| カテゴリー: 過去のススメ |
人間は、意味や意義の確かなもの、そのほか、実感の伴ったものには、それほど不安の心を抱かないものでございます。
お水のお姉ちゃんたちが饒舌なのは、お客様に対して探りを入れているためでございます。
喋ることにより、情報をつかんだところで、お姉ちゃんたちはさまざまな戦術を練って来るのでございます。
お仕事は何、お年はいくつ、好きなものは何?、御趣味はなどと質問を重ねるのは、故あっての事、もっというならば、自衛の為のおしゃべりということができるかと存じます。
話が上手でないと、人はもてないと申しますが、さもありなんでございます。
その人となりがよくわからないために、お相手の人は、心中に不安を抱いているからでございます。
この点わたくしなどは、お菓子と菓子パン、美食以外のことはまったく喋らないものですので、これまで大きく損をしてきましたが、性分であるから致し方がないと諦めている次第でございます。
相手に不安を抱かしていないかどうかをお調べくださればと存じます。
笑顔がよいといわれるのは、それだけ不安を呼び覚まさないからでございます。むっつりしていれば、それだけで噛み付かれそうな感じがございます。
不確かなもの、意味のわからないものを明らかにするのが、会話やおしゃべりなのでございます。
不確かなものを確かなものへ、意味不明なことはっきりさせることは、心中の不安を晴らす第一歩とお考えくださればと存じます。
さて、お勉強においても、同様の理屈があるかと考えます。
見知らぬこと、よくわからないことへは、否が応にも不安が湧き上がってくるのでございます。
不安があればあるほど、お勉強へのやる気はそがれるものでございます。
しかも、それは、時間が経過するたびにますます、大きくなってくるのでございます。
お勉強の進みが遅くなったり、なんだかやる気がなくなってきたときには、無理して自分を鼓舞するよりも、不安なところはないか、意味不明の事を残していないかどうかをお確かめくださればと存じます。
あるようなら、簡単な探りを入れて正体を確かめてみることでございます。
完全なる、白日の下の「わからない」というのは、ある意味、安心なのでございます。
わかっているような、わからないような、できているような、できていないような事柄が、心中の晴れない不安を呼び起こすのでございます。
できないなら、これこれはこれこれの理由でできない、とか、○○の点がわからない位の把握をしておくべきなのでございます。
できれば、メモっておくことでございます。
そうするだけで、とりあえずの応急処置は済んだとお考えくださればと存じます。
また、ぐっと不安も治まるのではないかと存じます。
不安が軽くなれば、お勉強への活力も戻ってくるものでございます。
意味不明・わからないことを明らかにする不安対策のあることを、ご理解頂ければと存じます。
ちょっと探りを
2008年11月21日 12:37 PM
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