独学でススメ-読むだけで独学合格できるかもしれない、適当なヒントとTips

古本について

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

基本的にわたくしは、本屋さんよりも古本屋を利用するものでございます。
といいますのも、古本屋での価格こそ、本の価値を現すものと信じているからでございます。
かつて、古本屋のおやじほど、本の価値に精通した職の方もいませんでした。
今では、古本屋チェーン店が覇を競っておりますが、やはり、その本の価値を供給された量を踏まえて、合理的な値段を設定してございます。
まあまあ、穏当に当っているかと存じます。
いくらメーカー側が定価735円だと言い張ろうとも、古本屋に流れた時点で105円になることは多々ございます。
読んでみれば、(ああ、やはり105円の内容だわ。)とか、(ジュース代くらいの価値しかないね)、(年末まで置いてみて再読しなければゴミだな)と相思うものでございます。
もちろんのこと、掘り出し物・大いにおトクになる場合もございます。
ベストセラーであったり内容が優れていてたくさん刷られた本は、供給量が飛びぬけておりますから、その分だけ値段が安くなるものでございます。
こうした場合だと、優れて面白い本を105円で読めるわけですから、@ホクホクするものでございます。
本一般につきましては、新書を扱う本屋よりも、古本屋のほうが賢明であるかと存じます。
さて、では、お勉強においての、本屋の利用についてでございます。
基本的に独学では、古本屋での教材購入をしないように申しております。理由は明白でございます。
わたしたちのやる気をしっかり受け止めて、使いに使われ、読みに読まれ、解きに解かれる優れた教材といいますは、古本屋に流通しないからでございます。
良くお考えください。
いい教材には、思わずが引かれたり、どうしても、何か注釈やメモ、注意事項をメモしてしまうものでございます。
それは、お勉強が順調に進んで、わたくしたちの理解や読解が及ぶからこそ、そうなるからでございます。
逆にいえば、何かを書き込みたくなったりするのが、優れた教材と相成るわけでございます。
これが、悪い教材だと何も書き込めなくなるものでございます。
読みにくければ理解に及びにくく、何を書いていいやらわかりませんし、専門用語と漢字の羅列では、読むことさえままにならないことでしょう。
ピントのずれた問題集というのも、やっていて砂を噛む感が大で、大いにやる気はそがれてしまいます。
そうなのです。
古本屋で売られている綺麗な教材というのは、元持ち主が何も書き込まなかったといえるわけでございます。
「何も書き込まなかった」という事実の意味するところを、踏まえて欲しく思います。
そして、買取の場面を思い浮かべてほしく存じます。
元の所有者は、自分のメモを書きに書いた、線を引きに引いたテキストや問題集を売りに行くでしょうか。
使い込んだ教材は、ぶっちゃけいうと、手垢でどす黒くなっていますし、線やメモの書き込みでしわしわのどろどろでございます。
はっきりいいますと、売れたものではなく、買取に値する代物ではないのでございます。
古本屋の買取係員も、使い込んだどろどろで、怨念が染み付いたような教材を引き取ることはないでしょう。
売るほうの立場からすると、買ってはみたが使わなかった、若しくは使えなかったために、「結果的に綺麗」なままであった教材を売りに行くのではないでしょうか。
古本といいますのは、新古書でもない限りは、誰かの手を伝わってきているものでございます。
その誰かの手から、どうして本が離れることになったのか、ご一考くださればと存じます。
古本屋に流れる教材というのは、「使われなかったから」、つまり、使いにくかったり内容が乏しかったり、記述に工夫がなかったりしたものが多くございます。
よっぽど名が通って、実績がある出版社の教材以外は、いくら安いとはいえ買わないほうが良いかと存じます。
基本的にわたくしは、お勉強の教材におきましては、古本屋を利用しておりません。
わたくしたちが欲しい教材は、使い手が使いに使う、わたくしたちの努力を大いにかさ上げしてくれる一冊でございます。
しかし、そうした教材は、古本屋には、売り買いの構造から流れないようになってございます。
この点を、頭の片隅に入れておいてくださればと存じます。


教材の古本利用は

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