| カテゴリー: 過去のススメ |
上野動物園に、新しくパンダがやって参りました。
子ども達の喜ぶ顔が目に浮かんで、実にほほえましく思います。
おそらく、10年後、20年後に、「意外にパンダって臭いよね」てな感じの思い出となることでありましょう。
さてさて、パンダが到着したときのニュースの見出しに、「雄は眠れず雌は熟睡」とございました。
オスのパンダは新しい環境に警戒の目を緩めず起きていたが、メスのパンダはグウスカと寝ていた、といった次第でございます。
まるで神経質な雄、図太い雌といった表現で、とてもよくオスとメスの真実を照らしているように考える次第でございます。
しかし、なのでございます。
もしも、子どもパンダがいたなら、メスパンダは寝なかったことでありましょう。夜通しで新しい環境が安全かどうか、警戒の上に警戒したことでありましょう。
もしかしたら、このメスパンダは、オスのパンダが身近にいてくれたからこそ、熟睡できたかもしれないわけでございます。
一匹だけでぽつねんとしていたならば、どうなっていたか、というわけでございます。おそらくは、不安と恐怖で眠れなかったことでしょう。
片方のオスパンダだって、傍らのメスのパンダがいなかったら寝たかもしれません。
ええかっこをしたいから、メスの気を引かすために、そんなことをしたとも、考えられるわけでございます。
こんな風に、いろいろと考えられるものなのでございます。
前提となっていることや、条件、環境といったものを、少しずらして考えてみると、意外なものが見えて参ります。
同じようなことを同じようにしなくてはならない、お勉強だからこそ、常に違った風に、異なる点からお眺めくださればと思います
不意の、今までにない発見や解釈が、お勉強のやる気をかき立てることを、明記しておきたく存じます。
2011年2月25日 4:45 PM
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