| カテゴリー: 過去のススメ |
ポイントは何かと申しますと、やはりコツコツでございます。
小さな積み重ねが、大きな飛躍を生むのでございます。
目の前のことができずして、その先のことはできません。
目の前の道を歩かずして、何ゆえ数キロ先に進めるというのでありましょうか。
小学生でもわかる理屈であるかと存じます。
コツコツというけどねえ、と仰る方も居られるかと存じます。
古臭い処世訓だねえ、と訝る方が居ることもわかってございます。
しかし、わたくしは真理であると考えます。良いか悪いかを関係なく考えてほしく存じます。
先ほど、小さな積み重ねが飛躍を生むと申し上げました。
この飛躍は良いも悪いをも含んだものでございます。
こう考えてみてほしく思います。
コツコツと小さな悪いことをしてみる、と。
大層なものでなくても、それが重なるとどうなるか、その意識が肝要であるかと存じます。
たとえば、会社の備品、メモやらペンやら、コピー用紙やインクリボンをこっそり持って帰ったり、会社に送られてきたものを自分だけ多く持って帰ったり、チクリと人の悪口をいってみたり、おつりをくすねたり、残業で帰ってきたときに稼ぎが悪いねみたいな目つきで眺めてみたり、自分より職階の低い人には辛く当たったり、舐めた言動をしてみるのでございます。
これらは、小さな悪いことでございます。
大きな経済的損失や被害があるわけではありません。
しかし、こうしたことでも、積み重ねられると、信用は無くなるは、嫌われるは、重要な仕事はこなくなるは、捨て馬・当て馬のような仕事しか来なくなるものでございます。
要するに、ロクデナシになるのでございます。
こうした、悪化する理屈は、簡単にご理解いただけるのではないでしょうか。
コツコツが良いといえるのは、まさに、この逆であるかではないでしょうか。
コツコツの悪化は確実に起きる現象でございます。小言の多い人が、嫁や子供からも捨てられるのは道理でございます。
悪化は確実にあるのですから、良化もあっておかしくは無いものでございます。
いいことなんて無かった、という方も居られますが、良化といっても、そのすべてが目に見えるものではありません。
本人の意識できないところ、たとえば、あなたの背中や顔つきになって現われているかもしれません。
久々の同級生に会えば、彼らがどう生きてきたか、わかることでありましょう。そして、また、あなたも同級生から窺われているものでございます。
自分で見える範囲はすくのうございます。他人から我が身を見ることの方が多いくらいでございます。
なぜコツコツなのか、なぜ地道なのか、と言われたときは、悪化は確実に起きるのであるから、良化があって不思議ではない、とお考えくださればと存じます。
捨てる神あれば拾う神あり、でございます。
福過はあざなえる縄の如し、でございます。
悪い方だけ特に目に付くだけでありまして、良い方・福の方も出てきていることをお忘れないようにしてほしく思います。
良いと悪いは
2008年12月26日 3:27 PM
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