| カテゴリー: 過去のススメ |
お勉強といいますのは、やれば必ずできるようになっていくものではございます。
しかし、それは、右肩上がりの、正比例のグラフを描くものではありません。
上がったり下がったりするものでございます。
その上下の動きも、ほんとうに予想の付かない動き方をするものでございます。
上がりに上がり、これでもう大丈夫かと思いきや、その後でズドンと、超低調状態に陥ることもございます。
逆に、もうだめだなあ、止めるかあと思っていながらも、惰性でお勉強をしておりますと、峠を越えたのか、あっというまに合格レベルの実力圏に、実力が伸びに伸びることがございます。
お勉強といいますのは、ほんとうにわたくしたちの主観で行ない、主観で感じておりますので、色々と齟齬が大きいのでございます。
この点、お勉強をする際には、頭の片隅にでも置いていてくださればと存じます。
目の前のことは、思った通りには進みませんし、また、自分が思っているようにもなってはいないのでございます。
このように、惑いの多いお勉強でございますが、さて、あれやこれやのことに疲れてきたら、いっそのこと、一旦、全部をやめてしまうのが宜しいかと存じます。
実力が伸びるにつれて、どうしてか人は、あれもこれもと、手を付けるようになってしまうのでございます。
そして、励めばできてしまうから、これまた、タチが悪いのでございます。
「この前もできたのだから、今日もできる。」
こんな感じで、どんどんと過大な作業を己に課すようになってしまうのでございます。
最終的には、そのくらいバリバリとやっていかないといけないでしょうが、バリバリとやるには相応の経験なりが必要になって参ります。
ここらあたりの塩梅が欠落したままで、過大なことをしていきますと、先に申したように、「あれやこれや」のことで疲れてしまうのでございます。
まず、「あれやこれや」に思いが馳せるようになったことそのものが、1つの実力の伸びの証でございます。
できることはできる、のでございます。
次なる段階は、できることを、どううまくやるか、どう調整付けて疲れないようにやっていくか、に話が移るのでございます。
バリバリやるというのは、気合や精神力のみならず、配分や調整でバリバリできているという側面があるのでございます。
やる意欲一本でバリバリとできるほど、物事は単純ではないのでございます。
以降は、調整の練習と相なるわけですから、まず、一旦は全作業を止めてみて、最も重要で、やるべきことを1つだけ、選んで見るのでございます。
そして、その1つを俄然に、徹底して、集中して、ほかの事など完全に無視してやってみることでございます。
おそらく、1つのことでも結構な負担があるのだな、と思ってしまうかと存じます。
なら、2つ・3つとやっていくことなど、もっと難しいことだと、わかってくるのではないかと存じます。
そこから、自分なりの調整やし切り方が、ほのかに見えてくるのではないかと考えます。
2010年10月7日 9:19 AM
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