独学でススメ-読むだけで独学合格できるかもしれない、適当なヒントとTips

フェレンギ人のバイブル61〜63

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

『61. 盗めるものは絶対、買うな。』

逆にしてみたら、すっと理解ができた。つまり、「買ってもいいのは、盗めないもの」というわけである。

盗むという行為には、その「物」を見るという作業が欠かせない。

価額、価値、性質、形、意味、重さ、場所云々かんぬんである。

その物を盗もうとして、よくよく、裏表・前後左右、上と下から眺め見るからこそ、審美眼が磨かれていく、物を見る目が鍛えられるのではないか、と考えるのである。

ルパン三世は、盗む技術が優れているだけではなく、審美眼・評価の力も、やはりあったはずなのである。

価値が見えたからこそ、万難を排してでも盗もうとするわけである。価値がわからずして、物は盗めまい。

フェレンギ人は、「絶対」と釘を刺している。

物事をよくよくと見る。それが、盗むの前提である。

展示会で芸術作品を見るとき、何を盗もうかと思ったなら、目の前の作品は一変するであろう。

何を盗むか、目の前の物の価値が問われるのみならず、自身の目も試されているのだ。

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『62. 危険な道ほど利益も大きい。』

裏道には花がいっぱい、ともいう。虎の穴には虎の子供、である。

よくよく言われることなのでアレだが、『危険』であることを忘れちゃいけない。

人は、苦痛や苦労は、忘れようとする生き物である。

実は危険であるのに、それを見ないようにしたり、忘れようとしたり、考えないようにしたりする。

特に、調子が上々のときにその傾向が強くなる。

商売はそもそもが危険と隣り合わせである。その危険さに、感性を麻痺させてはいけないように思うのである。

売上が伸びないといいつつ、欠品や品出しが徹底できていない店が結構数多くある。

売り切れは仕方がないが、いつ入荷予定なのか、そのフォローが全くないのに顧客満足云々を語る。

虎の穴で昼寝している人たちが結構いる。

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『63. 金もない奴の権力なんて、エンジンのない船のようなもんだ。』

どこにも故障がないけれど、なぜか動かぬ車あり。

こんな風な、トンチンカンな存在を揶揄しているのであろう。

人は無償では動かない。動くと思っているのは、理想主義者か思想家だけである。

子供はお腹が空いたら泣く。親たるもの、子が泣けば自分の空腹よりも辛いものである。

言葉は食べれれない。お金はお米と交換できる。お米のほうを取るのが、人としては相対的に正しい。

人々が、お米でなくて、言葉や思想をとったとき、悲劇と悲惨の幕開けである。行き着くところまでいく。

一国一城の主になりたいという理想で始まる商売は、大概、潰れる。どこにもそんなものはないからだ。

食べるという現実なんぼの世界であることを、概念型・論理型・指向型の人は注意しておかないと、ドツボにはまる。

世界は現実で動いているのであって、思想では動いていない。

金を持っていない人の話は尊重しておけばよい。しかし、聞いてはいけないし、真に受けてもいけない。

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