| カテゴリー: 過去のススメ |
独学といいますのは、管理をしてくれる人がおりませんので、何かと、暴走するものでございます。
その暴走の1つが、追い込みでございます。
過度に自分を追い込んでしまうのでございます。
本来、追い込みといいますのは、本試験の直前になって行なうものでございます。
それは、ラストスパート的なものでございます。
ゴールが目前に見えているからこそ、今もっている力の全てを、吐き出すのでございます。
逆を言えば、ゴールがあってそこからは走らなくてもよい→エネルギーや体力を残す必要はない→全部を使い切っても支障なし、といった次第でございます。
自分を追い込んで勉強するというのは、本試験があって、その日以降は勉強をしなくてもいいから、追い込みが論理的に「正」となるわけであります。
もしも、です。
まだマラソンの中盤で、ラストスパートをかけたらどうなるでしょう。
明らかに、ばててしまって、以降はまともに走れなくなるのは、小学生でもわかる理屈でございます。
もはや、完走自体が、危くなることでありましょう。論理的に「バカ」でございます。
お勉強も同様でございます。
ときおり、本試験がまだまだ先なのに、追い込みに追い込んだお勉強をする方がおられます。
それも、時と場合が合えば、結構至極でございます。
たとえば、来週には模試がある、といった事情下にあったり、『今月までには○○を済ませたい!』という固い決意があるのなら、別なのでございます。
そのような事情があるのなら、試験勉強期間の中盤にあっても、ラストスパートをかけ自身を追い込むのも、よいように存じます。それも、発奮する1つの「手」でございます。
しかし、あと本試験までは何ヶ月もある、しかも、これといって何かあるわけでもない日に、気合を入れに入れてお勉強したところで、ぐったりするのが関の山でございます。
まさに、先に述べたように、マラソンの中盤でラストスパートをかけたような状態になるわけでございます。
余計にペースは落ちる、進みは悪くなる、やる気は薄れる、嫌になるのが、目に見えるようでございます。
精神力や気合といいますのは、有限といいますか、使える数は限られてございます。
いつ使うのは皆様のご自由ではありますが、何でもないときに使うものではないように思います。
やはり、だれてきて気合を入れ直したいとき、活を入れたいとき、一気に済ませたいとき、目標期限に間に合わせたいときなどに、使うように存じます。
普段の普通の日に、追い込むような真似は、控える方が賢明かと存じます。
2010年12月15日 10:40 AM
★みんなとシェアする