独学でススメ-読むだけで独学合格できるかもしれない、適当なヒントとTips

いい方向・悪い方向

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

今やっていることが、正しいのか、よいのかは一概にいえるものではありません。
よくないなあと思いつつ続けていることは、多数あるかと存じます。
深酒・つまみ食い・甘食・菓子パン・御菓子・運動不足などなど・・・。
しかし、当の本人が、「よくない」と知っているだけでも、改善の余地がございます。
機が熟せば、きっとそのよくないことは解消して行くことでしょう。
去年の夏服が着れなくなったり、健康診断でこれまでにない注意がついたりすれば、何かと直していこうとするものでございます。
しかし、問題の根が深いのは、当の本人がいいことか悪いことか気付いていないときでございます。
ごく普通にやっていること、日常的になっていることが、実は、将来の大きな問題になりかねないのでございます。
本人はまったく気が付いていないのですが、たとえば、濃い味付けが好きな人がございます。
舌にびりびりこないと食べた気がしないという人でございます。
何でもべったりどっぷりかけて食べる人でございます。
当の本人はまったく気が付いていないのですが、他人からすればちょっとそれはないよ、味覚大丈夫?という話になるのでございます。
で、味覚に失調の起きる病気に罹っていて緊急入院するというわけなのでございます。
このことは、某友人の実話なのでございますが、当の本人はまったく味覚の変化に気が付いていなかったとのことでございます。
これが配偶者か子供でも居れば、「味濃いわ!」と怒鳴られるか、「食えん!」と罵られたかしたのでしょうが、なにぶん1人暮らしであったので、発見が遅れたという次第でございます。
このように、自分ひとりでは、なかなかに本当に深刻で重要な問題に気が付かないのでございます。
逆に言えば、いま認識しているよい・わるいというのは、それほど重大なものではない、ということができるでしょう。知っている分、何かと手配ができるからでございます。
さて、自分の気付かぬいいこと、とりわけ悪いことについて、わたくしたちはどうしたらいいかというわけでございます。
自分ではわからないのですから、どうも対処に困るものでございます。知らないものをどう知ればいいかという、矛盾した話だからでございます。
しかしながら、わたくしたちは人間である以上に動物でございます。
生物としての予兆といいますか予感を持ちうるものでございます。
わたくしたちは何の何が良くて、何が悪いということはできませんが、(これはいいかも?!)(こいつはまずそうだなあ)という予感は持つものでございます。
こうしたカンも判断における重要な要素でございます。
ダメな店というのはどういう内装をしていようが、POPをしようが、チラシを打とうが、メニューを前面に出していようが、ダメな感じがするものでございます。
いいな!と思うことやものは、論理的な結論から引き出されるものでなく、やったら即わかるものでございます。
こうしたカンが、わたくしたちの方向を際立たせているかと存じます。
いま、自分が向かっている方向が、いい感じなのか悪い感じなのか、1月に1回、ワンシーズンごとに1回、振り返ってみるのが良いかと思われます。
良くはないなあという感があるのなら、何か気付かぬ良くないことが水面下で進行中でございます。
いいんでないかい、少なくとも悪くはないという方は、穏当に事が進んでいると申せましょう。
細かく各個にいいか悪いかはいえませんが、大まかに大雑把な方向性の当否は、意外にわかるものでございます。
自分がいい方向に進んでいるか、悪いほうに向かっているか、まず方向性から考えて、個別のことに考えを進めれば何かと問題点が浮き彫りにあぶり出されてくるかと存じます。
種々様々の小細工を弄するよりも、まずは、自分の求める方向に舵を切るべきかと存じます。


向かう方を

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