| カテゴリー: 過去のススメ |
基本的に、独学では、同時期にAをやったりBをやったりするのでございます。
たとえば、テキストを読みながら問題集を解いたり、問題集を解きながら過去問を見てみたり、試験用の資料を見つつテキストを参照する、または、その内容をテキストに書き写したりするのでございます。
Aのみ、Bのみをやるというのは、よほどの理由、正当な事由がない限り、行わないものでございます。
たとえば、○月いっぱいまではテキストを読んで、それ以降は問題集をやる、といった風にはやらないのでございます。
定食と同じ発想でございます。
いくらご飯がおいしくても、食べるのがご飯だけでは飽きますし、おみおつけオンリーではお腹に溜まりません。
おかずもおかずだけでは、濃い味付けにだんだんと辟易するものでございます。
ご飯、お汁、おかずのバランスが取れていた方が、食べやすいしたくさん食べれるものでございます。
お勉強も同様の理屈で、何かと一緒にやっていった方が、何かとやりやすいし、憶えやすいし、理解も早いということができるのでございます。
たとえば、問題演習と一緒にテキストを読んでいくと、問題の刺激を元にテキストを読み込むことが可能になります。
テキスト単体で読むのに較べたら倍は、テキストの記述に取っ付きやすいのではないかと、忖度する次第でございます。
つまりは、じっと目でテキストの文字を追うよりも、(ああ、コノ記述はこういう風に問題に出されるのかあ)と思いながら読むのと、どちらが効率的であるか、というわけでございます。
同様に、問題集も過去問と一緒にやっていき、問題を相互に比較していくと、問題の作りというかポイントというか、骨子というものがわかって、問題のからくりに強くなるかと思います。
お勉強においては、刺激は無いよりも有った方がよいのでございます。
もろもろの刺激を受けつつ、それぞれに取り組む方が、やり易いものでございます。
テキストを読んでいくと眠たくなる、問題集が解けないという方は、何かと一緒にやってみて頂きたく存じます。
しかしながら、いっしょにやるのは、問題点もございます。
作業量は多くなってしまうこと、下手をしたら大混乱してしまうことでございます。
たとえば、テキストと問題集、問題集と過去問を一緒にやるわけでありますから、作業量は単純に倍になりますし、しっかりおさえようとするならば、単体でやるときの4倍は作業量が増えましょう。
よくわかっていることなら、それほど手間を食いませんが、学習序盤のころなどは、実力もあまり付いていないため、実に骨が折れる進め方となっております。
また、刺激が強すぎたといいますか、難解な問題に遭遇してしまうと、頭がぐちゃぐちゃになる危惧もあるのでございます。
(問題集ではこういっているけど、過去問ではそうでないし、テキストとも違っている。。。どうなっているの?!)と混迷を極めることも多々あるのでございます。
しかしながら、何にも刺激も無くお勉強を進めていくよりも、こうした大混乱や大作業のある方が、取り組みやすいものでございます。
また、こうした事態を解消していくことが、よいお勉強となっております。
これはこうで、あれはあれでしょ、ここではこうだからこうなのでしょ、という風な整理が付いて行くにつれて、実力がめきめき付いていくことを実感できるのではないかと考える次第でございます。
よいお勉強というのは、単調なものではありません。敢えて、己をカオスに叩き込んでみるのも、よいお勉強なのでございます。
単調こそ
2008年10月21日 10:50 AM
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