| カテゴリー: 過去のススメ |
『1. もし他人のものを拾っても、絶対返さないこと。』
自身が、やるかやらないかは別にして、こういう人がいるということは、胸にしておくべきである。
物を貸しても返さない人がいるのだから、物を拾ったなら、更に返さないのは自明の理である。
一言で言えば、物を落とすな、そして、物を落とすかのような扱いはするな、である。
もっと言えば、大切なものは外に出さず、しまっておけ、である。見せびらかすな。
取り返すために徒労を重ねるよりも、落とさないように・無くさないする。これ肝心である。
また、落とした当の本人が、忘れていることは多々ある。お金ですら、落とし主は出てこないときがある。(表にはできない犯罪がらみの資金や脱税で銀行にも置けないお金だろうけれども。)
こういう人・こういう事情もあるのだから、返そうとしなくてよかろう。
また、拾ったものが盗品なら、もうけもの。こちらは善意の第三者。
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『2. 正直な顧客はだますことができない。しかしやってみる分にはかまわない。』
正直な人、素直な人は、得てしてだますことはできない。
そして、常識を持つ人も、これまた、騙し難い。
中途半端に欲を持つことの愚かしさを知っているからだ。正直者は、ほんとうに騙されない。
しかしなかには、それを装う者もいる。
そして、欲を出して騙されたときに、正直者を装う者もいる。自分の動機や欲を棚上げして、騒ぐ。
騒ぐのが大きいほど、衒う者である。自身の欲を隠す者である。
目の前の人が本物かどうか、試してみる意味でも、「やってみる分には構わない」のである。
天はお見通しであり、天がそれをやっているのかもしれない。
ただ、騙すかどうかは、本人の道徳に拠るだろう。また、騙されたのなら、自身が正直者かどうか、改める機会とすべきであろう。
再度言う、中途半端に持つ欲ほど、身を損なうものはない。
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『3. ものを手に入れる時、必要以上に金を使わない。』
骨董を買うときに、どんなにほしくても、決めたそれ以上の額を使わない人がいる。
賢明な買い方かと思う。人は、意外に自分の買う「物」がわかっていない。知らない物を買うときは、得てして、大損する。
物の価値がわからぬ者が、得てして、余分のお金を使うのだ。知性の問題なのである。
また、お金を使うときは、財布の紐がかなり緩んでいることを知らなくてはならない。
家を買うと、なぜだか、ばったばったと家具を買い込む人がいるが、典型的な例である。
そのときこそ、〆に〆て、有用かつ長く使えるものを吟味し、よくよく考えてそろえていかねばならない。
紐が緩んでいるので、あっというまに、お金が飛んでいくのである。
「必要以上」というのは、自身の必要を知ってこそのものである。
必要を知る、要を知ること、お金のかなめを知ることが、よりよいお金の使い方であるように思う。
逆の、必要以下に払わない、としないところがいいと思う。
必要な分を払わねば、必ずどこかで取り返される。長い目で見ればほんとよくできている。
がめつさにも
2010年8月6日 1:15 PM
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