| カテゴリー: 過去のススメ |
独学では、勘違いしてはならないことがございます。
間違えてならないのは、唯一、本試験のその時でございます。
それか、模試や本試験に準じた大規模なテストのときのみ、なのでございます。
ほんとうの意味で、間違えてはならないのはごくわずか、数えるくらいしかないのでございます。
ですから、日々のお勉強では、間違えたり忘れたりしても構わないのでございます。
毎日のお勉強においては、ミスや忘却を気にする以上に、どうしてそれらが起こったのかを特定し、原因を究明し、今後2度と起こらないようにすることが肝要なのでございます。
反省だけならサルでもできる、と申します。
悔やむだけなら、誰でもできるのでございます。
大切かつ重要なことは、間違いを認め受け入れ、今後そうしないようにする事でございます。
この点は、これぐれも勘違いをなさらないようにしてくださればと存じます。
ところで、悔やむくらいでありますから、日々のお勉強にて、自分の過ちや間違い、ミスや忘却を見つけるにつれて、おそらく、心の中にはどす黒いものが沸き出るかと存じます。
しかしながら、それらをある一定のところで抑えて、エネルギーの矛先を前向きに転換することも大事でございます。
心のバランスとをとるというか、目の前の衝撃に耐えるというか、いなすというか、そういう練習も、日々のお勉強のなかでやっておくべきなのでございます。
というのも、本試験になればなるほど、落ち着くことが重要になるからでございます。
本試験では、必ずこれまでに見聞きもしたことのない新しい問題や、難問奇問珍問の類に遭遇することとなります。
もちろんのこと、これらの問題は、早々に解くことができませんから、問題文を読んだ途端、(なんだこりゃ!)とショック状態になるのでございます。
本試験というときに、いちいち見知らぬ問題と遭遇するたびにショックを受けていれば、合格などできたものではありません。
ですから、多少のショックには動じないようにする練習を、日々のお勉強からしておかねばならないのでございます。
その練習のよき材料となるのが、日々のお勉強でのわからない・できない・忘れたことなのでございます。
多少のことでは動じない練習と、また、たとえ動じたとしても、すっと落ち着けるように練習しておいて欲しく存じます。
人間は慣れの生き物ですので、できないことなどを何度も経験しておきますと、その分だけ、図太くなると申しますか、腰に粘りが出るといいますか、逆境に強くなるものでございます。
(こんなこと、幾らでもあったわい。何とななるべさ!)といった塩梅でございます。
日々のお勉強で不可避的に遭遇する、わからない・できない・忘れた事を、返す刀で自分の肥やしにしてくださればと存じます。
失敗や間違いは成功のもと、といいますが、わたくしには、やはりそのように実感する次第でございます。
時と場所さえ間違わねば、失敗や間違いは妙薬なのでございます。
毒も転じて
2010年9月6日 2:53 PM
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