| カテゴリー: 過去のススメ |
お勉強といいますのは、○○をしさえすればよい、というものではありません。
たとえば、野球のバッティングでございます。
確かに、バッティングに上達するには、バットを握って素振りをしたり、バッティングセンターで球を打ち返す練習をしなくてはならないでしょう。
しかし、なのでございます。
じゃあそれだけで、バッティングが上手になるかといえば、全くそんなわけがありません。
走りこんでスタミナをつけ、にぎにぎで握力を鍛えたり、選球眼を鍛えるために通過電車の乗客数を数えたり、移動しているキレイな人を一瞬で顔を見分けて動体筋肉を鍛えたり、腕立て・腹筋・背筋等の基礎トレーニングをしなくてはなりません。
ある特定の「○○」だけをすればうまくいくほど、世の中は、甘くないのでございます。
お料理の腕も、そうではないでしょうか。
料理の実にまずい人がおられますが、こうした人は、必ずといってもいいほど、おいしいものを食べておりません。
1流と付けば何でもよいわけではありませんが、ハイレベルの料理を食べた絶対数が不足しているのでございます。
そして、知識の絶対的な不足でございます。
肉や魚、野菜などの素材の知識、調味料についての知識、食器への造詣などなどが、全くないのでございます。頭にあるのは菓子メーカーと菓子パンの名前くらいでございます。
料理は切って焼いて煮たりするのが上達すれば、また、クックブックを読んで知識さえ身につければ、上達するものではないのでございます。
やはり、自分の目で見て、食べて味わい、そして、自分で作ってみるからこそ、上達していくわけでございます。毎日、料理をすれば上達するわけではありません。
お父さんが料理を作ると、意外にお母さんよりもおいしいのは、明らかにお父さんの方は、お付き合いや接待でおいしいものを食べて舌が超えているからでございます。
子供達から、まずいなあと言われているお母さんがおられましたら、是非とも、有名店を食べ歩くことをご推奨いたします。夜だと値が張りますが、ランチだと非常にお値打ちでございます。
食べるから、作れる。いい物を食べるから、いい物が作れる。
こうした理屈で、いいところへの外食を求めるべきでございます。ファミレスは卒業でよいでしょう。
さてさて、お勉強でございます。
お勉強におきましても、「○○」さえすれば実力が付く、合格するといったウマイ話はありません。
テキストだけを読めば、または、過去問だけ解いていれば合格するなんてものは、そう、難易度の高くない試験のみでございます。
ほとんどの試験では、テキストだけを、問題集だけを、過去問だけをやっただけで受かるわけではありません。
やはり、テキストを読んだのなら、問題集を解く。問題集を解いたら、逆に、テキストを読み直す。読み直したら、今度は過去問を解いてみる、といったように、バランスよく色々に、やっていかねばならないのでございます。
逆を言いますれば、偏るな、という次第でございます。
読んだら解く、解いたら逆に読み返す。これが、お勉強の王道であるかと存じます。
2010年10月28日 9:52 AM
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