独学でススメ-読むだけで独学合格できるかもしれない、適当なヒントとTips

気づかぬ疲れ

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

瀉血(しゃけつ)という療法があったことを、御存知でしょうか。
瀉血とは、意図的に血を抜く治療法でございます。
悪い血・毒の血を身体から除去するのが、その目的でございます。
主に、蛭(ひる)を患部に当てて、血を吸い出していたといいます。
かのモーツァルトも、この瀉血の治療を受けていたとか。
今となっては、蛭で血を吸い出すなんてとぞっとしてしまいますが、かつては、割合、一般的に行われていたそうでございます。
頭に血が上りやすい人などは、血が無くなれば、それだけカッとすることも少なくなるし、怒る度合いも柔らかくなるわけですから、全く効のないものでもなかったのだろうと、考える次第でございます。
やはり、血と体調の関係は深いものがあったのだなあと思う次第でございます。
お勉強においても、「血」というものは、縁のあるものでございます。
お勉強というのは、ひとつの姿勢を強いられる作業でございます。
ですから、わりかし、身体に負担をかけているのでございます。
これは、日常生活で感じる諸々の疲れとは違った、独特の疲れであると考える次第でございます。
仕事や家事の後では、はっきりと、ああめんどくさかった、だるかった、終わった終わったと、疲れを意識できるかと存じます。
しかし、お勉強の疲れは、どんよりした、くぐもった疲れといいましょうか、ほとんど知覚のできない疲れといえるのでございます。
お勉強の疲れは、別種の疲れであるとお考えくださればと存じます。
何時間かのお勉強をした後で、ラジオ体操のなかの体操をひとつかふたつしてみれば、その疲れを実感できるかと存じます。
身体を動かしてみると、意外なところに痛みがあったり、重さを感じるものなのでございます。
わたくしなどは、腰痛持ちであはありませんが、長く座る姿勢を取った後に身体を動かしてみると、腰の辺りに鈍い痛みを感じるものでございます。
ですから、腰をフラフープでもするように回転させてございます。
そうすると、本当に爽快といいますか、血の巡りがよくなって気力が回復するといいますか、大分、疲労が和らぐかと存じます。
お勧めなのは、お相撲さんのように股を開いて中腰になり、肩を右肩なら左へ、左肩なら右の方向に押して肩を入れる体操でございます。
お勉強というのは、肩と背中と首、そして、意外に腰に負担がかかってまいりますので、この肩を入れる体操であれば、疲労箇所全てをほぐすことができるかと存じます。
わたしは、イチロー選手がこの肩を入れるストレッチをやるのをテレビで見て、それ以来、愛用の体操のひとつとなっております。
びりびりと身体の疲労箇所に、血がめぐっていくのを実感できるかと存じます。
お勉強も体力勝負でございます。
こまめに疲労を抜くことも、お勉強のひとつであることを御理解いただければと存じます。


疲れ切ったら

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