独学でススメ-読むだけで独学合格できるかもしれない、適当なヒントとTips

完全には忘れない

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

本日のススメは記憶についてでございます。
お勉強と記憶には、切っても切れない関係がございます。
殊、試験勉強におきましては、ふたつを切り離して考えてはならないのでございます。
それは、本試験という存在があるからでございます。
いくら一生懸命お勉強をしても、確かな記憶がなければ本試験では呆然として時が過ぎ行くのを待つのみでございます。
人生で味わいたくないことの筆頭が、無力感でございます。
全く実力未分化で本試験を受けたときの、周りは鉛筆をすらすらと動かしているのに、当の我が身は問題に何が書かれているかもわからない無力な状態に陥るようなことは経験したくないものでございます。
傷つきますわな。
確かな記憶と確実な知識が出来上がってこそ、お勉強は完結するものであることを、常々意識してくださればと存じます。
さてさて、とはいえ、わたくしたちは忘れっぽい生き物でございます。ときどき、隣で寝ている人の顔すら、常々忘れたいと思っているのか、忘れてしまうものでございます。
わたくしたちは斯くの如き忘れる生き物でありますから、日々お勉強を通して、記憶を新たにしているわけでございます。
とはいえ、ときに自分の憶えの悪さに嫌気が差すこともあるかと存じます。
しかし、こうお考えくだされば、記憶の真実がお分かりいただけるのではないかと存じます。
わたくしたちは、完全には忘れないということでございます。
記憶の取っ掛かりやらフラグメント、断片、素子、基体、ベースなどなど、皆さんのしっくり来る言葉でようございます。
わたくしたちは、お勉強をすれば、多少の何かしらの記憶は創り上げているという事実を忘れてはならないかと存じます。
お勉強後に見直しても。全く見聞きしたことがないとか、初見であるというわけではないのでございます。
わたくしごとではありますが、再受験することになった試験の再暗記の作業は、前年比の5割から6割の労力で記憶が完了した感がございます。
忘れていると思っていても、いざやってみれば、記憶を甦らせることは意外にできるのでございます。
わたくしたちは自身が憶えが悪いように考えていますが、実際のところは、単に思い出せられないだけなのでございます。
お勉強中には、(あーそうそう)とか、(これこれ)といった台詞を吐くかと思いますが、この言の通りに、記憶の何たるかは頭の中にあるのでございます。
問題は、思い出せられるかどうかなのでございます。
逆に言えば、思い出せるように憶えているのかどうかという点でございます。
憶えるということと思い出すということを、ごっちゃにしていないかをお確かめくださればと存じます。
憶えが悪いなら、2段階で記憶というものをお考えくださればと存じます。
「憶えるには」と、「思い出すには」のふたつの段階を踏まえれば、記憶の負担はより和らぐかと存じます。


2段

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