| カテゴリー: 過去のススメ |
見た目というのは、実に重要でございます。
わたくしたちの目といいますのは、何でもかんでも、物の像を捉えてしまうのでございます。
きれいなものか汚いものまで、全てが視覚の対象なのでございます。
ですから、よくよく、わたくしたちは見るものについて、注意を払っておかねばならないのでございます。
なぜ人の歴史が始まって、工芸や美術品が依然として存続しているのか、思いを馳せてみてくださればと存じます。
それは、人体がそうなっているから、と考えても、おかしくはないように思います。
さてさて、ぐっちゃぐっちゃの机や、散乱した、あたかも空き巣に入られたくらいに乱雑な部屋を見て、何とも倦怠感を抱いた方は、たくさんおられるかと存じます。
わたくしたちは、自分の目で見たものから、少なからず、影響を受けているのでございます。
やる気というのも同様でありまして、ひと目見たが故に、やる気というのが、疎漏しかねないのでございます。
まず、机の上とその周辺は、整理整頓をしておくべきでございます。
資料やノート、カードやプリント、コピーの類は、きちんとファイルやフォルダ、バインダーに挟むなり入れるなりして、まとめておきます。
それらがごちゃごちゃなだけで、気が散ります。気が散れば、集中が持ちません。
紙類がすっきりしているだけでも、心持ちは違ってまいりますので、まず、この点をお試しください。
次に、机の上や周辺に、勉強道具や教材を、どっさりと置かないことでございます。
テキストや問題集、過去問がどっさりと控えているのを見て、嫌気が増さないわけがありません。
それらは、できるだけ隠しておくように、目に見えなくするように、ご助言する次第でございます。
布を被せるとか、机の下に置くとか、何とかして、視界からその姿の多くを除いておくべきなのでございます。
理想を言えば、机の上にはぽっちりと、テキストか問題集の1冊2冊が、そこはかとなく置かれているのが宜しいかと存じます。
1〜2冊なら、どーんとその姿が襲ってくることもありませんし、テキストのぽっちりとした姿が目に入れば、お勉強をしなければと気持ちを新たにすることもできるように思います。
ただ、隠すようにいいましたが、これは、しまいこむとは違うので、この点、ご注意ください。
本棚や戸棚の中、引き出しの中に、しまってはいけません。
2度と出てこなくなる危険性もございます。
教材類やよく使う道具は、しまってはならず、用のある際に瞬間的に手が届くところに置かれていなければならないのでございます。
しまってしまうと、視界に入らないことから、どんどんと疎遠になってしまうのでございます。
このあたりの微妙な塩梅が難しいものでございます。
よく使うものたちは、身近のすぐ手に取れるところに置き、しかも、視界に入らないようにしておく。
その一方で、完全に視界から断絶しないようにする。
こんな微妙な置き方をしなければならないのでございます。
わたくしは、100円ショップで買ったプラスチックの駕篭にまとめて放り込んで、机の下に置いております。
目には見えないけれども、すぐに手に取れる、といった塩梅でございます。
お勉強におきましては、どっさりと各種道具類・教材類を準備しなくてはなりませんが、見た目はぽっちりとしておいたほうが、心の負担は軽いように考える次第でございます。
やる気が逃げない、整理整頓のやり方を、一度お考えくださればと存じます。
2010年10月6日 11:50 AM
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