独学でススメ-読むだけで独学合格できるかもしれない、適当なヒントとTips

ずる賢さ

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

試験というのは、真理を求めているわけではありません。
真理というのは、わたくしたちよりも能力があってヒマな人たちが、塔に篭って求められておられます。
彼らのお仕事を奪ってはならないかと存じます。また、こちらとしても御免蒙ります。
さて、試験なのですが、試験というのは実力や能力、知識や経験、技能の検査でございます。
この点を、取り違えてはいけないと考える次第でございます。
先ほどいいましたように、真理は別のところで求められている事柄でございます。
当方では求められていないのでございます。
できるかできないか、知っているか知っていないのかを調べるのが試験なのでございます。
調べるにあたっては、前もって検査項目というものがございます。
たとえば、車の完成品がきちんと動くかどうかについて、あるときは舐めて味を確かめてみたり、このときは撫でてみる、といったようなことはありません。
あらかじめ決めてあるチェックポイント、たとえばタイヤが4つあるとか、ハンドルが丸いとか、そういった車に関係する諸々の項目について検査を施すかと存じます。
そして、この検査をパスしたものから、市場に運ばれるというわけでございます。
この「検査」を通るためには、検査項目のテストに適わなければいけないのですが、逆にいえば、その項目さえ通ることができればよい、と考えることができるわけでございます。
では、わたくしたちの検査項目とは何か、というわけでございます。
それは、過去問の問題であり問題集の問題なのでございます。いうなれば、それらの諸問題群というのは、品質検査の項目群ということができるのでございます。
独学では、問題の一問一問をしっかりやるようにいって参りましたが、それはなぜかというと、検査への応答形式を得るためだからでございます。
いうなれば、問題集とは、面接の応答集ということができるかと考えます。
面接では、ある程度、聞かれることは決まっております。ですから、『こう問われたら、こう答えたらいい』パターンをたくさん有することで、どんな質問が飛んできても切り返すことができるようになるのでございます。
試験も検査である以上、検査項目はある程度固まっているものでございます。
一問一問をしっかりやっていくことで、そうした検査に通りやすくなるのでございます。
また、高度な応答についても、たとえば、『こう問われたら、こう答えよう』、『こう問われるのだから、これこれを憶えておこう』『こう問われるのだから、これこれは手を抜いても良い(力を入れなければならない)』といったように、考えられるようになるのでございます。
一見すると、わたしたちは徐々にずる賢くなっていくということができるでしょう。
しかしながら、試験においては、膨大な試験範囲、落とすことのみを目標にした試験問題の存在、些細な事柄を突いて来る選択肢といった事情下にあり、まじめ一本で行けばうまくいくわけではありません。
「ずる」は得てして割に合わないので良くはありませんが、多少の賢さは必要であるかと存じます。
勉強というと何か高貴なことのように思ってしまいますが、検査だと思えば、はしょれる部分・省いてもいいところが、明白になって来るのではないかと存じます。


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