵を練らなければならないように思います。

これからが、『健康には直ちに影響はない』とお墨付きの、高くはない放射線との長い戦いの始まりなのです。

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