独学でススメ-読むだけで独学合格できるかもしれない、適当なヒントとTips

一覧表化

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

幽霊の正体見たり枯れ尾花、なんて申します。
不安な心持ちでいると、なんでもないものでも恐ろしく感じてしまう喩えでございます。
心にやましいものを抱く者は、配偶者の何気ない一言にも慌ててしまうものでございます。
最近は帰るのが早いのね、くらいの一言でアウアウしてしまい、うの字が発覚した友人を知っております。
まさかうの字の代償のために早く帰ってきたのが裏目になるとは思いもよらなかったでしょう。
さて、これと同様の理屈が、お勉強にも成立してございます。
わたくしたちは、よくわからないものを不安に思う生き物でございます。そのうえ、忘れっぽい生き物でもございます。
「よくわからないものを不安に思う」この文章から、「もの」を抜き取りますと、「よくわからない」と「不安」の意味になります。
つまり、です。よくわからんなあ、とかいまいち意味がつかめないところがあっても、その時は、その「ところ」がはっきりしていますので、それほど不安には思わないのでございます。
しかし、忘れっぽいのがわたくしたちの性でございます。2〜3日も経てば、その「ところ」を忘れてしまうのでございます。
ですから、頭に残るのは「よくはわからない」という意味の断片が居座り続けるのでございます。
これが、お勉強上の不安の元ダネとなるわけでございます。
お勉強に不安は付き物でありますが、それはわたくしたちが、その不安の真の発生源・元のところ・原点をすっかり忘れてしまうからございます。
逆に言うなら、不安の元ダネを忘れさえしなければ、不安はそれほど大きく成長しないのでございます。
もっと逆に言えば、不安の原点を忘れるに任せておれば、お勉強が進むに連れてよくわからない事はどんどん増えて参りますから、結果的に不安ばかりが大きくなっていくのでございます。
お勉強中におきましては、メモでもポストイットでも日記でも構いません。不安に思うところを書いておく事を推奨するものでございます。
そして、1週間なら1週間、10日なら10日で、一覧表にまとめる事をお勧めいたします。
個々ばらばらの不安を一堂に集めてみますと、元気がやる気が出るわけではありませんが、(ああ、ここはやっとかなあかんなあ)とか(こら、要注意だわ)とか、(見直しておかんと)と思いを強めるかと存じます。そうなのです、不安はそれほど湧かず、潰してしまうべき復習項目を思うのみなのでございます。
テキストの読み込みや問題演習をするうちに、自分の不安な箇所を発見するかと思います。
「コレ苦手だなぁ」「コレはどうしても忘れてしまうなあ」「コノ問題はなんだか間違えそうだ」と不安に思ったものは、取り敢えずはページ数、単元名、項目名、問題番号をメモしておきましょう。
今はその不安に対処できませんが、後でやればよいだけの話。ならば、その後の時に備えて、その場所を残しておくわけでございます。
そして、ある程度溜まってきたら一覧表にしてくださればと存じます。
この日々のメモから一覧表にまとめる作業は、日々のお勉強のみならず、模試前や本試験前にも功を奏すかと存じます。
本試験の1週間前や前日、当日ともなりますと、意外にする事がなく、手持ち無沙汰になるときがございます。しかし、何だか試験への不安のみが燻ってございます。
こうした時に、一覧表にリスト化された不安な箇所をひとつひとつ潰していくと、不安を帳消しにして逆に、自信がもりもり湧いてきるかと存じます。
不安に思ったことはおざなりにせず、メモに、そして一覧表化して残していきましょう。


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