独学でススメ-読むだけで独学合格できるかもしれない、適当なヒントとTips

数で縛る

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

独学といいますのは、自分から意欲的に・自主的にお勉強に取り組まなければうまくいかないのものでございます。
何しろ、監督してくれる人がいませんし、指導してくれる人も居りません。もちろん、後見してくれるバックアップ要員もございません。
何事においても、自分の意思を働かせ、心を鼓舞し、前進していかねばならないのでございます。
とはいえ、言葉だけなら簡単そうに見えるこの自主性というものは、ときに重荷になるのでございます。
自主性・自主的であったものが、何時の日か義務や拘束に変わるようになるからでございます。
自分から始めたことなのに、気付いたら何時の間にやら己を縛る縄になっていたというわけでございます。
基本的に、人間といいますのは、義務や強制を嫌う生き物でございます。「べき」と思うだけで、しんどくなる生き物でございます。
酒好きでも、飲めといわれればおいしくありませんし、肉好きでも、食えといわれればそんなに食べられないものでございます。
意思を働かせたり意欲を燃やすことに面倒くさくなったらどうするか、独学においては重要な問題なのでございます。
自分であれこれしていくのを、(しんどいなあ)と思うようになった場合は、意欲するのは一旦停止するのが良いかと存じます。
イヤイヤなのに、やれやれ騒いでも仕方がないものでございます。
そして、意欲を出そうとする代わりに、数で己を鼓舞して行くのが良いでしょう。
〜する、〜しようと考える代わりに、○回だけする、○ページだけ読む、○問だけ解く、○分・○時間だけやるというように、「数」で目の前のお勉強を裁いて行くわけでございます。
数で考える利点は、終わりが明確であるという点でございます。
○○さえやればいい、○○分さえ凌げばいい、といったように、ゴール・解放地点が見えているだけでも、お勉強がしんどくなってきたときは助かるのでございます。
たとえば、腕立てを1000回せよといわれたなら、できないことはないのでございます。10回10回10回と小分けに小分けしてやっていけば、何時の日か千という数字を達成することができましょう。
しかし、これが、単に「腕立てをしよう」のみの看板しか揚げていないと、なかなかにしんどいのでございます。
おそらくは、大半の人が1000回どころではなく、500回も行かないままにやらなくなってしまうのではないかと考えます。
1000という数字が明白にあるだけで、取り敢えずの回数は確保できるわけでございます。
ある程度の回数、そこそこの勉強時間と演習数を確保できてしまう点が、数で見て行く利点なのでございます。
だれてきたり、倦んできたり、飽きてきたりしたときは、数で縛って割り切りながらお勉強を進めて欲しく存じます。
ちなみに、飛行機は高度が高いと安定し、逆に低くなると危険度が増すと申します。
お勉強におきましても、低調不調状態が最も挫折に近い位置にございます。
「数」で縛ることで、低空飛行状態を凌いでくださればと存じます。


やる気を搾り出すよりも

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