独学でススメ-読むだけで独学合格できるかもしれない、適当なヒントとTips

せめて動かせ

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

調子のよいというときは、頭がすらすらと気持ちよく動くものでございます。
言葉ひとつ持ってしても、違うのでございます。
すらすらっと頭に入っていき、試験の用語や語句が元気よく引っ付いてくるのでございます。
それはあたかも行進でありまして、滞りというのもが全くありません。
まるでパレードのように、内容が頭に入って来るのでございます。
これとは逆に、頭の調子が良くないときは、まるで渋滞・大行列でございます。
言葉ひとつ、満足に入っていきません。
言葉ですらだらだらですから、況や文章をや、でございます。
テキストを見入っても砂を噛んだ状態で、問題を解こうとしても何の妙案も湧かないものでございます。
さて困ったと思っても、これといって打開策もなく、だらだらと何の達成感もなく時間を過ごすことと相成るわけでございます。
頭の動かない状態の代表は、食後でございます。
物を食べますと、どうしても胃の方に血が流れていきますから、頭の方は少し貧血気味になるものでございます。
また、名画名曲を聞いた際も、頭の動きは鈍くなってしまいます。余韻を楽しんでいると申しますか、ぼんやりと過ごしてしまうものでございます。
このような、頭の動きが鈍いときは、いったん区切りをつけるのがよろしいかと存じます。
頭が満足に動かないのであれば、身体でも動かすべきでございます。
日本語には、「腹ごなし」という優れた言葉がございます。
散歩をするなり、雑用をしてしまうなりして一仕事・一雑用すれば、頭の方も少しはしゃんとするものでございます。
どこぞの貴婦人の出ではあるまいし、ぼんやり突っ立っているほど暇な身持ちではありません。
物が片付くし、消化が進んでカロリーは消費されるし、頭はしゃっきりしてお勉強は捗るし、いいことだらけでございます。
しかし、身体も動かしたので、頭も動くようになるかというと、すべてがすべて、そうなるわけではありません。
やはり、ぼんやりとしているときもございます。さすれば、2の矢・3の矢の出番でございます。
それでも頭が動かないのであれば、手を動かしましょう。
これまでの勉強のなかで、不安なところや弱いところを開いて、紙の上に相関図を書き出してみたり、問題集・過去問の問題であれば、問題文や選択肢、解説を模写してみます。
問題集のページにあるもの1すべてを、いったんノートや紙の上に書き出せば、問題の背景や構成、出題者の意図が見えるものでございます。
頭が動かないのであれば、手を動かせばよいのでございます。
それでも、なんだかぼんやりとしているなら、机でも動かしてみましょう。
左右横30センチの移動でも構いません。
場所というのは意外に重要でありまして、部屋の隅っこで光量が低いとそれだけでお勉強の能率は落ちがちでございます。
また、気持ちの変化というのも大きゅうございます。いつもとは違う感じになれば、新事態に適応しようと頭の動きも良くなるものでございます。
常日頃の勉強場所から離れて、カフェやファストフードのお店に行くと何かしら捗るのも、環境が変わって脳の動きが活発になるからでございます。
机の場所も変えたなら、文房具やスタンドといった小物の位置も変えてみればよかろうかと存じます。
変えていくうちに、ほとんど使わない不必要なものはどこかにしまったり処分したり致します。
部屋が心を写す鏡なら、机上は頭の中を現すものでございます
机上がすっきり様変わりすれば、頭の中も並行してすっきりすることでしょう。
頭が動かないのでぼんやりするのも、ひとつの趣味、引いては気晴らしではあります。
人生においては、そうしたことが必要な事もありましょう。
しかし、ぼんやりは、本試験後・合格発表後に合格証書を手にしながら、いくらでもすることが可能でございます。
ひねもすがたりするのも結構ではありますが、今がやるときであるなら、現状をきっぱり断ち切って目の前のことにお励み下さればと存じます。
そのためには、まず「動く」ことでございます。


とりあえず何かで

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